京都アニメーション

京アニの火災事件から丸一日以上経った今でも、喪失感は拭えないどころか、増す一方。
自分はただの、いちアニメ好きにしか過ぎないけど、
どれだけ京アニに、また京アニのアニメに助けられてきたか、元気をもらっているか、
改めて思い知った。
学生時代にはアニメ好きの友人たちと、
京アニのアニメを録画してビデオを貸し借りしたり、
そのアニメや、アニメの原作小説やゲームの話で語り明かしたこともあった。
たくさんのことを思い出した。
自分にとって京都アニメーションがどれだけ大きな存在か。


AIRやフルメタル・パニック！の頃から京アニのことが大好きになり、
AIRに続きKanonやCLANNAD、またハルヒやらき☆すた、
けいおん！、
中二病でも恋がしたい！、
他にもたくさん、そして今でも、
自分にとって、響け！ユーフォニアムはとても大好きで、かけがえのない作品です。

改めて、自分が今まで観てきた京アニのアニメ作品を数えると、
TVアニメだけで18作品、映画が12作品、OVA（MUNTOなど）も含めると、
とても多くの作品を観させてもらったのだと、強く実感しました。
（もちろん、「好き」の度合いは観た数だけで表現できるものではない。）
その中でも、やはりと言うか、自分にとって『AIR』の存在は絶大であり、
所持しているポスターやブルーレイなどは今でも大切な宝物です。
またブルーレイやDVDは持っていなくとも、昔録画したビデオ等は、
なかなか手放すことができません。
書いててまた涙が出てきた…

ビデオ録画は本当に自分がちっこい頃から録り貯めていて、
今見直しても、クレヨンしんちゃんやドラえもんの下請けのクレジットに、
京都アニメーションの名前が出てくるのです。本当に頻繁に出てきます。

『フルメタル・パニック！』が好きで意気投合し、仲良くなった学生時代の友人とは、
今でも付き合いがあります。
もちろん、そのシリーズの『ふもっふ』や『TSR』の話も、今でもします。
思い返すと、自分が京アニから受けた影響は本当に大きかったんだろう、と。

『ハルヒ』『らき☆すた』などは、また別の、本当に色んな友人たちと、
何度も何度もカラオケに行って、主題歌やキャラソンをよく歌いました。
また世間的にも、色んな意味で、本当に多くの話題で盛り上がった作品だと思います。
深夜アニメでも、美少女系、萌え系アニメであっても、
これだけ凄いクオリティのものが作れるんだぞ、と世に知らしめたアニメです。
挑戦して、大成功した、そんなアニメです。

また自分が『ハルヒ』に特別強い思い入れがある別の理由があります。
ハルヒのアニメ化以前から、原作者の谷川先生のことを別の小説で好きだったんです。
（「学校を出よう！」というシリーズで、感動できるお話も多いです。
今は京アニのことを書きたいので割愛するけど、おすすめなので、読んでほしいです。）
その頃はハルヒを知らなかったのですが、
谷川先生原作で京アニがアニメ化してくれるなら絶対観る！
と、放送前から意気込んでいたのを覚えています。
そしてやはりと言うか、好きになって、もちろんその後小説も買って…、
あとはさっき書いた通り、仲間内でも盛り上がって。
映画化が決まったときも、とても嬉しかった。
劇場では、俺達は大好きなハルヒの映画を観に来たんだ！という一体感がありました。
今でも、密かに、また京アニが続きをアニメ化してくれないかな、
と淡い期待を抱いたりしていました。
ですが、今は、つらくて、とてもそんなこと言う気力がない。
なんであんな事件が起こったのか。

もう、新しいニュースが出てくる度に、ずっと涙が止まらない。本当に悔しい。
公表はされてませんが、業界の人のつぶやきで、
少なくとも一人は亡くなった方の名前がわかっています。
京アニで計り知れないほど、多大な貢献をしてきた方です。
そして、その人を含め、33人もの方が亡くなられました。
心から、ご冥福をお祈りします。
意識不明の重体の方もまだ多いらしく、お願いだから、回復してほしいです。
そして、自分の大好きな、本当に、とてもとても大好きなアニメーターさんが、
まだ安否が確認されていません。

火災の起きた第１スタジオは京アニの中でも精鋭の集まりであり、
火災当時、70数名がいたそうです。
つまり、その半分、もしくは、半分以上の方が、
亡くなり、また重症にあるということです。
また、第１スタジオ内のものは、原画を始めとした全ての用紙から、
データが入ったパソコンに至るまで、
何もかもが燃えてしまったそうです。
過去の作品も多数あったと思います。
第１スタジオなので、全部の、下請けした作品まで含む、本当に全ての作品が、
燃えてしまったかもしれません。それは自分にはわかりません。
ただ、アニメーターが、一枚、一枚、魂を込めて描いた絵が、
全て燃えて無くなってしまったということです。
その絵は、後に続く、新しく京アニに入ってくるアニメーターさん達にとっても、
大事な勉強の資料だったはずです。
京アニは、どこよりも新人の教育に熱心なスタジオだと聞きます。
そんな京アニにとって、一枚一枚の絵、動画用紙が、絵コンテが、イメージボードが、
他にも、もの凄く多くの、スタジオにあった全ての紙の資料が、
お金以上に大事な財産だったはずです。
先輩と後輩を繋ぐものでもあったと思います。
それを思うと、本当につらいです。


ごめんなさい。
これを書いてる今でも、まだショックで、不安定です。
まとまっていないと思います。それは、いつものことですが。
ただ、自分のために書いておかないといけないと思って、書きました。
また読んでくれた人たちにとっても、
少しでも京アニのことを思い返す、知るきっかけになってくれたら。と。

今日はもう元気がないし、
明日は早朝から用事があって、もう寝ないといけないので、
また今度、続きを書ける状態であれば、書こうと思います。
いつになるかは、わかりません。


最後に、本当に、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。
重体の方々も、はやく回復してほしいです。