■錦織、８６年ぶりの４強逃す フェデラーに逆転負け
(朝日新聞デジタル - 07月11日 02:33)
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途中フェデラーのカウンターから超鋭角バックハンドパスがすさまじかった。
これはもう驚愕だった。自分が見てみたテニス30年の中でも確実に上位に入るショットだったよ。錦織もしばし茫然としてた。
負けてしまったのは残念だけどやはり芝では勝ち目はないな。サーブ力が違い過ぎる。これまで勝った3勝もハード２つとクレー１つだし。結果としては十分だと思う。お疲れさまでした。
フェデラーの凄さは相手に応じて段階的にすぐ修正、対応できる能力。
1セット目はらしからぬミスでセットを落とし、「錦織勝てそう」と思わせたが、2セット目には錦織のサーブの弱さに付け込む戦術に変更。
１STサーブはベースライン付近で、２NDになると思い切って内側に踏み込んで、スライスサーブが曲がる前に叩いてリターンエースを連発。錦織は迷ってサーブを打つのが嫌になってた。
「どこへ打ってもそれ以上の速いリターンが返って来る」多分脳内はそのことでいっぱいだったに違いない。ただコーチ陣にマイケルチャンの姿はなかったように見えたが、彼がいたら違った結果だったかも知れない。終始うつむき加減でプレーしてたから、彼なら怒鳴って立ち直らせたかも。もう精神で負けていた。
フェデラーはリターンでブレイクすると自身のサービスはラブゲーム（1点も与えないこと）で楽々キープ。1分程度でキープする光景が何度もあった。これはほぼエース4本でキープする速度。挽回しようにもサーブ力が違いすぎる。何度かブレイクチャンスはあったがサーブで振り切られた。
錦織のサーブは日本人としても特別速いわけではない。170�卅宛紊裡�STが殆どで、フェデラーが160〜200�丗罎反イ蠍鬚爾襪里醗磴ぁ�慣れてしまえば世界トップにはまるで通用しない。（２NDも150�丗罎搬�度差が少なく単調）
フェデラーはビッグサーバーと挙げられる事も多いが、実は案外速くはない。MAXでも200�劼鯆兇┐襯機璽屬鰐蚤燭紡任燭覆ぁ�ただ160�丗罎梁腓�く変化するサーブを見せ球に使ったりして、200�劼�230�劼妨�せる配球をするのだ。緩急織り交ぜるのと、相手が届かない場所へコントロールする能力がずば抜けている。フェデラーのサーブのプレースメントを見るとコーナーいっぱいへ集中しており、錦織がラインよりかなり内側なのを比較すると、いかにサーブが違うかがはっきりわかる。
まあ芝で勝ち目が薄いのは最初からわかっていたし、特別驚いた人もいないでしょう。
彼のプレーはフットワークが生きるハードコートでこそ本領を発揮します。4大大会でいえば全豪と全米ですね。クレーの全仏は足が滑るのでスライドフットワークが上手くない錦織の勝ち目は薄いですし・・・何より化け物（ナダル）がいるのでね・・・全米に期待です。
米：スライドフットワーク：レッドクレーでは必須とされる技術で、簡単に言えば滑りながら打つ技術。クレーコーターは皆実に上手く滑り込む。対して米国選手は総じて苦手としている。これは米国選手はどんなボールでも打ち返す練習をして育つのに対し、クレーコートスペシャリストは自分の打点まで引き込んで打つから。要は後ろで打つほどギリギリへ走りこむ事が多くなるので、走行距離は伸びる。何でも前で取る米国選手は例えミスが増えても前で取るので、走らされた時点で負けなのだ。
滑り込んで打つので体幹の強さと荷重バランスの良さが求められる。
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