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2019年07月10日20:37

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障害

■冨田真由さん、都や事務所を提訴 ファンに襲われて重傷
(朝日新聞デジタル - 07月10日 17:07)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5700466


 人生、暮らし、生活、表記は何でもいいけどこの人が事件以来障害を感じながら過ごしているということはよくわかる。しかし、この提訴に関しては違和感を覚えてしまう。もともと歌手活動をしていた人で世の中に対して発信する側の意識が大盛だから何かしらの表現の一環として選択したことなんだろうとは思う。

 男と女の情に関しての話が事の発端になっている。昔から痴情のもつれというのは当たり前にあるもので昔からなんていう言い方をしなくても自分自身を顧みてみたってそれが人間においてかなり上位を占める激情だということは明確なこと。報われなかった女側が相手の男根を切り取った事件や今回のように報われなかった男側が相手をめった刺しにするという事件、いずれにしても人間的に取り返しのつかない選択をしている時点で罪人となるが途中まではそれは恋心であり生き物としては自然で普遍的な心情を抱いたまで。


 ストーカーという言葉が使われ始めたのはいつごろからだったのかもうわからないぐらい昔のことになってしまったけど、単純に痴情のもつれが増えたということだと思っている。仕組みは簡単でほとんど全てがいわゆる、片思い。

 男と女の関係はもうそれは十人十色千差万別、個別の案件ごとにどう納めたらいいのやら一件一件について当事者同士と周辺で頭を悩ませる以外に無い。隣は何をする人ぞ。何十年も前に誰かが言った一言だけどあれから何十年たってますます人と人とのつながりは希薄になっている。ストーカーという状態もそういう人と人とが普段の生活で付き合うことの薄くなった現代人の生活様式が生み出した片思いの成れの果てだろう。自分自身のつらかった片思いや玉砕の感覚は今でも思い返せば当時の痛みそのままとは言わずともやはり痛みにうずいてしまう。でもきっぱりと断ってくれた相手のことを思い返せば諦めをつかせてくれたな、とわかる。相手の気持ちに応えることも報いることも出来ないときは相手の気持ちは尊重しておいてそしてきっぱりとごめんなさいと伝えるのが基本。恋心は決して悪いことではないのだから。そして激情なのだから相手は断られたって何回でも来る。それでも何回でもそうやって気持ちは尊重しつつも断り続けなければいけないのだ。思われる方もきつい。片思いっていうのは基本的にそういうものだ。


 ストーカー被害をなくすための提訴。時代は何でも便利になって来て、暑さ寒さにはエアコンが、疑問質問未経験には検索が、面倒な来客にはオートロックが、・・・・そうやって困ったときは他の何かが助けてくれる。自分自身の権利は法律が守ってくれる。

 石川ひとみの「まちぶせ」は犯罪の領域に追いやられたというのか。おいしいところばかりを集めようとする現代人の生活様式や考え方生き方に問題は全くないのだろうか。数々の涙の文化は涙というだけで敬遠されてしまうほど泣きたくないのが今の人なのか。基本的な人権だけでは飽き足らず都合のいい暮らしを守る権利まで主張し始める傾向はどこまで行くのだろう。そんな個別の価値観にまで警察が社会的な公権を前面に出して協力しなければならないというのか。


 生き物として当たり前で普遍的な恋心の後始末まで警察がやる世の中になりつつある現代。傷ついたかわいそうなこの人の抱える消えることの無い障害は一体どんな風にして癒していったらいいんだろう。
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