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2019年07月09日10:51

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不況が起きない社会に造り変える時が来ている

今、世界中が「不況」から抜けようと苦しんでいます。不況は商品が余るようになると起きます。技術が進歩して商品が余る状態になれば、生活が豊かになるハズです。だが今の市場競争の制度では逆になります。商品が余る状況になると、仕事の奪い合いが起き、企業の倒産や低賃金・失業者が増えてしまうためです。

最初に「不況」が問題になったのは19世紀初めのイギリスの織物工業地帯で起きた機械打ち壊しでした。商品を大量に造り出す機械が仕事を奪うため、働く労働者が仕事を奪う機械を壊す行動を起こしたのが知られています。しかしその後も、生産技術は進歩し続け、不況の規模も大きくなっています。

19世紀後半の1873年には西欧や北米の広範囲な地域で不況が起きました。不況は、仕事(消費)が増えると解決します。このため先進国は公共事業や軍備に投資し、資源や市場を得るため、植民地の獲得に力を注ぐようになって行きます。

この結果、1914年には先進国の間で植民地を奪い合う第一次世界大戦が起きてしまいます。だが不況は戦争では解決できません。戦争は技術を進歩させ、1929年には更に大規模な不況(恐慌)に引き込まれていきます。そして1939年から第二次世界大戦に引き込まれてしまいます。

この20世紀の間で、世界経済は石油から自動車、家電などの生産まで市場経済で繋がる形になりました。そして、生産技術も進歩し、どの産業でも商品が余るような状態になってきています。その結果、資源国も新興国も先進国も、市場で繋がった形で世界全体が不況に引き込まれる状態が起きるようになっています。

2007年には、世界一の経済大国のアメリカで、大規模なローン破産が起きて、世界が連鎖不況に引き込まれました。この不況から脱出するため、各国は量的緩和策や、ゼロ金利などの金融策で経済(消費)を支え続けています。しかし今回は不況から抜けられそうに無いのです。不況が世界中に生活難民を増やすため、世界の消費が落ちて、不況が更に酷くなる状態に陥っているためです。

今の市場競争では商品を安く作る競争になるため、経済成長が急速に進みます。この制度がなければ経済成長は遅かったと思います。だから「共産国」まで市場競争を取り入れました。しかしこの市場制度は「生産が余る」ようになると、倒産や失業や低賃金が増える「不況」に国民を引き込みます。

「現代のように生産技術が進歩して、商品が余る状況では、仕事を奪い合いする競争を止める必要があります。商品が余るのだから、仕事(生産)を分け合い、仕事の質を高める競争にして、生活が向上する仕組みに社会を変える必要がある」と思います。

原始時代から人間は、生活を支え合って生きてきました。支え合うしか人間は生活できないと思います。この「支え合い」を「奪い合い競争」が壊しているのです。支え合いを上手く成功させるには、どんな仕組みに変えたら良いか?分業して働く国民が話し合って、支え合える仕組みを造るしかないと思います。

幸福度ランキング上位の国は支え合いの民主主義が生きている気がします。こうした国から多くの教訓を得ることが必要と思います。また逆に「不況」の犠牲にされている国の問題も知ることが大切と思います。国民自身が調べて改革に参加することが民主主義を生かし、成功させると思っています。

多国籍資本家の息子のエンゲルスも気付きました。奪い合い、潰し合いは無益なだけです。国民の99%が「不況」のない社会に賛成すると思います。だが、これまでは深刻な不況が起きると戦争(奪い合い)に引き込まれていきました。武器の製造や戦争(破壊)も消費を拡大するからだと思います。戦争の危険は今回も大きくなっています。


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