mixiユーザー(id:529464)

2019年07月08日22:52

163 view

マーラー1

マーラー誕の次の日は生誕日の次の日に相応しい青春の1番です!

◯トリフォニーホール・グレイト・オーケストラ・シリーズ
開演:2019年7月8日(月)19:00
会場:すみだトリフォニーホール
曲目:
ワーグナー/楽劇トリスタンとイゾルデより前奏曲と「愛の死」
ワーグナー/楽劇ニュルンベルクのマイスタージンガーより第1幕への前奏曲
マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
管弦楽:ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
指揮:エリアフ・インバル
フォト

2日後の5番のチケットは買ってあったけど今日はマーラーのお誕生日の次の日に1番聴いて一昨日の4番と挟み込むという出来心です。

ワーグナー/トリスタンとイゾルデより前奏曲と「愛の死」
昏くて濃厚な滴り落ちるような演奏。前奏曲がとにかく闇堕ちしててむしろ愛の死が明るめなくらい。
この濃厚さで楽劇全曲演奏したらするほうも聴くほうも身体保たないだろう。だから短い前奏曲と愛の死で楽劇全体を表現した。

ワーグナー/ニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕前奏曲
以前じゅ。が信州大学に入学した時の入学式の演奏もマイスタージンガー前奏曲でしたがあの時の祝祭的な雰囲気とはかけ離れた重々しく壮麗な演奏。
なんか伽藍を建造してるみたいな響き。
ユダヤ人のインバルとしてはワーグナーはどうなんだろう?とにかく音楽にのみ落とし込んだらこうなるか?

マーラー/交響曲第1番
濃厚なんてものじゃない負荷がこの青春の音楽にかけられている。しかし個別の音像はクリアだ。第3楽章に代表される中世ドイツの片隅に逼塞しているユダヤのゲットーみたいな超濃厚などろどろを最新の4Kの画面で観ているような感覚だ。別の表現をすればワーグナーとマーラーをシューマン的どろどろ(シューマン的さわやかではない!)で結節させたようなものだ。でも今日の改訂稿は壮年の作だから、青春を壮年のフィルターを通して見ればそんなことになるかもしれない。インバルはよくわかっている。
演奏はオーボエとチェロが秀逸でオーボエとチェロの交響曲と言ってもよいこの曲を盛り立てた。特にオーボエ女史はワーグナーも素晴らしかった。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する