開拓

■３万年前、最初の日本人の旅再現　丸木舟が台湾出航
(朝日新聞デジタル - 07月07日 18:50)
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　飯食ってうんこして寝る。

　というのが基本だと思うけど、そうこうしている間にも人はいろんな欲求に突き動かされて動き回る。やりたくもない仕事を毎日毎日勤めなければならない暮らしの中に居ても心はみんなそれぞれの方向を向いて蠢いているものだと思う。

　大昔、水に親しんで暮らしていた人々が海を船で動き回る中で台湾やその先の列島にたどり着いていくこともそんな蠢く心のなせることだったと思う。現在の世の中にも小舟で沖へ出る人々はいる。様々な技術が発達していてその手の情報も豊富に流布されている。地形や島の位置などといった情報にもあふれているから海の上で操る心身の機能は現代的に訓練されて何かしらの理解と目的に満たされていることが大半だと思われる。今回こうやって杉の丸木舟に乗っていく数人の人の頭の中にも船における経験と現代的な情報に鍛えられた理解と物語が存在していて成功の絵がそれぞれの意識の中には既にしっかりと存在しているものと思われる。

　蠢く心、今の人々にも同じようにあるはずの生き物としての欲求。街に居てうずもれかけているのかもしれないそんな心がほとばしる自由と未知と危険に満ち満ちて自分の手足を動かすときにきっと大昔の人が海を渡ったその感覚に誰もが重なっていける気もする。それぞれの人にとって蠢く心が何なのか、いつだってその心が動き出せる世の中がきっと豊かな世の中なんだろうとそんなことを想いながらこの記事を読んでいる。