水無月の日、大雨が降る中で観光バスに乗り
比叡山延暦寺から三千院に行った。
大学の研修旅行以来の５０年振りではあったが、
本人的には、そんなに立ったと言う自覚はない。
叡山鉄道に乗ったか、バスで向かったか定かでは
ないが、帰りははるか下に京の町を眺めた気がする。
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大雨とあって先を急ぎ、研修旅行の報告書に女子が
書いた、比叡山の山中を歩いた心細さは感ぜられな
かった。
根本中堂も修理中とあって、足場の中に入っており
ライトのせいか荘厳な雰囲気が無かった。
ようやくたどり着いて、４月１日に軒下に雪の残る建物。
堂内の神秘に圧倒されて立ち尽くした我々に座ることを
示唆され、老僧に説教をされた思い出だけがある。
今回は中堅の僧で、タブレット片手の解説、それも
つっかえての話では、堂内に響き渡る雨音に負けて
しまったようだ。
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