ミヒャエル・ザンデルリンク指揮
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
2019年7月3日(水) 19:00開演 サントリーホール
指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク
ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 曲目
ブラームス:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77
パガニーニ:24の奇想曲第2番(ヴァイオリン・アンコール)
交響曲第1番 ハ短調 Op.68
ハンガリー舞曲第5番
1、Vnコン
ユリア・フィッシャーを前回聴いた際には、お人形のような可憐であるが、
線が細い音だなと思っていた。今回はそんなことを忘れさせる力強い演奏だった。
特に1楽章が素晴らしく、深みのある音楽を作り上げていた。
しかし、3楽章ではミスが多く、また大きな音を出すために音が汚くなってしまったのは
残念だ。
2、ブラ1
M・ザンデルリンクの指揮で聴くのは3回目。N響とのブル4、都響とのベト7を
聴いた限りでは、ドイツ人でありながらドイツものは不得意なのではなかろうか
と思えるほど印象に薄かった。
あまり期待しないで聴いたのがよかったのか、今回はこの指揮者を見直した。
テンポの揺り動かしや微妙なタメなど、私が期待するブラームスを作り上げていた。
オケもドイツのオケらしく低弦がしっかりと下支えをしているなと感じた。
1流オケと比べれば縦の線が合わなかったり、出や入りが揃わなかった
するもののドイツの地元に根付いた地方オケ(ドレスデンは都会だが)のような
雰囲気に好感が持てた。きっと旅先でこんな演奏が聴けたら感激だろうな。
久しぶりにドイツ人によるドイツ風のドイツ音楽を聴いた気がする。
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