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2019年06月30日06:45

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弱うて候

一昨日のニュースでこのお方の訃報を得た。

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俳優でタレントの高島忠夫さんだ。享年88歳。老衰とのことであったが、生前はうつ病やパーキンソン病など病気との闘いでもあり大変だったことと思う。
高島さんと言えば「クイズドレミファドン!」が懐かしいが実は映画解説者の顔もあり「ゴールデン洋画劇場」の解説はこのお方であった。

当時は日曜洋画劇場に淀川長治さん月曜ロードショーに荻昌弘さん水曜ロードショーに水野晴郎さんと錚々たるメンバーの映画解説人が名を連ねていたがそんな中で高島さんはちょっとアレだった。過日新藤兼人監督の名画「北斎漫画」の解説の際に葛飾北斎自身の90歳までの長命に対して「ナニ食って生きていたんでしょうねえ」と解説していたのには唖然とした。僕でも映画解説者になれるなあこれならと思わされたほどのあんにゃもんなにゃな解説ぶりを今考えるとあの頃からうつ病が始まっていたのではないかと思う。

なれど常に笑顔で芸能人一家をけん引していったその生涯はご立派だったと思います。高島さんのご冥福をお祈りします。

先日の愛読A日新聞のテレビ欄の「記者レビュー」を読んでああそういうことであったかと合点がいったことがあったので今日はその話である。
紙面タイトルは「弱さを肯定する『大河』」とあり低視聴率で苦しむ「いだてん」についてであった。ドラマ前半を先日終了したと日記に書いたとおり、前半の主人公金栗四三ほか出演陣が関東大震災に見舞われ苦境の中にも希望を見出す場面が印象的であったが、記事の記者である真野啓太さんは震災時の夜のシーンで泣いたとあった。

そしてこの人は記事をこう書いており心揺さぶられた以下そのまま引用する。

(前半略)
 思えば、人の弱さを優しくすくいとってきた大河だった。主人公の金栗四三は五輪初出場のマラソンで気絶し、金栗と五輪に出た三島弥彦は、欧米人との心身の格差に直面して、心をぽっきり折られた。
日本スポーツの父、嘉納治五郎は借金を重ね、語りての古今亭志ん生は酒のために一張羅を質に入れた。彼らの生き様に、自らの惰弱さを、勝手に共振させてきた。
 弱さで笑いを誘う場面もある。だが冷笑し突き放すことはない。むしろ肯定している。そして気付く。私たちとそう変わらない人が、歴史を紡いできたことに。英雄伝が定番の大河だが、30日開始の第二部も、どうか弱いままでいて。 (了)

ああそうだったかと僕は気づいた。今回の大河ドラマはクドカン原作という異色の作り故にどこか同調共感できていたのかなと思っておりそれもあったがそれだけではなかった。弱者に寄りそうドラマだったんだね。だから弱い僕は大いに気持ちをひとつにして観て楽しむことができたのだなと改めて悟った次第である。真野さん、気づかせてくれてありがとう。

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実は昨日の土曜午後の大河の再放送をまた観てしまいまたも目頭を熱くしてしまったところ、一緒にテレビを観ていた次女ともみからパパだいじょうぶ?と心配されてしまった。いやあ前半編は実に良いドラマでありました。金栗さん嘉納さん志ん生師匠みなさんありがとうございました。

そして来週というか今日からの後半編は満を持していよいよこのお方の登場である。

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後半の主人公を務める阿部サダヲさん演じるは最初の東京五輪招致に命を懸け日本水泳にも命を懸けかつA日新聞記者でもあった田畑政治(たばたまさじ)さんの男の意気地の物語だ。ご存知のとおりクドカン先生とサダヲさんの相性の良さは定評があるので後半もたいへん楽しみだ。どうぞ「イッテQ!」も「ぽつううと一軒家」もお手柔らかに。サダヲさん、頑張ってね♡。

一昨日こいつを飲んだ。

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それまで名前を知らなかったがどうやら有名な芋焼酎である「一刻者(いっこもん)」というお酒をハイボールにしたものであり小瓶入りだ。税別270円とちょっとお高いが店内広告に押されて買って飲んでみた。そしてたらこれがうまいのよ♡。いいなあこれ。そのうち市場から消えてなくなる可能性もあるのでまた今度買って飲んでみよう。しかし芋のハイボールとは思いつかなかった。ナイスなアイデアだと僕は思います。
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