ネルヴァ帝・パクスロマーナ

古代ローマ時代
五賢帝の時代・・・五人の賢帝が続けて出た時代があります

最初の五賢帝
●ネルヴァ帝　マルコス・コッケイウス・ネルウア　11月8日生まれ　
（帝に即位後は　この名前の後にカエサル・アウグストゥスが付きます）

高齢で子供がいなかった彼ですが　優れた人物として知られてました
ネロ帝、ドミテイアヌス帝と良き支配者に恵まれなかった古代ローマ帝国
ドミニテイアヌス帝の腹心で優れた人物でした

ドミニテイアヌス帝が暗殺後

元老院が60代の彼を皇帝にする事にしました
温和な性格で子供がなく高齢ゆえに　
政治の権力を握りたい元老院にとって都合が良かったのも理由にあります

しかし　彼は亡くなる
帝即位後　僅か2年で　ドミニテイアヌス帝に追われた人々の名誉回復に
大混乱を極めた秩序の回復などを成し遂げ　
　
次の軍人帝トラアヌスを指名　バトンタッチします
トラアヌス帝は　ローマの植民地の移民として移り住んだ
ヒスパニア出身（今のスペイン）
行政官などの家系の優れた軍人　数々の業績をあげ
ローマ帝国を地中海を囲む最大の領土にまで拡大

年の離れた従弟のアエリウス・ハドリアヌスを
養子にして次の帝に指名する事になります


なおパクスとはローマの平和の女神の名前でもあります

カエサルから初の皇帝から　キリスト教や異民族侵入によりローマ帝国が分裂して
崩壊するまでの
市民への「パンとサーカス」が終焉を迎えるまで・・の中の平和な時代を指します
（多数の植民地や支配地からの富や食料　安全と娯楽と食事の配給など・・）

余談ながら（また　同じ詩を書き込みますが・・）
ハドリアヌス帝の残した詩の一篇

彷徨える　愛しき魂よ
汝は客なりし我が肉体の伴侶よ
汝は今辿り着かんとする
青ざめ　こわばり　顕わなるあの場所へ
昔日の戯れも　もはやかなわで・・

「ハドリアヌス帝の回想」より・・

その他参考文献　ローマ帝国ハドリアヌス（スチワート・べローン）
ローマ在住作家・塩屋七生・ローマ人の物語　他　敬称略