昭和30年代初期。
私の物心ついたころは
卵の値が高く
現在の価格では一個50円ほどだったでしょうか。
そういう事情から
小樽の狭い住宅街でも鶏を飼う家が多く
私の家にも鶏小屋がありました。
ある日のこと。
玄関の戸を乱暴に閉める音がしたので
おばあちゃんが見に行くと
幼い私が玄関のタタキに懸命にツバを吐いていた。
(覚えています。生ツバがこみ上げてきてどうしようもなかったので)
祖母は昔気質。
玄関をキレイに掃除していました。
そして
靴を乱暴に脱ぎ散らかしたり
泥を持ち込むと
すごく叱られました。
まして玄関でツバ吐いたら
たちどころに怒るはず。
だがこのときの私は顔面蒼白で血の気がなかった。
さすが異常な様子に「一体何があったのだろうか」と
玄関の戸を開けようとするが
私はそれをさえぎりました。
(それも覚えています)
しかし幼い私の手を振り切って
玄関の戸をあけました。
そしておばあちゃんが見たものは・・・(続く)
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