mixiユーザー(id:7369308)

2019年06月23日15:51

68 view

フランス映画祭

毎年この時期にフランス映画祭が開催されます。
今年で27回目、都内や横浜で開催されていますが、昨年から横浜に戻ってきました。
タイミングよく関東方面に行くことがないので、あきらめていましたが。今年は都内に出張が入りました。会場までは近くはないのですが、私鉄1本で行けることがわかたので、朝仕事が終わったあとに会場に行ってみることにしました。

映画はさすがに観る時間がないので、横浜市立大でおこなわれたゲストによるマスタークラスに参加しました。基本は大学の生徒のためのクラスですが、一般の方も人数限定で参加することができるようです。
ゲストは『スクールズ。アウト』のセバスチャン・マルニエ監督とプロデューサーのキャロリーヌ・ボンマルシャン、司会は在仏でフランス映画について文章を書いている佐藤久理子。学生に交じって映画作りについての話を聞きました。
『スクールズ。アウト』は学園ホラー作品で、このようなジャンル作品でどんなことを描きたかったのか、どんな演出をしたのか、私はこの作品を観たことがありませんが、紹介された冒頭の映像と監督のですっかり魅せられました。

後半の質疑応答では学生から活発な質問があり、中にはフランス語で質問する学生もいて、訊くと出欠をとる授業の一環でもあるようです。
私も一般人として参加させてもらったお礼を兼ねて、映画のフランス語原題について質問してみました。今回の作品『スクールズ。アウト』の原題は<<L'Heure de la sortie>>「下校時間」という意味ですがフランス映画のタイトルは直接的なタイトルが多いのはどうしてでしょうという質問内容です。
例えばカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した『パリ20区、僕たちのクラス』の原題は<<Entre les murs>>「壁の内側」、有名な『大人はわかってくれない』は<<Les Quatre Cents Coups>>「400回の殴打」です。邦題は情緒的で説明的で、ときには内容をミスリードすることがありますが、フランス語原題はそうではありません。
監督やプロデューサーはタイトルは原作の縛りや商業上の縛りがある以外には、詩的であること音がよいことなどを考えてつけるそうです。また二重の意味を持たせることも多く、今回の作品のタイトルもそうだとの回答してくれました。日本との発想の違いを感じました。

映画とフランス語を両方楽しむことができる素晴らしいイベントで、今度は映画やゲストのスペシャルイベントにも参加したいです。
http://www.unifrance.jp/festival/2019/news-2/1938/


写真左:フランス映画祭のパンフ
写真中:マスタークラスの登壇者たち
写真右:会場の横浜市立大、スタッフや学生の方々にはお世話になりました
0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する