知性のリトマス試験紙のような大河ドラマ。

【いだてん】第一部最終回　関東大震災と復興運動会「スポーツの力」描く
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これほど楽しく、感動があり、大笑いする大河ドラマを見たことはない。つまらないという人は、面白がる燃料が自分のなかにないから火がつかないのだろう。あるいは中学や高校で現代史を学ぶ時間がなかったか、映画やドラマを見て考える習慣がない人だろう。

前回、前々回と傑作の回がつづく。見ていない人が、はたして２０２０東京オリンピックを楽しめるのか？と心配するほどだ。といっても２０２０東京オリンピック讃歌なんていうチンケなドラマではない。日本人にとって、世界とはなんだったのか？を描く現代史劇なのだ。

金栗四三編は終わるが、かれは第二部のクライマックスに帰ってくると私は思っている。かれは再びストックホルムを走るはずなのだ。おそらくそのシーンも、ストックホルム・ロケで撮っているはずで、四三はけっして敗者ではなかったのだ。