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2019年06月02日03:13

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イングランド・イズ・マインは自分には必要なのか?

イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語を観て来ました。始まったばかりですが
どうせガラガラだろうとナメてたんですが、ほぼ満員でびっくりしましたね。

イギー・ポップの映画なんかだと年配の白髪のおじいちゃんみたいな人も大勢いたんですが
僕より若い人の方が全体的に多い感じでしたね。僕の横に座ってた女の子も22〜23歳ぐらい?
の凄く若い子できみが生まれた頃スミスがデビューしたぐらいじゃないの?という感じで想定外
の年齢層に溢れていて驚きましたね。正直どこで知ったの?と聞きたいぐらいでしたよ。


まあスミスといってもモリッシーのソロから入った僕も含めて若い人はどこが入口か想像も
付きませんが、この映画権利の関係上スミスの楽曲は使用許可が下りてないので、ほぼ
流れずモリッシーが影響されたと過去公言されていたアーティストの楽曲が使用されほとんど
60、70年代のアーティストですから若い人は更に音楽なんか知らない曲ばっかりだったと
思います。

この映画はスミス結成前夜までのモリッシーに焦点を当てた映画で、スミスの小ネタ満載で
かなりマニアックな歌詞の引用を映像的に用いたりしてるようで、僕は全部はわかりません
でしたが、そこ来る!みたいな所でちょろっと笑える所もあったりはしましたね。

でもスミスの関係者に取材してインタビューから緻密に実話に基づいて描かれた映画では
ないようなので、僕ぐらいの寒い知識量でもほんとかよ?みたいな所は多々ありましたけど
そういう所にツッコミを入れる映画ではありません。

スミスの楽曲は流れない細部の小ネタもピンと来ない、引きこもっていたモリッシーが
フロントマンでシンガー兼作詞家だったなどの基本的なことをまったく知らない人が観ても
正直面白くも何ともないクソ暗い映画で起承転結もない最低な映画ということになってしまう
でしょうから非常に観る人を選ぶ映画だと思いますから、スミスのことに関心がない人が観た
この映画のレビューなんか相当酷いことを書かれちゃうだろうと僕は予想します。


なのでスミスやモリッシーが好きな人やモリッシーに救われた経験があるような僕のような
人以外は観てもしょうがない映画だと思います。クイーンの大ヒットしたボヘミアン・ラプソディー
みたいな商業映画で誰が観てもある程度は楽しめるような創りには一切なってないので
要注意です。

モリッシーは過去も最近も問題発言や差別的な言動が多かったり働かない引きこもりだ
人見知りだなどのネガティブなワードが多々並ぶ人で嫌いな人も多いのもわかる気が
します。そういう人はあまり挫折もなく社交的で人生において失敗が少ない人が多いようにも
感じています。そういう人達には彼のような存在はウザイの一言なんだろうと言うのは
僕もわかっているつもりですが、自分も正直モリッシーサイドの社交性の著しい人間
なのでモリッシーを悪く言う人が羨ましい気もしています。

こういう書き方はあまりしたくないんですが、リア充ってヤツなんだろうなって感じがして
います。


この映画は最初から最後まで僕には非常にしんどい映画でしたが、モリッシーって自分の
惨めな境遇から抜け出す為に必死に努力して掴み取った人生で、彼は無職で対人恐怖症
気味の引きこもりだった人が外に出るだけでも大変だったろうに歌手として大勢の人の前で
歌を歌うことを選んだ訳ですから自分を変える為に死ぬような努力をした結果があの
ポップスターだった訳で、その為の一歩を踏み出す勇気があった人で自分とは違う決して
ブレない信念の強い人だったんだと改めて感じました。

人生の99%は起こるべきことが起こるだけで奇跡なんか起きないから奇跡って言われる
訳でモリッシーは運も良かったんでしょうけど、彼なりに必死に努力した結果ジョニー・マーが
外の世界に連れ出してくれるという残り1%の奇跡が起きたのかもしれない?なんて思いながら
観ていました。

実際世の中には彼よりもっと努力してもスポットライトの当たる世界に出られない人も数多く
いるのは間違いないのかもしれません。でも人と話すことすらままならない人がステージで注目
されながら歌を歌うって自分は過去そんなにも努力したことなんかないしモリッシーみたいには
なれないのには理由があるという当たり前の事実も実感して来ました。

イギリスの極右政党フォーブリテンのバッジを付けて最近はあっちこっちでドン引きされて
いる彼ですが、その今でも僕に取ってはヒーローの一人であることは言うまでもありません。


タワーレコードで監督のイベントでもあったのか渋谷のタワーでサイン入りのポスターが飾って
ありその写真です。それに映画館でTシャツとパンフを一緒に買うとポストカードをくれると
いうので奮発してTシャツまで買っちゃいました。タワーでは映画館とは違う柄のTシャツが
売ってたみたいです。

今日の日記はモリッシー&スミスに関心がない人にはあんまりお薦め出来ないのですが
ご覧になった方の感想も聞いてみたいですね。
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