「若さ」第４８９号
※ 四方山話 ※
◎ 晩餐会の挨拶 ◎
５月２５日（土）から２８日（火）まで、ドナルド・トランプ米大統領が令和最初の国賓として来日しました。
安倍総理と共にゴルフ、大相撲観戦・大統領杯の新設贈呈、最終日には、海上自衛隊横須賀基地での護衛艦「かが」（満載・２６，０００排水�邸�艦長２４８ｍ、艦幅３８ｍ）に乗艦など異例の長期間に多彩な日程が組まれました。
特に２７日（月）は、 午前に皇居・宮殿の東庭で歓迎行事があり、 続いて元赤坂の迎賓館では昼食を含めて２時間３０分に及ぶ日米首脳会談。 記者会見。 午後には迎賓館で、北朝鮮による拉致被害者の家族との面談があり、首相とともに記者会見。
２７日夜は、皇居・宮殿「豊明殿」で、天皇・皇后両陛下主催の宮中晩餐会が開かれました。
晩餐会には、秋篠宮ご夫妻ら皇族方、安倍首相ら三権の長など１６５人が出席しました。
天皇陛下のお言葉とトランプ大統領の挨拶とは、その立場と対象の違いがありますが、大統領の挨拶はその大半を「令和」に関する歴史や趣旨を踏まえたことに、意外性と興味を感じるものでした。（以下、当該箇所の原文）。
『日本の新しい元号は令和で、美しい調和を意味します。
この言葉は、万葉集と呼ばれる日本古来の和歌集に由来していると伺っています。
令和は、日本国民の一体性と美しさを祝福するものです。
そして、それはまた、変りゆく時間の中でも、我々が受け継いできた伝統の中に我々が安らぎを得られることを思い起こさせます。
令和がその由来をもつ万葉集の第５巻には、２人の歌人によって書かれた文章の中に、この瞬間に関する重要な洞察を与える記述があります。
その歌人の一人は、大伴旅人ですが、春がもつ潜在的な可能性について書いています。
もう一人の歌人は山上憶良で、１人目の歌人の良き友人であり、家族や将来の世代に対する私たちの厳粛なる責任を想起させます。
これらはいずれも古来の叡知から受け継がれてきた美しい教えです。
そして今、私たちは目の前に広がる無限の可能性を喜ばしく思います。
それは、技術、宇宙、インフラ、防衛、商業、外交、その他はるかに多くの分野での新たなフロンティアにおける協力です。
そして、万葉集の古い和歌を日本の子供たちが受け継いできたように、私たちの同盟も受け継がれてきた豊かな財産であり、子供たちに受け継いでいかなければならない』。
以上が米トランプ大統領の挨拶（後半）でした。
◆ 理不尽な殺傷 ◆
人間の社会が拡大・高度化する中で、世界的にも理不尽な殺傷事件が続発しています。
古代の集団（集落）や動物の生態にも見られない？社会現象ではないでしょうか。
一種の宗教的な意図をもって無差別殺人事件というのもありますが、これとて一般人を巻き込む（自己の信条のみを正当化した）反社会的な犯罪です。
「誰でもよかった、多くの人を殺したかった」と言う無差別殺人事件では、全く理解出来ない犯意によるもので、被害者こそ救われようがありません。
５月２８日の朝、川崎市で発生したスクールバス襲撃事件では、２人が死亡、１６人が負傷し、犯人はその近くで自殺する事件が起きました。
犯人の死亡で犯行の理由、意図は不明ですが、このような犯罪の防止策について多くの議論が為されています。
通学路の整備や防犯対策の強化も必要でしょうが、犯罪の元を断つ手段にはなりません。
「社会学」「心理学」など人間が生まれ育つ環境や経過などから犯行に至らない精神の醸成が必要でしょう。
過去の類似した犯行、犯人の分析も必要でしょう。
テレビで見た一例で母親が、「本当は産みたくなかった」という言葉がありました。
唯一の頼りである母親に「産みたくなかった」と言わて育った子供が、幸せな社会に順応した成長は望めません。
理不尽な反社会的犯行に至る前に、個々の生い立ちなど置かれた環境の中で、現実の一般社会に順応して生きる喜びや充実感を得られるような仕組みの出来ることが必要でしょう。
※ 今日は何の日 ※
６月 誕生石：�．僉璽襦平深遏法��▲燹璽鵐好函璽鵝雰酊浩弌法���アレキサンドラライト（金緑石）。 誕生花 ： バラ（花言葉・愛情）。
１日 「気象記念日」。明治８年（1875）６月１日、内務省地理寮量地課が東京気象台に設置され（現在の虎ノ門付近）気象・地震の観測を開始した日。
１日 平成２６年（2014） 米・男子プロゴルフで松山英樹（２２歳）が初優勝。日本人で４人目（青木・１回、丸山・３回、今田・１回）。渡米初年。
１日 平成２７年（2015） 中国湖北省、長江観光・客船「東方之星」２，２００�鼎�浅瀬で転覆、死者４３２人、不明１０人、生存者１４人。
２日 天正１０年（1582） 本能寺の変。織田信長が明智光秀の謀反により自刃した（４９歳）。最期に『敦盛』の一節「人間五十年」を謡ったという。
２日 明治３４年（1901） １１代目内閣総理大臣に桂 太郎。
２日 平成２２年（2010） 鳩山由紀夫総理（民主党）辞任表明（政治資金問題と沖縄米軍普天間基地移設問題）。小沢一郎民主党幹事長も辞任。
２日 平成２３年（2011） 菅直人総理（民主党）不信認案を否決（衆議院）。 本会議直前の党大会で地震・原発等の目途の付いた段階での退陣を表明。（不信認案賛成派の崩壊、前日辞意の三井国交副大臣等５人も反対票）
３日 嘉永６年（1853） 米・ペリー来航（浦賀に黒船４隻）。徳川幕府に開港を求める。２百年余の鎖国を解き、明治維新への起爆剤となった。
３日 平成元年（1989） ７５代目内閣総理大臣に宇野宗佑（前・竹下）。
３日 平成３年（1991） 雲仙・普賢岳で大火砕流発生。地元消防団や報道関係者など４３人が犠牲となった。
４日 昭和１２年（1937） ３４代目内閣総理大臣に近衛文麿（第１次内閣）。
４日 昭和１５年（1940） 日本海軍特務艦「宗谷」の改造工事完了（１４年１１月から東京石川島造船所で改造、横須賀へ回航）。
４日 平成２２年（2010） 民主党代表に菅直人（衆・当１０、６３歳）。夏の参院選挙を前に支持率２０％を割った鳩山総理、小沢幹事長が退任。 衆院・参院で菅直人首班指名（組閣は２２．６．８．殆ど再任）。
４日 平成２４年（2012）野田内閣改造。５閣僚交代。法務：滝実、農水：郡司彰、国交：羽田雄一郎、防衛：森本敏、金融郵政：松下忠洋・国新党。
５日 昭和１７年（1942） ミッドウｴ―海戦。（太平洋戦争16.12.8~20.8.18.）日本側は、ミ島の米飛行場や洋上航空機（空母）の撃滅を図っていたが、米国は通信の傍受・解読と潜水艦の偵察等で日本艦隊の動向察知し、我が方の空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」の全４隻と飛行機３２２機を失い大敗を喫したした。（米側の損失は、空母１隻、飛行機１７２機と推計）。
６日 昭和２２年（194７） 「宗谷」第１４次引揚業務（6/6小樽〜6/4函館）ソ連・カラフト真岡から（第５回目）９６２人を収容・引揚げ帰国。
※ 季節の句 ※
六月を 綺麗な風の 吹くことよ 正岡子規
あかつきの 潮揉み合へり 桜鯛 越前春生
風薫り 日米の旗 豊明殿 若さ
以上。
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