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2019年05月30日00:17

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水曜クビクビ日記562:いぶきイズバック


今日は偶然にもクリスマスの1日を描いた作品を二本鑑賞。

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12月23日未明、新興国・東亜連邦が日本領である初島を武力で占領、警戒中だった海上保安庁の巡視船を拿捕して乗組員を拘束した。直ちに海上自衛隊・第五護衛隊群が出動し初島を目指す。しかし東亜連邦は空母からなる艦隊を配備し第五護衛隊を指揮する航空母艦いぶきを待ち受けるのだった!

という「空母いぶき」を観た。

以下、空母ねたばれ。


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そこそこヒットはしているようですが、決して名作と呼べる代物ではありません。ストーリーは単純なので、「貞子」のような明らかな破綻や混乱はないのですが…

なんですか、あのクライマックスは。
頭がお花畑みたいなケリの付け方に、シラケてしまいましたよ。
本田翼がゲーム実況じゃなくて(笑)、護衛艦の火災と西島秀俊のジェントルさを配信して世界中の人々の関心を集めるというお間抜け展開、そして、謎の潜水艦艦隊が戦闘のど真ん中に出現し魚雷をぶっ放して試合終了の笛を吹くというラスト。もう、観ていて恥ずかしくなりましたよ。これはもはやファンタジーですよ。

あと、自衛隊を美化しすぎな気もしたなぁ。初めて経験する戦闘でしょ。ビビったり錯乱する奴がいてもよくない?日本人としては不安になるけど、映画としてはつまらないよ。

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キャラクターは、西島秀俊の不気味さが際立っていたなあ。あいつずっと笑ってたよね?戦争したくてウズウズ、な感じが満載だったよね?東亜連邦より、いぶき艦長のほうが数倍怖いわ!護衛艦のいてまえ艦長の方が断然信用できるよ。しかし、ネットで叩かれた佐藤浩市総理はかなり好感持てました。前半、発言なんもしないで表情だけなんですよ。それも、「なんで俺の任期の時にこんなこと起きるんだよっ」って不満そうな感じがバリバリで、人間臭いの。でも、だんだんと精気が漲ってきて、総理のポリシーも明確になっていく。決して三流じゃないですよ、佐藤浩市は。彼の演技が正直1番良かった点です。

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伊藤和典や福井晴敏の名がクレジットにある以上、戦闘状況のスリリングさはそれなりに楽しめるし、自衛隊ならではの戦い方…相手のダメージ忖度攻撃などは実にフレッシュ(笑)。そんなわけで今まで見たことのない海戦映画を観たければ、劇場での監視を厳とすべし!

…せかいはひとつ、みんなともだちの精神で危機を回避できたら、地球上から戦争は無くなるよね。ちなみに、この「いぶき」と真逆に、悲惨かつ政府揶揄の毒気が強い作品として韓国映画「ノーザン・リミット・ライン」を挙げておきます。日本映画は、この分野でももちろん韓国に何歩も遅れていますね。



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クリスマスイブの朝、ベンが突然帰宅した。母ホリーは驚きながらも歓迎し、妹アイヴィは不審がる。ベンは重度の麻薬依存症。数ヶ月前からリハビリ施設に入っていたのだが、イブに家族と会いたくて戻ってきてしまったのだ。ホリーは心を鬼にして、1日だけ自宅に滞在することを許可。明日には施設に戻すことに決め、逐一ベンの行動を監視し、クスリに手を出さないよう目を光らせるのだが……


「ベン・イズ・バック」。麻薬依存症の息子を持った母親の苦悩を描いたドラマ。

以下、ネタバレ・イズ・バック


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ちょうど先日観た「ビューティフルボーイ」と表裏一体な作品。あちらは父親で長年にわたる苦闘でしたが、こちらは母親でたった24時間の物語で、タイムリミット映画風。「ベンの過去」を小出しにしていく展開で、依存症の原因を作った人物への憎悪がブーメランのように返ってくる部分など、実に巧い脚本です。確かにベン役ルーカス・ヘッジスの真面目そうである故になんか信用できない感じもさすがだし、主演ジュリア・ロバーツの迫真の演技は一見の価値あり。

劇中、登場した経鼻キットは初めて見たな。あれがナロキソンキットなのだろうか。日本で一般内科やってたら、まずお目にかかれない。もし使う機会があったら、俺の先生はジュリア・ロバーツだ(笑)
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