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2019年05月25日21:19

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さだまさしコンサートツアー2019〜新自分風土記〜 相模原・越谷

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2日連続、さださんのコンサート行って来ました。
今期のコンサート、さださんの3時間のライブで全身全霊かけて伝えようとしている思いに心打たれ、さだイズムとでもいうのか、人類愛に満ちたテーマ性に魂が共振するような感動がありました。

さださんの語るふるさと「長崎」の情景が生き生きと目に浮かび、長崎の人情が手に取るように伝わってきました。遠い北国に生まれた私ですが、「長崎」に自分が子どものころいたことあるような不思議な懐かしさを感じました。

本当に、この方は<長崎の申し子>なんだって。神様がこの方を被爆7年後の長崎にお遣わしになったとしか思えません。

東日本大震災から8年目ですが、被災者の心にまだ生々しい記憶が残ってることを思えば、被爆から7年ならまだ失われた命への悲しみが街に溢れていた頃なのでしょう。
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さださんは、90年代8月6日「長崎から」、という無料コンサートを10数年やってたそうですが、
その頃のさださんを私は知らないので、余計、今回感動が大きかったのかもしれません。
東日本大震災の「祈り」を伝えるためにあんべ光俊さんが東北に在るのかと思えたことがありましたが、さださんは長崎の「祈り」を全人類に伝えるためにこの世に生を受けたと思えてなりませんでした。これはもうさださんの天命、さださんにしかできない偉業です。

5月22日が4367本目のコンサートで、イチローの記録に並んだとどや顔のさださん。
コンサート1本1本の積み重ねが前人未踏の数字となり、今もこうして老若男女、たくさんの人がここに集うのは、さださんのコンサートを通し、人にとって今何が大切かをいつも思い起こせてくれるからなのでしょう。
そして音楽を通し、さださんの人生が、私たちの心に響いてくるのです。
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まだツアー始まったばかりなので、ネタバレ感想は気が引けるのですが・・・・
以下セットリスト、MC内容に触れます。
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〇「精霊流し」
さださんのMCを聞いたら、今までイメージしていたお盆の送り火の情景と違う情景が浮かんで、涙涙でした。
浦上天主堂、嘆きのマリア像、ステンドグラス、十字を切って祈りを捧げる人、脳裏に見たこともない光景が次々と浮かんで来て・・・。パイプオルガンの伴奏でバイオリンソロ部分は、会場とさださんのユニゾンのハミングが礼拝堂のレクイエムみたいに幻想的で、今思い出しても泣けます;;
こんなセルフカバー、反則ですよ〜
さださん凄過ぎです。

〇外国船
鎖国中でも長崎港には外国船が出入りしていたことを思えば、長崎は歴史的に世界が見える窓だったのでしょう。そこで育ったさださんのグローバルな視野は、自然に幼い頃から培われていたものなのかもしれません。
さださんは小さい頃、アメリカ、ソ連、中国の船が寄港するのを見てたそうです。
ロシア語堪能なお祖母様がロシア船の司令官と話して、贈り物をもらった話,その場面を目の前で見てるような、面白さでした。
「ギブミーチョコレート」、日本政府が財源出してたんですね。もらう度にうれしいけど、どこか複雑だった気持ち、この前原爆を落とした国が、今日本を守ってくれてると言われた時の子どもの心情。
さださんの体験を、自分がしたような錯覚に陥ってしまいます。

〇長崎親切
ちょうど、沖縄の高校生が空港で飛行機代を貸してくれた人を探しているというニュースにオーバーラップするような、心温まる良い話でした。
話術も素晴らしすぎでした。
どんだけ裕福な学生?って気もしましたが、その気遣い・心意気に心洗われました。その後のさださんの人生観に大きく影響してるそうです。
そっか、カステラを細坪さんの楽屋見舞いに贈ったのも長崎親切なんですね。

〇奉納4曲
厳冬の深夜、一人ギターを弾いて東大寺に奉納した神秘的体験を語るさださん。
席は後方でしたが、双眼鏡で見た感じでは、目にうっすらと涙が浮かんでいました。
奉納した日の感動がこみ上げ、またその曲にまつわる様々な記憶が、さださんを平時とは違う異次元に誘ってるようで、熱いものが伝わってくる圧巻の演奏でした。

〇ライブ鮮度
今回、全然予習しないで一切事前情報なしに参加したので、相模ではセット曲に感動し、越谷ではさださんにとって3会場目だったので、前日よりMCが安定してたのが発見でした。「リレー」という言葉が、越谷では出てこなかったりもあったんですが、2日続けてみたら、同じ話でも微妙に変化してて、面白かったです。
次回、国際フォーラムまでは、ちゃんとCD聴き込んで、プログラムを読んで、しっかり予習して臨みたいです。

〇予定調和
この二日間、さださんのコンサートでやたらカタルシスを得られたのは、実は前日鮭オーケストラのライブで「見渡せば花も紅葉もなかりけり、綺麗ごとじゃねーよ。この世の中は。」みたいなライブで不条理をため込んでたからかも。それがまた、素晴らしく予定調和したさださんの音楽で解毒されたってのもあるかもしれません。
両方、それぞれに良いですよ。両極セットで味わう「通」な私。+゚。*(*´∀`*)*。゚+
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