mixiユーザー(id:2940502)

2019年05月25日16:39

87 view

土曜ギリギリ日記355:貞子

ある団地で火災が発生し、複数の死者が出た。火元は祖父江初子という名のシングルマザーが住む部屋。どうやら初子自身が部屋にガソリンを撒き火をつけたようだ。その部屋からただ1人生き残ったのは、初子の幼い娘だった。彼女は記憶の大部分を失っていたが、初子から「おまえは貞子の生まれ変わりだ」と責められ、クローゼットに監禁されて生活してことだけは覚えていた。病院に収容された少女を担当することになった臨床心理士・秋川茉優は、彼女に優しく接して心を通わせていくが、そんななか、茉優の弟でYouTuberの和真が団地火災現場に忍びこむ動画をアップした後、失踪してしまったことを知る。少女の記憶を奪ったあの火事現場で、弟はいったい何を撮影したのか?動画を確認した茉優は、映像内で怯える和真の背後に立つ黒髪の女の姿に戦慄する…

フォト


「貞子」。中田秀夫版リング3というべきシリーズ新作。

以下、ファンタスティック☆ネタバレ

引き算引き算引き算

またも復活した貞子の呪い。自分同様、親に虐げられた子供の命を好物とする貞子が、団地少女に狙いを定めてくるのですが、池田エライザが美貌を駆使してその企みを食い止める話です。


はー?!


なんだそれ。

貞子が志津子に捨てられそうになって、以来呪いを身につけて子供の魂を喰らうようになった…

そんな設定、これまで聞いてませんけどー!

いやぁ、いきなり思い付き設定で走り出したトンデモなストーリー。YouTubeの使い方やコメントにいちいち声を乗せる演出など、ダサさが全開。呪いの感染もなければタイムリミットもなし。呪いを逃れるロジックも描かれません。最悪なのが、期待していた倉橋雅美の扱い。ただのストーカーで、偶然居合わせて死ぬだけの捨てキャラという…中田秀夫、ついにイカレちゃったな。つまらないにも程があるよ。今、3作目を作る意義ってものが解ってない。「動画配信」「児童虐待」という現代的ワードを表面的になぞるだけなら、猿でもできるよ。俺たちが観たいのは、「20年経ってもまだ世界に復讐しようとする貞子の怨念」の怖さと絶望感なのであって、こんな作品ではないのだよ。リング2で燃やされたVHSテープが何らかの事情でデジタル化されて動画配信されてしまう、みたいな話じゃないとさ!
あ?そんな感じの話は「貞子3D」で既にやってるって?

…じゃあ、やる意味無いんだよ、リング3は!中田秀夫は本作で本当に「終わった人」になりました。2019年ワースト、早くも決定的!

4 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する