とある晴れた日の夕方、うちの玄関付近でお子様たちが騒いでいる声が聞こえてきた。
うっかり顔を出してびっくりさせるのも可哀想だし、やかましくてしょうがないというほどでもない。
どのみちそんな長時間居座る訳でもないだろうからと、ちょっと聞き耳たててみた。
『よつば。よつばをさがすんだよ?』
『ぜんぶみっつだよ』
『よつばがあったら幸せになれるんだって』
『ないよー』
『幸せがそんなに簡単に見つかる訳ないじゃない。なかなか見つからないから幸せなんだよ』
『えー。ひこうりつー』
『それでもひとは幸せを探しながらいきていくんだよー』
『そんなことで人生ついやすのやだなー』
『幸せのひとつも見つけられない人生もむなしいよー?』
『あ!これ!』
『『『わああ』』』
『しあわせあったね!』
『さがせばみつかるもんなのよ』
『しあわせって、案外すぐあしもとにおちてるのかもね』
…………あんたたち、本当に小学生ですか。
どこでそんな言葉遣いを覚えるんですかwwww
おばちゃん、笑いを堪えながらめちゃくちゃ人生指南してもらった気分です。
……ところで、そこにあるやつはクローバーじゃなくて、ぜんぶカタバミなんだけど、それでも幸せは来ますでしょうか。
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