「若さ」第487号
※ 四方山話 ※
◎ 世界遺産に仁徳陵 ◎
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が、「百舌鳥・古市古墳群」(大阪府)を世界文化遺産に登録するよう、ユネスコに勧告しました(14日・文化庁発表)。
これにより、6月30日からアゼルバイジャンで開かれる世界遺産委員会で正式に登録が決定されます。
この古墳群は古墳時代最盛期の4世紀後半から5世紀後半に、政治の中心地の一つだった大阪平野南部に築造されたものです。
国内最大規模の前方後円墳・仁徳天皇陵古墳(長さ486m、大山古墳)から20m台の方墳まで規模も墳形も多様な古墳49基で構成されています。
仁徳陵を含む百舌鳥エリア23基(堺市)と規模第2位の応神天皇陵古墳(長さ425m、誉田御廟山古墳)を含む古市エリア26基(藤井寺市16基、羽曳野市9基、藤井寺・羽曳野両市1基)の2エリアに分かれています。
エジプト・クフ王のピラミッドや中国・秦の始皇帝陵を上回る世界最大の墓ともされる仁徳天皇陵古墳。
応神天皇陵古墳、履中天皇陵古墳と合わせた巨大古墳トップ3を含む「百舌鳥・古市古墳群」は、全国で約16万基以上ある古墳の中でも、最盛期に形成された代表的な古墳群です。
政府は、その価値を伝えるには49基にのぼる古墳が不可欠であることを主張し、勧告ではそれが全面的に認められた形になっています。
同古墳群の価値はまず、4世紀後半から5世紀後半に、広域の豪族による連合政権が初期国家を形成していく過程を示していることです。
政権は、朝鮮半島の動乱の影響を危惧して結束し、古代には大陸からの海路の終着点となる大阪湾から見えたであろう位置に、政権の力を誇示するモニュメントとして造営したものと考えられています。
また、大小様々で4種類の墳形を持つこの古墳群は、巨大な前方後円墳を頂点とした序列をなし、被葬者の政治的な身分を示していると看られています。
古墳時代は、中国の影響で律令制を採り入れる前の「初期国家形成」の過程を示す日本固有の文化でもあります。
❀ 久しく利根川へ ❀
直線距離だと1km程の利根川堤ですが、冬分には北風も強く寒いので散歩には向きません。
十連休が終わって穏やかな平日に半年振りに歩いてきました。
少年野球なら2試合同時(2面)にできる程の芝生の広場に数組の親子?が遊んでいる位で人影もなく、吹き抜ける西風が肌寒い程でした。
堤防に沿った緑地公園は1km程上流まで造られており、30年も前には子供を連れて行き桜の下で弁当を広げていた想い出があります。
その桜並木も大きくなって直径30cmもの巨木となっていました。
街中のアスファルト舗装で根も張れない街路樹と違って生育もよく見ていても元気が貰えるような新緑でした。
利根川堤へ出て風と緑のこの時季の散歩では自然に口遊む半世紀も前の校歌。
♪ 草の緑に 風薫る 〜・・・ ♪
♪ 樹々が とっても青いから 遠回りして帰ろ ・・・ ♪
約150分。 約1万3千歩。 最近では ダントツの大型散歩でした。
※ 今日は何の日 ※
19日 西保2年(1645)宮本武蔵・没(62歳)。剣聖と呼ばれ人生の達人でもあった。熊本城主に招かれ千葉城(熊本)を得て「五輪書」を著す。
19日 昭和35年(1960) 改定・日米安保条約を衆院で強行採決。岸信介総理(自民党)。同日・同条約は自然成立(35.1.19.日米調印)。
20日 昭和16年(1941) 東京港・芝浦岸壁、竹芝ふ頭完成。開港記念日。
20日 昭和35年(1960) 改定・日米安保条約・衆院通過。反対運動激化。
20日 昭和53年(1978) 新東京国際空港(成田)開港。激しい反対闘争。
21日 昭和22年(1947) 「宗谷」第13次引揚業務(5/21小樽〜5/30函館)ソ連・カラフト真岡から(第4回目)1,015人を収容・引揚げ帰国。
21日 昭和28年(1953) 51代目内閣総理大臣に吉田茂(連続・第5次)。
21日 平成11年(1999) 佐渡トキ保護センターで初めてヒナ誕生(人工繁殖)。昭和56年(1981)中国から贈られたツガイから。その後自然繁殖。
21日 平成24年(2012) 金環日食を観測(関東では173年ぶり。朝7時半頃に約5分間。大阪、名古屋、東京と列島縦断の日食帯)。
21日 平成25年(2013) 米オクラホマ州オクラホマシティー付近で大竜巻発生。多くの住宅や学校が倒壊。死者51人(25.5.21現在)。(近年メキシコ湾北部で多く発生。23.4. アラバマ州・死者300人を越す)。
22日 昭和21年(1946) 45代目内閣総理大臣に吉田茂(第1次。前幣原)。
22日 平成24年(2012) スカイツリー開業。東武鉄道スカイツリー駅(旧業平橋駅)。地上634m(ムサシ)・世界一高い電波塔。関連施設多数。
23日 平成25年(2013) 三浦雄一郎(80歳)。エベレスト(8848m)登頂(世界最高齢の登頂。エベレスト征服は3度目)。次男も同行。
24日 昭和22年(1947) 46代目内閣総理大臣に片山哲(前総理・吉田)。
※ 季節の句 ※
早乙女に 早苗のみどり やさしけれ 池内友次郎
林泉の 渓ふかきところ 著莪の花 山口青邨
薫風や 地卵を買ふ 散歩かな 若さ
「若さ」第487号 以上
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