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2019年05月15日21:17

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小説 サングラス (姉妹)15

小説 サングラス (姉妹)15
 結局美穂は、酒匂の助手を引き受けた。その夜に尚美が部屋に来て尚美からも頼まれたのだ。
「次の火曜日、お姉ちゃん、撮影の手伝いをしてよ」
「マスターから聞いたは。でも貴女,学校は?授業がないの?」
「先生、その日有給取ります」
「生徒たちは?授業は代わりの先生?」
「なんとかなるわよ」
「病気ならともかく・・あなた将来県議になるのよ。モデルになったり、授業さぼったりなんて、後で問題になったらどうするのよ」
「いいの、いいの,いろんな経験を積んでこそ政治ができるわよ」
「でもわたしを巻き込まないで・・マスターは女性写真より、散歩写真が好きなのよ。欲が無い人だから、純粋に写真を楽しんでるだけなのよ」
「でもお姉ちゃんは撮った・・」
「あれはわたしに自信を持たせるためだったし、お店のことや接客のことなど、いろいろ教えるためだったのよ。お店でわたしを説教することは出来なかったし・・」
「でも、実物以上にきれいなお姉ちゃんに撮れてた」
 わたしはマスターからもらったプリントを、尚美に見せたことを後悔した。確かに実物以上にきれいで嬉しく、わたしだってこんなにきれいなのよと、つい尚美に自慢した。
 いつも散歩している公園でのスナップ風ポートレートで、新緑や花などを背景に、わたしはベンチに座って本を読んだり、池をながめさせられたりした。わたしがと言うより、背景のぼかし方が綺麗だったのかも知れない。爽やかで心地良い写真だった。顔をアップに撮った物も、全身を撮ったものも、確かにわたしなのだがわたしですら見た事がない美しさ。誰かに自慢したい。お客様には恥ずかしい。友達はいない・・
 それでわたしは、つい尚美の部屋へ行ったのだ。いや、多分わたしは尚美に自慢したかったに違いない。わたしだってあなたに負けていないわよと。(続く)

獅子座クウネルのつぶやき獅子座
 今日は晴れてるようでいて空にぽっかり雨雲。空気が湿っているのか、時折「雨?」と思わせるものがポツリ・・風が凄く強く、寒いのか暑いのかわからない(笑)整骨院とペインクリニックへ行き、銀行でお金も引きだして週末イベントへ行く準備はばっちり。問題は天気と体調です(笑)
 病院の帰りに早水公園へ散歩撮影で寄って見ました。とりあえず花は何かありますし、さざ波を撮ることは出来ると言う算段。あまり花は無く、波は立ちすぎておもしろい形を創らずでしたが、一応何枚かの写真は撮りました。
 空を見上げると木の枝に間にぽっかり空いている所があり、「ここに鳥が来たら」と見上げているとほんとに鳥が通過。慌ててシャッターを切ったのですが、残念露光不足ですね(笑)
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