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2019年05月13日12:39

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不況が起きない社会を造ることが必要と思います

世界は今、不況から抜け出そうとしています。不況は商品が余る状態になると起きます。技術が進歩して商品が余る状態になれば、生活は豊かにできるハズです。だが、今の市場競争の制度では逆になります。商品が余る状況になると、仕事の奪い合いが起き、企業の倒産や失業者が増えるからです。

不況は消費(市場)が足りないと起きます。19世紀には、先進国を中心に生産が拡大し、1873年には西欧や北米を中心に広範囲な地域で経済恐慌が起きました。不況を解決するためには、生産の拡大を超える消費(市場)が出来れば良いのです。恐慌を経験した先進国は、資源の獲得だけでなく、市場を拡げるためにも植民地の獲得に力を入れるようになっていきます。

その結果、1914年には先進国の間で植民地を奪い合う第一次世界大戦が起きてしまいました。だが戦争をしても不況は解決できません。戦争は生産技術を進歩させるため、1929年には更に大規模な恐慌(不況)に引き込まれています。そして1939年から第二次世界大戦に引き込まれてしまいました。

この戦争の反省で、国連憲章には「国連の目的は国際の平和と安全を維持すること」だと宣言しました。だが宣言では何の解決にもなりません。犯罪や戦争が増えていく原因は不況に引き込まれて生活できない人間が増えてくるためです。不況が起きない社会に変えなければ根本的解決にはならないのです。

世界経済は20世紀の間で、資源から自動車、家電などの生産まで世界が市場で繋がる状態になっています。そして、技術が進歩し、どの産業でも生産が余るような状態になってきています。その結果、新興国や先進国が市場で繋がった形で世界全体が長い不況に引き込まれる状態が起きているのです。

原油はシェール石油の開発などで余る状態となり、価格が落ち、市場の奪い合いが激しくなってきています。このため産油国では、利権を奪い合う紛争や殺し合いが今も続いています。「自由化」したEUでは、強い企業が仕事を奪い取ります。しかし、奪われた国民の仕事や福祉を保障できる制度がEUにはないのです。このため、フランス国民などは抗議行動を起こしています。

2007年の「恐慌」は貧困層のローン破産が原因でした。今回は量的緩和策と言う国の借金で維持してきた経済が破綻しそうになっています。現代のように生産技術が進歩すれば、生産(生活物資)が不足する状態は無くせます。こんなに技術的に進歩した21世紀の社会なのに、国の福祉資金が不足し、生活が困難な国民が増えるような社会は変える必要があるのです。

今の市場競争の制度は経済成長には最適でした。だから、中国やロシアなどの共産国も取り入れています。競争や投資(利益)がなければ経済成長は進まなかったと思います。しかし生産が消費を上回る状態になると、今の市場競争の制度は多くの国民生活に被害を与えます。市場での「仕事の奪い合い」が、投資家を含めた国民全体を苦しめるからです。

どんな社会を造れば良いのか。人間は原始時代から、分業して生活を支え合って生きてきました。これは人間の生きる基本だと思っています。幸福度ランキングの高い国はこの支え合いが成功しているのだと思います。この支え合いを成功させるには分業している国民が話し合いで良い関係を造ることだと思っています。

個人が本とパソコンでまとめた分析です。新しい社会を造るための分析として十分とは思いません。しかし危機は迫っている気がします。十分でなくても自分の考えを示すことが必要と思って、述べました。   宜しくご意見お願い致します。
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