黒い密約

　「香る水出し珈琲」のファンになった夕亭の若女将から「350ml持ってきたら風呂入ってよい」との提案を戴き、facebook上で公然と密約した（笑）。水出し珈琲は黒いから「黒い密約」だ。
　令和初日の強行軍はカフェインの力を借りてどうにか乗り切ったが、翌日の倦怠感が凄い。残念ながら朝帰りの筈が翻って「昼帰り」になってしまったのでその日のうちに水出し珈琲を用意できず、翌日は若女将が姪御さんの結婚式で上京していたので今日やっと行けた。連休中きりきり舞いしてる若女将に差し入れもしたかったので。
　既に彼女自身も水出しにトライしているようで、熱を加えない水出し珈琲のナマモノ性を指摘していた。とにかく味の変化が激しい。翌日はまだ飲めるが２日過ぎるともう雑菌の味がすると言う。たしかに風味は大きく変わるがあれ化学変化というより雑菌の仕業だったのか。
　最近珈琲に踏み込んだ若女将が年数だけ経っている僕に「教えて下さい」なんて言うのだが、ソムリエの舌はもうとっくに僕より上だと思うぞ。ただ味の違いは判ってもどう表現したらいいのか分らないのだそうだ。安心して下さい。僕もです。笑
　それで、県内のサードウェーヴ３雄である寺崎・アキト・ザルツベルクのスペシャルティ豆をいろいろ買い込んで試しているのだが100g単位なので複数買い込むと飲み切れずお裾分けをくれたりする。さすがに高価い豆はうまいわ。
　好みの近い珈琲仲間が増えるのは嬉しい。

　それはそうと、やっぱり温泉は凄いな。風呂から上がると結構ぐったりするので、そこでしばらく横になれればベストなんだがそんな迷惑な事もできずにスクーターで次の目的地へ向かうのだった。
　朝水出しを一杯飲んで出て、ランチに中華料理屋でサーヴィスの珈琲を飲み、夕亭でキボーを振舞われ、更に塩山ザルツベルクでウォッシュドのブラジルとケニア。今日だけでもう５杯も飲んじゃった。毎日ってわけじゃないから、たまにはいいか。