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2019年05月02日00:19
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平成アニメを想う（第2回）
《 地球防衛企業ダイ・ガード 》
私が初民間企業に就職したのが警備会社でした。
この警備会社は自衛隊のＯＢが多く、
礼式なども自衛隊方式を採用することが多い会社でした。
それでも�犁い鬚弔鵜瓩了�に拳を握りはしませんでしたけどね。
さて、最前線のパトロール隊員から指令員に異動して
そこで先輩に
「警備会社を舞台にしたロボットアニメをやってるよ」
「そのロボットの装甲がトタンなんだよ」
と凄く熱心に紹介されたのが「地球防衛企業ダイ・ガード」でした。
制作は「機動戦艦ナデシコ」と同じ「XEBEC」で、
「ナデシコ」同様に民間企業が戦うアニメです。
この頃も他にはアニメを観ていなかったので
また突然にアニメを観ることになりました。
そんな訳なので「ダイ・ガード」は最初の数話を見逃しております。
民間企業ならではの足枷がいろいろと出て来るところと
同業者が扱われている点で真剣に観ていました。
そしてこの「ダイ・ガード」が従来のロボットアニメと最も異なっている点が
敵は異星人どころか人類の敵でもなく�牾�震�瓩噺世�自然現象によって発生する
「ヘテロダイン」と言う未確認の物体であることです。
この「ヘテロダイン」ぶっちゃけエヴァの使徒みたいなものだと思って頂いても
良いのではないでしょうか。
ところで肝心のお話しの方ですが、最初の数話を見損ねていただけでなく
家事都合で最後数話も見損なうと言う
真剣に観ていたと言う割にはダメダメな視聴態勢でした。
そんな訳でしたので、
放映時にはそんなに凄いアニメとは気がつきませんでした。
それでも、放映当時にＪＲ中央本線の国分寺駅や駅ビルが
ヘテロダインに壊されたシーンでは
「うちの警備物件がやられたぁ･･･」
と悲しくなったのが、今となっては良い思い出です。
時代は過ぎて２１世紀。
それも平成も残すところあと１年もない頃になって
買っておいた「ダイ・ガード」のＤＶＤを数日間で全話観ました。
本当に良く出来た作品だと思いました。
第１話では作品の舞台となる�爍横雲さ�警備保障�瓩亮卍垢箍歡垢箸覆訖擁�が
安全保障軍の軍人として１シーンだけ描かれています。
このシーンから、その後の会社における二人の関係も表されています。
また、民間企業には任せられないと安全保障軍に仕事を取り上げられた時に
�爛灰�ボウガー�瓩噺世Ε蹈椒奪箸妨鯊紊靴泙垢�
その�爛灰�ボウガー�瓩�地上に降下した時に一瞬ですが
脚部で駐車車両を踏み潰すシーンがありました。
民間企業では「損害賠償がぁ」と、いちいち心配していたのが
公的機関となると民間資産への損害には心配は一切しない。
そんな心情をほんの一瞬で描いている点も凄いと思いました。
自衛隊員の悩みも描かれていれば、社内手続きの煩雑さ、
主人公達が抱える家族の悩み(あ、主役は無いんだ)、社内恋愛の難しさ･･･
と、いろいろ盛り込まれております。
この辺りも「ナデシコ」と似た感じですね。
「ダイ・ガード」を扱うのは�犢�報２課�瓩任垢�、
２課と言うところが「パトレイバー」の�狷端崙鷁櫚瓩箸�、
「ショムニ」の�狃醋各鷁櫚瓩鬟ぅ瓠璽犬靴拭磴�荷物部門＞なのでしょうね。
この�犢�報２課�瓩離掘璽鵑任眇鑛�と雑用っぽい業務が描かれていましたね。
話は変わって全般的に安保軍が敵役となる話が多く、また自衛隊も登場するので、
作品上での自衛隊と安保軍の関係が全く説明されなかったのが唯一残念な部分です。
この辺りは小説版に詳しく書かれており、
安保軍とは元々は国際的な義勇軍であった組織が
国際連合の機関になったとのことです。
敵役となってしまう安保軍の毒島少佐も
最後は辛く重い判断を迫られてしまう組織の一歯車であり
彼も本当の悪人ではなく単なる組織人として
組織の為を思い行動していたのではないかと感じました。
敵役と言えば�牋楕欸貝瓩箸覆蠅泙垢�
城田に憧れ軍人としての鑑としているエリートの佐伯も
真面目が故に作品では悪役を演じる形になってましたね。
この安保軍から来た搭乗員３人組も悪の限り(？)を尽くしたりしてましたね。
［牧瀬、松任谷、柘植ですがスミマセン誰が誰だか(汗)］
「ダイ・ガード」の搭乗員は赤木駿介、桃井いぶき、青山圭一郎と
色が苗字に付けられています。
［写真左から桃井、赤城、青山］
その流れで安保軍監察官の城田さんも白になるのかと思いますが、
搭乗員ではないので苗字に色は付かなかったのでしょうね。
主役ロボット「ダイ・ガード」の搭乗員の一人で
作品でのヒロイン格の「桃井いぶき」(旧姓 桜田)は
じゃなくて
悲しい過去を背負っていることを当時は見逃しておりましたが
ＤＶＤで観た時には思わず落涙してしまいました。
百目鬼(どめき)里香と言う天才メガネっ娘が登場しますが、
本当に百目鬼と言う苗字の人に私が出会うのはまだ数年先のことで
放映当時は架空の苗字だと思っていました。
尚、毒島さんとは未だに出会っておりません。
アニメとしては東京都心に根を張った強力なヘテロダインを退治して終わりますが
作品世界からするとこの敵はこれからも登場するはずですから
小説版だけでなくアニメとして続編も製作して欲しかったです。
小説版では前編がアニメのダイジェストで
後編がアニメ以降の世界を描いており、
後編では毒島少佐も対ヘテロダインとして戦う
仲間として描かれております。
小ネタとしてはXEBEC繋がりで
新入社員の「山田」が
入社式で業務説明をした赤木に声を掛けますが
彼は「機動戦艦ナデシコ」の「ダイゴウジ・ガイ（本名 ヤマダ・ジロウ）」を
モデルにしていると言うか、本人とのことです。
ここまで、この作品で一番凄いと思ったことを書いておりませんでした。
実はそのシーンは見逃しており、今年の観直しで気がついたのです。
放映当時は２０世紀ですが、２１世紀のある事を予想するかの様なセリフが
主人公赤木が城田に向かって言います。
それは･･･
ヘテロダインを倒せば良い、死者を出さなきゃ良いってもんじゃないんだ。
帰る家が無くなったらどれだけ不安なのか、電気も水道も通わない町に住むのが、
どんな気持ちなのか、城田さん、あんた解ってますか!？
死ななきゃ良いって問題じゃない、金の問題でもない。
家を無くしたって事は、普通の生活を大事な思い出ごと無くしたってことなんだ。
平成最悪の災害とも言える、東日本大震災。
特に福島第一原子力発電所の事故による帰宅困難地域の発生が
当にこの赤木の言ってることではないでしょうか？
「命が助かれば幸い」本当にこれで良いのかを
アニメの中で真剣に語っていたのです。
当然この時は観ておりませんでしたから
気がつくどころか知りもしませんでしたが、
きっと観ていても当時の私ならスルーしたと思います。
ところで、桃井さんって難しそうに見えて、
本当は可愛いし格好いい素敵なタイプだと思うのですけどね。
でも、設定年齢２０歳なので
今の私から見れば娘同然の年齢でした。
そう言えば�狠狼緞姫甸覿鉢瓩辰董∨榲�は「２１世紀警備保障」なんですよね。
平成つながりのネタとしては
改元して平成最初に会った友人は高校時代の同級生でアニ友ですが
彼が私の結婚記念色紙に書いた言葉は
「サラリーマンだって、平和を守れるんだ!」
でした。
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