mixiユーザー(id:3960876)

2019年04月30日15:53

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本めも(事典系からモトサーチ雑めも)

https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=3960876&id=1971169544
の続きということで。

禁帯本チェックでモトサーチ。
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●メモのみ(殴り書きなのでミスってるかも)のと、
6冊から申請コピー取ってます
(つか用紙の目的選択が調査・研究しか無いんだが研究でいいのか?)。



「世界神話伝説大事典」(勉誠出版)

132頁。
→ウガリト概要。
ウガリトの神のTOPは祖先神でエルは二席。
祖先神は王家の祖霊でラピウマ。
とか書いてあったと思う。

現王とかが神宴に加われるらしいことはどこかで見たような、だが(最古?)
客人や神官系でなく神裔系か。

908頁がモト本項だけどすごく短い。
索引にある他は大体バアルやアナトの項目中。

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「古代オリエント事典」(日本オリエント学会)

モト 791 短っ

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「図説 古代オリエント事典」(東洋書林)

尋ねてみたが、禁帯シール付きでシステムデータが禁帯じゃなかった
のはデータミスっぽい。

506-507 モト本項が半頁強ある。コピった。

506頁。
『彼の支配領域は冥界の深い所、荒れ果てた土地、「地上の納骨所」
であり、「死すべきすべて(の生き物)」を求めて彼は永遠に空腹で
ある。』

「地上の納骨所」は(普通?の)墓って意味ですか?
ところでこの時代の墓はどういうの?
なんでも食べる。

アナトが冥界へモトと戦うために降りている。(交渉前提じゃない?)
戦って打ち倒し、粉々にして撒いてる点は変わらないが。、
モトが苦情を言った=それは悪事である(正当な行いでは無い?)

モトがバアルの兄弟のひとりを寄越せというのに応じて、バアルが
「モートの息子たち」を送ったとなっている。
(アシラの子供たち、ではないしパーツの順番が違う。)
カッコ書きで、『彼らは「エルの息子たち」でもあり、おそらくは伝統
的に死者の祭儀で犠牲として捧げられた動物イノシシのことであろう』
とある。

う、うーん? なんか頓智+揶揄みたいになってない?
そすと牛のくだりも犠牲獣の比喩扱いになってるのかな。

猪はわからんけど、それやるくらいだったら仔牛じゃないの?
(エル=牛・バアル=仔牛だから) バアルが地下に降る時に八頭の豚?
を連れて行くのは供儀=死出のお供なの? 豚と猪区別無し?

続けて、“モートは騙されたことを知るや・・”ってあるし。
茨姫の王子の母みたいに内臓でも出されてたの?

項末に5件英語表記で参考付記されてて表題モトが2件ある。

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「神話伝承事典」(大修館書店)

546頁。
聖書系前提の比較宗教学っぽい?のか??と
一寸違う感じなのでコピった。

『「死」あるいは「不毛」を表すカナンの神。豊穣の神アレインあるい
はバールの競争者、後継者、双子であり、分身である。(中略)換言すれ
ば、モトは耕さずに土地を休ませておく時期の植物神であった。』

『生贄となって死んでいくイエスと同様、モトは天界の父(エル)に見捨て
られ、アシの王笏を折られて象徴的に去勢された。』

以下、前キリスト教時代の生贄の仔羊?と同化して年ごとの供儀の後に
太母神によって復活し、新しい穀物アレインとして再生・・・
ってあー・・。同一人物が二人に分かれてぐるぐるしてる?ようなやつね。

あと、タンムーズと同一扱いになってます。

とりあえずアレイン検索出ねぇ。誰?



※※ちなみに、この本は謎記述だらけらしい(絶版)ので、資料ではなく、
承知の上でネタ資料として扱うといいという感想あり。※※

あまぞん欄
https://www.amazon.co.jp/%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E3%83%BB%E4%BC%9D%E6%89%BF%E4%BA%8B%E5%85%B8%E2%80%95%E5%A4%B1%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%A5%B3%E7%A5%9E%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%BE%A9%E6%A8%A9-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%A9-%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC/dp/4469012203

日本関係例
https://blog.goo.ne.jp/akechi_shion/e/742f6cd3758cf769b071257f3fd87305

ルシファ関連でウガリト
http://d.hatena.ne.jp/molice/20090615/1245019205
あー。あのうぃきぺのメモの出典もコレなんですねー。
えるしゃの時に記載されてたから(本文用参考にはしてなかったと思うけど)
ルシファーめも記事にはメモったな。
(当時ウガリットって?と検索して一緒にうぃきぺからメモってあった。
これは「現在使われているものに繋がらない文字」とか「世界最古の歌」
あたりをifのTパロでイメージネタベースに使った)

ケルト系
https://note.mu/p_pakira/n/n26c259ca86af

落ち着いた白表紙の分厚い本だし、イメージシンボル事典とか出してる大
修館書店からのもので、日本語版だと本体表紙を見ても【原題】がわから
ないこともあり、一見普通?のテーマ事典に見えるので。
実際に手に取っても、前提知識が無いと、いきなりは、まさかこれ全部が
謎情報の塊だなんて思わないんでしょうねぇ・・。




というわけでネタ用途。
イメージ的にはハデスに引きずられて三人の内ではモト年嵩のイメージ
があるんですが。(混沌設定だとヤムが上だが)
死が元々ある(=後発生ではない)なら生死は一対だし。
ネタとしては、双子、元はそっくりで育ちが全く違う感じのとかは
ありかなー。
そうすると、会ったこと無くても「アレ?」ってなるかな。
牛っ子でもそうなるならわかるね。

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「世界神話辞典」(原書房)

38頁。
メモだけしたっぽいけど、エルの項目にケレトエピソードのとこで
「7人の、いや8人の息子を」とかあるとか書いてある。
(「古代オリエント集」のケレト冒頭チラ見したら、ここでは先に失っ
た子が8で、後の子が7っぽい。)


63頁。バアールの項目。コピった。
えーと。権力を得たバアルがモト(死)の権威を認めないと言い出し、
バアルの保護と友情から排除され砂漠に追い遣られて以下略。
元は付き合いがあった設定?

ついでに65頁。ハダド 痛打するもの、だって。

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「世界の神話百科 東洋編」(原書房)

120頁。バアルの項目。
「バールはモトを不毛の荒地に住ませ、肥沃な土地から締め出した。」

・・うーん。 ↑の本もだけど、領域に留まるではなく追い遣るという
意味合いに訳するとこうなるのかなぁ。


122頁。
「バアルに対して、地下の自分の家に来て、泥ーすなわち死者の食物ー
を食べることができるかと、挑んだ。バアルはこの挑戦を受けてたって、
死んだ。」

モトの返信の文とかが元だということはわかるんですが。
あ・・あれ?
コレ、なんとなーくガスター氏の最古のあれに似てるような。
これ参照元なんなんだろう。

あと、遺体を取り戻そうとしたアナトがモトを殺した→バアル復活、
となってます。スピーディ。7年周期無。


モトの本項目は147頁。
内容は半分バアルとカブってる。
「地面が乾くと、その地域はモトの領地となる。」
陣取り合戦?

ついでにヤム154頁。155にヤム像写真。
「川を治める者」という名で呼ばれることもある。」
仕事するナハルさん。

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「世界宗教大事典」(平凡社)

963頁。ウガリト概要内。
エルが「大洋に君臨する最高神」母アシュタロテ(アスタルテ)「全ての
神々の母」。兄弟、ヤム・ナハル「洪水の神」モト「死の神」
アナト「勝利の女神」 となっている。

モトが「火の空でもって大地を乾燥させる神」とあるので、モトの属性
説明に「火」って書いてあるのがあるのはこういうのから?
続きの記述で火神扱いになってます。

ヤムがエルに強請って卑劣な陰謀(バアルを云々っていう冒頭のアレ?
でもあれエルもアレ)を巡らしバアルの王権の奪取をはかるが以下略。
(この王権は主権じゃなく元々のものかな)


モトパートのとこは、
「物語は貪欲な怪獣の口の中に、バアルが飲み込まれていくところから
始まっている。恐怖におののくバアルは絶叫してモトに隷属を誓う。」

・・・。あー。 バアルが冥界に引き込まれてから屈して隷属を申し出
るとかいう方向のやつって、谷川訳でモトの返信の内容になってるとこ
ろを、実際に今起こっていることだと訳しているのか?


ちなみにこれは牛のくだりはパスしてる?っぽいが、復活後のバアルが
雄牛になってアナトと子を作るという婚儀豊穣〆解釈のようである。
(まだ「古代オリエント集」チラ見のままだけど)
野のやつのことかな。


メモらなかったが一冊、「バアル」、又は「バアルとモト」メインと
いう扱いでこれまで見掛けてた三連話を、「バアルとアナト」と扱って
る本が一冊あった。アナトは他のエピソードもあるらしいしな。
(「古代オリエント集」は「バアールとアナト」扱い。)
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「世界神話大事典」(大修館書店)

222-231頁の10頁分に渡ってウガリトの概要から色々。

222頁。
「約1キロ離れたミネート・エル・ベイダ(『白い港』)に港を備え、」

ああ、海岸沿いの町ってのはこれのことか。
(ウガリトは海から徒歩10分くらいとかあったから確かに)


223頁。
「我を呼べ、バアル、我が兄弟と共に、
我を招け、ハッドゥ、我が仲間と共に、
我が兄弟たちと料理を食べるため、
我が仲間と葡萄酒を飲むため」

モト返信の部分ですね。
これはバアルとハッドゥの並べ書きの例としてあげられてますが、
谷川訳と違って冒頭の“仮定”が無いので、ここだけだと、
≪我(死)を招け、兄弟たちとともにおまえを喰い尽くしてくれよう≫
みたいな雰囲気に見えますなー。


「書字板の両面に、ときには切り口にまで、文字が刻まれたテキストは」

厚みあるからなぁ。
作られた当時はそれでよかったんだろうけどね。


225頁。

「彼女はバアルには古い敵意を持っていたのであるが、豪華なプレゼン
トに誘惑され、」

宮殿の件でのアシラトのくだりね。
(古い)敵意?はどこから判断?(エルの隔意と同源?違うもの?)
兄妹が来たのを見た際に恐れ慄いている?ような表現はあったのは記憶
してるけど。


「彼は新しい住まいに開口部を設けることを主張するが、バアルは煮え
切らない」

重ねて拒否っていた感じだと思っていましたが、違う解釈の様子。



ここでは「バアルとアナト」は、大別で宮殿建設部分の前提になる、ア
ナトの虐殺?とバアルの伝令のくだりのことを指しているみたい。
・・・これだから各自の仮通称がごちゃごちゃっていうことなんだな。

えーと。ごくざっくりいうと、ここだと虐殺は人身御供の置き換えで供儀
の祭礼を表し、アナトが手を洗う辺りの描写は、バアルが雨を降らせアナ
トが露を撒き・・という風に連動した協力関係だとしている。


226頁。

『「廃墟が住居で、穴が財産である」モートはその癒しがたい飢えと
渇きを悲痛な思いで嘆く。』


「」で括ってあるところは、谷川本86頁の
『彼の町“深い穴”の奥に。
“奈落”が彼の座る玉座、
“野茨”が彼の遺産の地。』
のところかな。


その後が大分台詞意図と訳が異なる。

「そうだ、我が喉は砂漠の獅子の喉、
あるいは海の一角の口
あるいは野生の雄牛を引き寄せる貯水槽、
はたまた泉、子ジカを誘惑する餌。
だが本当だ、我が喉は湿すにしても泥ばかり。
ああ、本当にたっぷりと飲みたい。
水差しで望みを叶えよ、
あるいはおまえの酌人に杯を捧げさせよ」

語性別識別も違うな。
イルカじゃなくイッカクだー。
(イッカク認識されてた?)


ここでは“死者の喉の渇き”という非常に広くあるイメージ(があるら
しい)を神で表現した、渇きを癒すためにモートはバアルが表す清水を
必要とする、と解釈。

・・えーと。構造自体は谷川訳と同じではあるんだが。
【食べる】要素をほぼ×し、水のイメージで【飲む】統一と考え、
水を希求する表現として訳している。


谷川訳(88頁)例↓

『さて俺の食欲は荒野の牝獅子の食欲か、
それとも海の中の海豚の欲望か。
池が野牛を俘虜(とりこ)にするなら、
泉が牝鹿を俘虜にするのが真実(まこと)なら、
真実に俺の食欲は粘土を食い尽したがる。
だから真実に俺の両方の手で食うのだ、
七つの俺の分け前が大皿の中にあるか、
あるいは酒杯(さかずき)をナハルが混ぜるならば。』

大皿の部分が沢山という意味に。
ナハルを水系の人名として解釈、混ぜるを注ぐ(際の液体の表現)
としているのかな?


更に、谷川訳だとシャパシュの教示となっている部分をモトの指示と
して、

「そしてお前、お前と一緒に連れて来い、
おまえの雲、風、雷、雨を、
おまえの7人の下僕、8人の士官を。
(連れて来い)おまえと一緒に、ピドリヤ、光り輝く者を、
おまえと一緒に、タラヤ、雨を降らす者を、
そして、来い、山の真ん中、我が墓所へ、
手の上に山を持ち上げよ
丘を手の平の上に持ち上げよ。
そして、地下の隠棲の住処に降りよ
お前は地中に降りる者の中に数えられるだろう、
そして神々はお前が死んだと知るだろう」

で、牛の下りはそのまま。
つまり別にコッソリではない?
モトの呑み込み表現は地下に招きバアルが応じたことを指す?

モトが招来するのだから、来方を指示するのは不自然では無いねぇ。


「アナトはバアルを埋葬したが、兄を求めて出発し、モートに兄を返し
てくれるように頼むのであるから、バアルの身体の全部を見付けたので
はないに違いない。」

・・・・うーん。
これも、先ず二人の神(谷川説明はグパンとウガル)が探して見付けた?
というくだり言及無し。
あとこれだと順当に招いたという手前の訳と矛盾するのでは?
(バラバラ遺体?
オシリス入ってない?)


227頁。
モトがアナトに答える台詞の訳もあり。


『続く場面には元気なバアルが「アシラトの息子」を虐殺している姿が
描かれる』

アシラトの子。


モトのバアルへの文句台詞訳あり。



---
以下解釈系記述。


「穀粒の精霊」? なんか旧来の解釈パターンがあるらしいが。
あの「神話伝承事典」(大修館書店)の説明ってこのへん由来?


「バアルは雨の力を具現する。雨だけがモート(死)の住まいとされてい
る地下世界、地面の奥底にしみこんで大地を肥沃にすることができる。
バアルは豊穣を維持するために自分自身、すなわち雨を与える。
彼はモートの口の中に完全に滴り落ち、消え去るのである。」

水の塊というか、溶けていく氷柱のようなバアル・・。
しとしとぴっちゃん。
それとも雨雲が薄くなって空にかき消える感じ?


アナトの名の意味が「泉」らしいとか言っている。
それで虐殺→手洗いのとこの泉をアナト表現だと。


他の元文についても各種。
記事末参考元あり。
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とりあえず以上。


「古代オリエント集」まだチラ見しただけで返却日前なので、とりあえず
延長出来たらしてくる予定。
(それで間に合わねばまた一旦返してまた借り直しだけど、とりあえずで
ウガリト部分だけ読むならそんなにかからない・・ハズ・・)

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(コピーした紙から)
画像1:「図説 古代オリエント事典」506頁の一部
画像2:「世界宗教大事典」(平凡社)968頁の一部
画像3:「世界の神話百科 東洋編」120と122頁の一部

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