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2019年04月28日16:26

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瀬戸内国際芸術祭２０１９ふれあう春in高松エリア②＆うどん列伝☆ファイル３０８　年中鍋焼き。

前日の高松港から引き続き、高松広域に範囲を広げて瀬戸芸作品巡りです。

まずは県外の人にとって最もアクセスが悪く、辺鄙な場所で行きにくいと思われる庵治半島の「あじ竜王山公園」にある作品から！

庵治町の高松合併での鳴り物入りで造られた「あじ竜王山公園」。

眺めはいい場所なのですが、駐車場を見ると車が少ない・・・。

小高い丘を越えていくと三年前と同じく遠目に作品が見えてきました。

※はサイトの作品紹介。
さらに階段を登って、高松エリア作品ナンバー１８ジョン・クルメリング作「Watch Tower」２０１６年。
キャッチフレーズ「山の上の腕時計の見晴らし台」。
※山上に建築的な作品を設置。見晴塔(Watch Tower)をもじった、腕時計(Watch)のタワーである。一見、橋のような形だが、じっくり眺めると腕時計であることがわかる。

橋の中央は時計の文字盤で、文字盤は実は日時計となっている。(小鳥デザイン：ハマー・クルメリング)※

作品そのものも面白いけど、屋島なども見えて本当に見晴らしが良かったです。上から公園も見下ろせます。
結局、春会期三日目でも来客は私を入れて三組ほどで三年前以上に閑古鳥が鳴いておりました。

ここから一気に３０km以上南下して瀬戸芸の玄関口である高松空港を目指します。

その前に高松空港から程近い、香川町川東にある１９７４年創業の昭和感ある一般店「むぎ屋」で昼うどんとします。

注文は年中やっているという鍋焼きうどん（６８０円税込）。
待っている間に焼き豆腐のおでん（１２０円税込）と握り天のおでん」（１００円税込）をかじりながら待ちます。

グツグツに鉄鍋で煮えたぎったスタンダードな昔ながらの鍋焼きうどんの出汁と具材は、煮込まれたうどんを引き立てて、お腹を満たしてくれました。

さて、東京旅以来の高松空港です。

立体駐車場が完成しており、前回と違った民営化ならではの変化も見えています。

作品のある国際線待合室へ向かいます。

高松エリア作品ナンバー１９ヴェロニク・ジュマール作「ウェルカム / ファニーブルー」２０１３年。
※空港のロビーに2つの作品を設置｡
金色のフィルムが風にそよぐ《ウェルカム》と窓ガラスが虹色に変化する《ファニーブルー》。※
それぞれの色合いが美しいですね！

そして、相変わらず蛇口から出るうどん出汁は健在でした。

帰り際にうどんソファーもパチリ！何でもうどんだなぁ・・・。

最後は、高松屈指の観光地・屋島の山上と四国村で作品鑑賞と洒落こみたいと思います。

山上では屋島ドライブウェイを無料化して初めて見たというくらいの駐車場の満車ぶり！

売店周辺で売っていたメロンパン（１３０円税込）と売店内の甘酒（３５０円税込）で冷えてきた身体を・・・

無料休憩所で暖めます。

その後は久々の屋島寺境内を抜けて

屋島山上商店街から獅子の霊巌・・・

新屋島水族館の前を通っても一向に作品の案内板も見当たらず・・・

一周して駐車場まで戻ろうとした矢先に瀬戸芸の幟と看板を発見！
どうやら普段行かない、駐車場から徒歩３分くらいの北嶺に続く道中にありそう！
高松エリア作品ナンバー１７金氏徹平作「S.F(Smoke and Fog)」２０１９年新作です。
キャッチフレーズ「関係性を題材にした大掛かりなインスタレーション」。
※屋島や、そこから見える瀬戸内の風景の場所の特性として浮かび上がる、人為と自然の形や空間の関係性、観光と生活、廃墟と生きた建築、現在と歴史、歴史と伝統、山と水族館、コンクリートと岩盤など。
それらが混ざり合った状態から着想し、大型看板型の写真作品などによるインスタレーションを制作する。※
関係性は、よく解りませんが、あらゆる資材が無秩序に散らばっています。
そんな中に確かに何らかの秩序が見いだされる矛盾を感じます。不思議だなぁ・・・。

ここから見える源平合戦の古戦場や石の採掘が進む山にも滅びの美学を感じます。

所変わって山麓にある四国村。

瀬戸芸会期の四国村は無印のパスポートを見せると半額の500円税込で入村でき、猪熊弦一郎の企画展も見られる模様。

入口のかずら橋がかかる池にいきなり作品が登場！
高松エリア作品ナンバー１５ラム・カツィール作「Suitcase in a Bottle」。２０１９年新作。
キャッチフレーズ「スーツケースやボトルをモチーフに表す、漂流する人々の心情」。
※イスラエル出身作家。
移民と絶滅の問題を題材に作品を制作するアーティストで旅行が簡単になるにつれ、1つの場所への定住が困難となった昨今、旅行熱とは逃避なのか、あるいは精神の放浪なのだろうか？作品は住む家のない人々の心情を表し、私達の期待という荷物が未知なる方向へと漂うように人生の流れと、それが私達をどこに連れて行くのかという疑問を投げかける。精神的、また身体的な家に対する切望は作家がしばしば自身の作品の中に多用するスーツケースの中に、まるでボトルの中の精霊のように包み込まれている。※
ボトルシップを見たときのようなワクワク感とかずら橋との不思議なマッチングで高松編では最も好きな作品かも？