4月20（土）13時開演＠よみうりホール
春風亭枝次「狸札」
春風亭一之輔「噺家の夢」
柳家喬太郎「首ったけ」
仲入り
春風亭百栄「落語家の夢」
三遊亭白鳥「死神ちゃん」
ああ、今年最初の「よってたかって」だわ。
久々に市馬さんも見たかったけれど、怖いもの見たさで昼の部。
●春風亭枝次「狸札」
百栄ちゃんのお弟子ですと。もうすぐ丸二年なんですな。
それにしてはちょいとカミすぎ。
真打になっても噛む人はいるけど。白鳥みたいにw
そういうキャラじゃなきゃ（どういう？）、噛んだ時点で我に帰るからやめて。
下手でも憶えてる方がネタ練ってて好感が持てます。自分はね。
●春風亭一之輔「噺家の夢」
・枝次くんは背が高いとは思ったが、一之輔曰く2m50らしい。
・とても暖かいこの日、白鳥は半袖半ズボンで楽屋入り。
「五十過ぎのおじさんが、半袖半ズボンですよ！」
・昨日は出番の後、仲間と午前3時まで呑んでいた。40代から70代まで男ばかり。
午後9時から午前3時まで6時間、ずーっと下ネタ（！）天どん以外メンバー忘れた。
・「本題に入る」と言いながら、それで思い出したんでしょうな、神戸のホテル事件！
本当にディスカバリーチャンネル的なものを見ながら寝るんでしょうか？？
で、初めて聴く新作落語です。
噺家が旅の途中で道に迷い、一軒の民家に泊めてもらうが、どうも物価が違う…。
4代目三遊亭圓遊、喜多八師匠がかけてたみたいですね。まぁ、結局夢の話です。
夢オチって落語には結構あるけど、そういうのって大概破天荒な噺が多い。
落語だったらなんでもありじゃん？と思うけど、いくら落語でもとんでもない内容だと
普通のサゲでは現実に戻りきれないからかしら？クスグリはいくらでも入れられそう。
●柳家喬太郎「首ったけ」
最近、年上だと思った人が、ことごとく自分より年下だったってこと、ありません？
55歳ですけど何か問題が？ううん、昇太師匠と比べちゃいけません。
この噺、初めてかも？！サゲ聞くまで演目がわからなかった。。。
喬太郎は結構かけている噺のはずだったけど、当たったことなかったし。
廓噺はいいですな。しきたりはいつか忘れられちゃうんだろうけど、男と女の
関係は今も昔も変わらずってやつで。
また、他が新作なんで、ちょっとホッとしたりして。
●春風亭百栄「落語家の夢」
こちらも初めて聴く噺で。いや〜ぶっ飛びました！
百栄ちゃんが猫を飼っているのは知っていて、新作に活かせないかなぁ？
なんて考えていて、実際「バイオレンス・スコ」とかあって、そこそこ面白いんだけど
そんなに意外性はなくて。
で、本当に面白い噺ってのは、設定伝えるだけで面白いんだってことがわかる。
ある寄席の売店で、小さな女の子を連れたお母さんが訊ねている。
「この子が落語好きでして、東京かわら版の噺家名鑑ばかり見ている。
恥ずかしながら、こういったことをどこで聞いたら良いかわからないのだが、
『噺家ちゃんを飼いたい』というものですから…」
そう。「もしも噺家をペットのように飼えたら？」である。
寄席若社長「ええ、飼えますよ。どの噺家にします？」…えっ？！
実名出していいのかしら？！国の管轄の人とか。
その辺は聴いてのお楽しみということで。
●三遊亭白鳥「死神ちゃん」
攻めすぎている百栄ちゃんに、白鳥が引くという珍しいパターン。
負けじと持ってきたのか、最初から演ろうとしていたのかは定かでない。
が20年前に作って、当時あるところからクレームが入りお蔵になった噺。
それが「死神ちゃん」。
もちろんベースは落語中興の祖、圓朝作「死神」である。
元の「死神」で白鳥が気に入らないところが2つ。
1）落語なのに、主人公は大概死んでしまう。不幸な結末が嫌。
2）死神だから仕方ないがキャラが暗い。「消（け）え〜るぞ…消え〜るぞ〜！」って。
もっと明るいキャラじゃダメなの？
2）は白鳥の噺のトーンだし、白鳥のキャラだからなるべくしてなった感。
1）も別にいいんじゃない？白鳥に似合わないし。…と思っていたら、
主人公は死なないだけでなく、壮大な人類の歴史に関わる重要な役割に！
白鳥をなめていました。。。
20年ぶりに復活したのは問題が解決したんだと、勝手に思ってたけど、
これ当時クレームを入れてきたところはクリアしてないんじゃないの？！
えっ？これ和解してないでしょ〜？！怖っ！！
最近、喬太郎のファンになったうちの会社の子が、落語自体初めての友人と
2人で見ていたらしいのだが、どーなん？！！
入門にしては特殊すぎるでしょ！「面白かった！」とは言っていたが、
これが初めてで大丈夫か？
2回目とのギャップで「面白くなーい！」にならなければいいのだが。
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