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2019年04月21日18:06

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本めも(世界の神話4の「バアルとモトの争い」雑めも)

めもりつつ「バアルの物語」の詩文を一通り流したところで。
https://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=3960876&id=1971205767

そいや、最近最初にウガリット検索した時はうぃきぺのどの項目だったか
忘れたが、モト復活以降戦いを繰り返して最終的にシャパシュが止める、
みたいな流れメモがあったんだよね。
で、うちにある「世界の神話4 ヘブライの神話」(筑摩書房)だと手前で
終わってる、(シャパシュが止めるとこまでいかない)と思った記憶がある。

ということで、見直してみたんだけど。

(※「世界の神話4」のウガリトは、こっちの記事↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970658495&owner_id=3960876
に後書き画像一部とか参考に載せてるけど「古代オリエント集」
(筑摩世界文学大全1・筑摩書房)ベースに各種訳からの参考融合らしい)

--------------

●「世界の神話4」収録の「バアルとモトの争い」の場合・・・
(※ヤムと争う→宮殿建設→モトと争う、の一連を一括)
この記事では宮殿建設後のみざっくりめもしますが、


1:バアルが宮殿を建てた後、モトから先に声を掛けている

2:モトが主権を主張したことで、バアルはそれに抗しようとする。
七頭竜リタン(※ここではヤムの同類とされていて、モトは竜を仲間だとい
っている)を先に討伐する

3:モトは再びバアルに使者を送り意気は萎える様子無し

4:モトの支配期だったので一旦我慢しようと思い、従うと伝える

5:モトは喜び、支配権の主張とバアルが地下に降ることを命じる

6:バアルは豊作の七年に備えて息子を得るために雌牛の女神の部屋に入る

7:バアルが死者の仲間入りをしたことで神々は嘆き喪に服す。
従っていた者たちの一部(※ラトパン神、をイルウと別物としている)は
後を追ってバアルを探しに地下へ降りる

8:アナトも一緒に降り、泣いている(バアルの身体を見付けた?)が、
シャプシュに手伝ってもらい肩に載せたバアルの身体を担いで、ツァファ
ヌ山頂へ運び葬儀をする。しかし諦めきれず復活を考える。

9:神々が後継者を相談し、なんとかアシュタルに決まったが背丈が
足りず山を下りて地上に戻ってしまう

10:アナトはモトのところへいって、兄を復活させてくれないかと頼むが、
当然ながら断られる。

11:アナトは怒ってモトに襲い掛かり、シャプシュは加勢して太陽の運行
を止める。

12:その時イルウが夢告でバアルの復活を知る。七年が経過し周期が巡った。

13:バアル復活。
アナトによって既に弱っているモトに打ちかかるが力は拮抗し延々と戦う。
しかし終いにはバアルがモトを打倒し、アナトは喜ぶ。

14:しかしヤムもモトも再び蘇り、バアルはモトに打ち倒されることになるだろう。
相互に周期が巡る限り。


みたいなかんじです。
「古代オリエント集」はまだ借りて来てチラ見しただけなので
このまとめ話がベース参考元とどう違うのかはわかりませんが。

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2は、詩文(62頁アナト台詞・89頁モト台詞)では、ヤムのことだと思って
も不自然でない感じ。モト台詞のところではレビヤタンの名が出ている。

6は・・生贄じゃなくて一部代行者派生パタンなのかな?
息子とはあるが、成長すると本体意識が覚醒する移行転生イメージかも?
(分体というか複製体というか)
植物関係のほうで種イメージとか?
(復活まで休眠しているので気取られない)


7については、この本ではバアルがイルウや神々たちと関係に難があった
表現が無い。元々バアルが後継者最優先とされている。ヤムは横槍。

後追いは、詩文だとバアルを捜索→エルに報告している二人の神(144頁に
よると伝令の二人)がいるあたりとか、エルの台詞の『バアルの後を追って
黄泉の国へ降ろう。』とかかな。
詩文だと人間たちが死ぬという意味あいだと思う。
しかしこれ日本語だと、どっちの意味の表記だ?
(降って行こう→同行?後追い?
降って行くだろう((飢えて?)死んでゆくだろう)?)
脚注(38)は212頁にあるけど翻訳参考が○○参照系でわからん。

8はアナトがシャパシュと共に降りていると読んでいる系か。

9は詩文だと、アシラ選定でなろうとしたが、条件に合わなかったので、
山を降りた後自分に合う場所を作ろうとしてた(谷川本99頁。このあと30
行欠けてて中間不明)。

11って、
『神々の光シャパシュは燃えている、
天は神モートの手によって疲れ果てた。』
のテンプレに似て見えるけど。
(谷川本20頁の解説によるとこれは話の区切り(展開が動く)らしい。)

11-13は、モトさん粉々事件は倒したことになってない模様。

14、〆の部分は、詩文は
力が拮抗して決着がつかず、終いに双方倒れ込む
→シャパシュが声を掛けてモトを止める
(こんなことを続けていたら、エルに権限を剥奪されますよ、って感じ)
→流石にヤバイ、とモトが引いてバアルの主権を認める
→シャパシュへの賛辞類が語られてEND

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詩文を見ると、シャパシュが止めるまでにターンしてるようではないので、
以前うぃきぺのどっかで見たのは、力が拮抗している→相次いで倒れ込む?
描写を、戦いが繰り返される描写としているっていう感じのメモとかだった
んかな?

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