※神様とのお話は、さいとー。が書かせていただきます。
鼻節神社の御宮は、小高い岬の上に建てられているのですが、
すぐ傍が海に面していて、海風が心地よい場所でした。
前述の日記の通り、歴史も色々と入り乱れており、
さて、どうなるものかと御祈願をさせていただいた訳ですが。
手を合わせて祈祷をするとほどなく、猿田彦様が現れました。
『ほう、退魔厄除の力を授かりたいと申すか。
ううむ。では、ぬしに一つ問いかけをしよう。
何故に、人は、自ら、災いを呼び込むのか。』
「それは、人が全てをわかりかねるからにございましょう。
人は神仏のように物事を知ることができません。
ゆえに、過ちも犯し、気づかぬ内に魔を呼び込むのでしょう。」
『ふむ。そうであろう、な。
しかしながら、そうでなくてはならぬ。
人の可能性とは「不知」ゆえに得られるものだからだ。
結果がわかりきった物事では、人は結果通りのものしか得られぬ。
未だ得られぬ答えの先に、人間の限りない可能性があるのだ。
しかしながら、ぬしの言はもっともだ。
よかろう、私は「道開きの神」。
未だ先の見えぬ暗き道を照らしだし、
人々が道(生き方)に迷い、過ちを犯し、
災いを呼び込まぬようにと、案内しよう。
その力を、その石に籠めよう。
それで、よろしいかな?』
「御言葉、ありがとうございます。
よろしくお願いいたします。」
こうして、厄祓いの御祈祷ブレスレットに御力を込めていただきました。
その背後でなのこさんが何やらモジモジしていたのでした。
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