魔界ラジオ 2003年10月29日収録
【お魚天国!ｼﾘｰｽﾞ�Г�さやの干物の汁】
｢くさや｣って
何で臭いのにゃ？
使われる魚は
ｱｵﾑﾛ.ﾄﾋﾞｳｵ.ﾑﾛｱｼﾞ
など伊豆諸島近海
で取れる魚ばかり
…背や腹を開いて
｢くさや汁｣に半日
〜１日ほど漬けて
天日で乾燥させる
汁が臭いの？
元々は塩水。
魚の塩干しを作る
為に使う塩水で…
数回使うと捨てて
新しい物と取り替
えてたんだけど…
もしかして？
伊豆諸島では
捨てずに同じ塩水
を使い続けるうち
に微生物が増えて
発酵が進んだのさ
…独特のにおいも
ｱﾝﾓﾆｱ.ｲｵｳ化合物.
酪酸が含まれてる
何で捨てずに
使い続けたにゃ？
江戸幕府の年貢
で塩を納めてた為
…節約してたんだ
苦肉の策にゃ〜
【お魚天国!ｼﾘｰｽﾞ��離乳食には白身魚】
離乳食に赤身
魚は使わないんだ
白身魚ばっかり
脂質の含有量
が問題で…赤身魚
は白身魚に比べて
とても高いんだ。
(可食100gあたり)
【白】ﾋﾗﾒ[2.0g]
ｶﾚｲ[1.3g]ﾀﾗ[0.2g]
【赤】ｻﾝﾏ[24.6g]
ﾌﾞﾘ[17.6g]だよ。
10倍も違うの
消化が不完全な
時期には赤身魚は
使われないんだ。
さらに赤身魚には
[ﾋｽﾁｼﾞﾝ]が多くて
ﾋｽﾀﾐﾝ･ｱﾚﾙｷﾞｰ食中
毒を起こしやすい
抵抗力が弱い時
にも赤身魚は食べ
ない方が無難にゃ
σそれにしても
｢白身魚のドリア｣
｢ｶﾚｲ＆大根の煮付｣
｢鱈と野菜ﾐｿﾞﾚ煮｣
｢平目のｸﾘｰﾑｼﾁｭｰ｣
離乳食なの!?
豪勢だよね…
僕らが食べたいよ
でも買わないの
【お魚天国!ｼﾘｰｽﾞ��フグと江戸川柳】
σ今回は｢フグ｣
｢ふく｣と違うの
奈良平安時代
に呼ばれてたね…
江戸時代からフグ
と呼び怒ると腹が
膨れるからフグ。
山口と九州では今
でも福に繋がる為
｢ふく｣と呼んでて
…関西では｢鉄砲｣
どうして〜？
｢あたると死ぬ｣
｢たま｣に当たると
掛けてたりする。
(江戸川柳集より)
鉄砲の鍋で禁酒
をぶち破り：フグ
を食べるのに禁酒
どころじゃない。
鰒汁を食わぬた
わけに食うたわけ
：中毒を恐れて食
べない者…無闇に
食べて中毒する者
あら何ともなや
昨日は過ぎてふく
と汁：フグを食べ
昨日はﾋﾞｸﾋﾞｸした
がホッとした様子
面白い川柳にゃ
σスリル満点。
φ(ﾟДﾟ )ﾌﾑﾌﾑ…くさや液には乳酸菌の一種であるコリネバクテリウム・クサヤ
（クサヤ菌）があり、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの有機酸とエステル類が
特徴的な香りを醸し出す。 古いものほど旨味が出るとされ、中には200年も300年も
続くものもある。そのため、製造業者はこの液を家宝として、また味の出し方や
塩の加減によって味が変わるので、くさや液の製法は各店の秘伝として、
代々受け継がれている。また、伊豆諸島の一般家庭でも、代々くさや汁を受け継ぎ、
家庭でくさやを作っている家もあり、昔は嫁入り道具の一つとなっていた。
白身魚は初めて与える魚に選ばれることが多く、完了期には平均92％のママが
取り入れているようです。また、魚を離乳食に取り入れるときは、白身魚から始め、
次に赤身魚、青皮魚と順に進めていくとよいとされています。
魚は古くなるとヒスタミンというアミノ酸が増えます。魚アレルギーが無くても
ヒスタミンが増えたものを食べるとアレルギーのような症状が出る場合があるため、
必ず新鮮なものを選びましょう。
フグと江戸川柳より。『片棒をかつぐゆふべの河豚仲間』
『ふぐ食えば仏も我もなかりけり』食べる事と死は隣り合わせの時代、
死につながるものが多くあります。
『飲み仲間一人死んだで酔いがさめ』 やがて医者が見え、
『医者どのも辞世をほめて立たれたり』 その翌朝ともなれば、
『きのふ鰒売り忌中見てびっくり』 となります。
『鰒売りは一生後家に恨みられ』
『鰒売りを敵と思う愚痴な後家』 とならないように工面します。
奥様も河豚で後家にされてはたまりません。
『鰒売りへ女房まけぬように付け』
と安値をつけて鰒売りを怒らせて、返そうと頑張ったり、亭主に言う言葉も、
『鰹では小言鰒ではしかられる』と使い分けて気を揉みます。
『間男は鰒をすすめた男なり』
『後家の内男の声で鰒を呼び』と人生それぞれです。
『鰒汁を食わぬたわけに食ふたわけ』と謳歌します。
価格の方も江戸庶民が川柳に登場するほど食べていたかいうと、
『雪の鉄砲直をきいてびっくり』 とあり、
『初物は一尾二、三百文するので貧乏人は思いもよらぬ』 とあります。
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