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2019年04月17日09:51

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ヒカキンの恍惚感と不安と。

■ヒカキン、本日放送『衝撃のアノ人に会ってみた!』出演 霜降り明星は「6LLDDKKの豪邸」をどう料理する?
(リアルサウンド - 04月17日 07:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=169&from=diary&id=5584375
ヒカキンとはだれだ?数年前まで無名だった若者がYouTubeを使って動画をアップ、多くのファンを獲得して、ネットではすっかり有名人、それが近頃テレビへと進出して、いまや国民的有名人になった、とでも普通は紹介されるのだろう。

とにかく経済的には大成功したわけで、多くのネット依存の人から見れば神的存在であり、ネット時代のヒーローである。年収は億はいってないとタワマンに暮らすことなど到底不可能。

しかし、多くのネット民たちが憧れ、後発ユーチューバーが目標とするヒカキンをテレビで見るたびに、ううん?と気になることがある。それは不安が隠せないほど大きくなっている、その怯えがメガネの向うの目に見えるからだ。かつてタモリはユースケ・サンタマリアを、怯えた鹿の目をしている、と評したことがあったが、ヒカキンの場合は、もっと深刻で、生体実験されるまえのマウスの目をしているのだ。

この怯えはテレビに慣れないからでもないし、お笑いタレントに突っ込まれたときに的確な返しができないから、でもない。おそらく自分が思っていた以上に大成功してしまったことから来ているし、この大成功が長続きしないこともかれは自覚しているからではないのか?

ユーチューバーという仕事が、これから大発展することはない、しかし、後輩たちに負けるわけにはいかないから、テレビ進出も、何百万のワインも、数多くのブランド品も、すべてネタであって、それはこれからますますエスカレートしていくだろうということも予測できているし、そのエスカレーションに自分の精神が耐えられるか、という不安でもある。

10年以上のキャリアでやっとここまで登り詰めたけれど、そこにあったのは幸福感や安心感どころではなく、殺伐とした風景だったのではないか?そしてその登り詰めた場所、エベレストの頂上のような場所から遠くない将来滑り落ちることも予期している。だから必死にお笑いを装って、ネタを動画で紹介するのは、文字通り命がけなのだ。私たちは何千メートルもの高所に張られたロープを綱渡りする、一人の若者を見ているのだ。そしてその綱渡りの先が霧で見えないこともわかっているのに、平気で、イイネ!を押している。

時代の寵児(流行児)、という言葉がある。いまふうにいえば時代のアイコン、なんだろう。気まぐれな流行の女神に愛された若者、しかし、いつ女神はかれに飽きるかもしれない。

タワーマンションのがらんとした広大な部屋は、成功者の証というよりも、不安と焦燥の砂漠に見えたのは私だけだろうか?


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