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2019年04月14日01:39

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2014年度同志社大学卒業式式辞(2015年3月20日) 同志社総長 大谷 實


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5時間前 ·
「ところで、諸君も十分判っていると思いますが、安倍首相の憲法改正の意欲は並々ならぬものがありまして、早晩、改正の動きが具体的になってくるものと予想されますが、そのために、自由民主党は自民党憲法草案なるものをまとめて公表するに至りました。その中で、“個人の尊重”という文言は改められて、“人の尊重”となっています。起草委員会の説明ですと、従来の“個人の尊重”という規定は、“個人主義を助長してきた嫌いがあるので改める”というものであります。今日の価値の根源となっている個人主義を、柔らかい形ではありますが、改めようとしているのです。このことは、これまで明確に否定されてきた全体主義への転換を目指していると言ってよいかと思います」(同志社大学総長・大谷 實先生2015-3-20卒業式式辞より)

安倍晋三首相は「私のことを、右翼の軍国主義者と呼びたいのなら、どうぞ、そう、お呼び下さい」と、麻生太郎財務相は「改憲はナチスの手口に学べ」と、石破茂(元)防衛相は「憲法を改正し、国軍を創設する。命令に従わない兵士は、軍法会議にかけて死刑にする」と、それぞれ公的な場所で発言しました。

彼らが率いる自民党とその自民党の補完勢力である公明党と日本維新の会は、基本的人権を蹂躙する平成の治安維持法と言われる「特定秘密保護法」とそれを補完する「共謀罪法」を成立させ、さらに、解釈改憲という反則技で「集団的自衛権の行使容認」を決定し、「安保法制(=戦争法案)」を強行可決し、日本を戦争の出来る国にしました。

彼ら自公維政権が企図するのは「戦前回帰」です。

その「戦前回帰」の総仕上げとして、自公維政権は「日本国憲法改定」を狙っています。そして、安倍晋三首相は2020年には「日本国憲法改定」を実現したいと公言しています。

安倍晋三首相率いる自民党の「日本国憲法改正草案」は、表現は柔らかですが、内容は戦前回帰の凄まじい「極悪ファッショ憲法」です。

特に、98,99条に明記された「緊急事態宣言条項」は、日本を戦前の暗黒社会に回帰させる、おぞましい条項です。この条項の危険性については、憲法学者をはじめとして多くの法律家がナチスの「全権委任法」に匹敵するとして警鐘を鳴らしておられ、この条項をさりげなく成立させようとするやり方はまさに「ナチスの手口」です。

もちろん「緊急事態宣言条項」だけではなく、その他の条文においても、自民党憲法草案には、現憲法が明記している「基本的人権の尊重」「主権在民」「戦争放棄」をないがしろにする内容が盛り込まれています。

以前にも御紹介した、同志社大学総長・大谷 實先生の卒業式式辞(2015-3-20)を再掲させて頂きます。多くの皆さんに読んで頂きたい内容です。同式辞は同志社大学のHPより転載させて頂きました。

■以下、大谷先生の式辞の転載(コピペ)です。

2014年度同志社大学卒業式式辞(2015年3月20日)
同志社総長 大谷 實 

一言、お祝いの挨拶を申し上げます。

皆さん、同志社大学のご卒業、また、大学院のご終了、誠におめでとうございます。学校法人同志社を代表して、心からお祝いを申し上げます。また、ご両親をはじめ、ご家族の皆様、本日は、誠におめでとうございます。心からお喜び申し上げます。

さて、卒業生の皆さんのほとんどは、これから社会に出て活躍されるはずですが、私は、今日の我が国の社会や個人の考え方の基本、あるいは価値観は、個人主義に帰着すると考えています。個人主義は、最近では「個人の尊重」とか「個人の尊厳」と呼ばれていますが、その意味は何かと申しますと、要するに、国や社会で最も尊重すべきものは、「一人ひとりの個人」であり、国や社会は、何にも勝って、個人の自由な考え方や生き方を大切に扱い、尊重しなければならないという原則であります。個人主義は、利己主義に反対しますし、全体主義とも反対します。

同志社の創立者新島は、今から130年前の1885年、同志社創立10周年記念式典の式辞のなかで、「諸君よ、人一人は大切なり」と申しましたが、この言葉こそ、個人主義を最も端的に明らかにしたものと考えられます。

この個人主義について、日本の憲法は、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、国政の上で最大の尊重を必要とする」と定めています。遅ればせながら、68年前の1947年5月3日に公布された日本国憲法で、個人主義を高らかに宣言したのです。

あの悲惨な太平洋戦争の原因の一つであった、全体主義あるいは天皇中心主義といった国や社会のあり方について、深刻に反省し、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」て、全体主義・天皇中心主義の国や社会のあり方を180度転換して、「すべて国民は、個人として尊重される」としたのです。憲法13条は、まさに、日本国憲法の根幹を示すものとして規定されたのでした。

ところで、諸君も十分判っていると思いますが、安倍首相の憲法改正の意欲は並々ならぬものがありまして、早晩、改正の動きが具体的になってくるものと予想されますが、そのために、自由民主党は自民党憲法草案なるものをまとめて公表するに至りました。その中で、「個人の尊重」という文言は改められて、「人の尊重」となっています。起草委員会の説明ですと、従来の「個人の尊重」という規定は、「個人主義を助長してきた嫌いがあるので改める」というものであります。今日の価値の根源となっている個人主義を、柔らかい形ではありますが、改めようとしているのです。このことは、これまで明確に否定されてきた全体主義への転換を目指していると言ってよいかと思います。

先にも申した通り、日本国憲法は、個人主義を正面から認め、人間社会におけるあらゆる価値の根源は、国や社会ではなく、一人一人の個人にあり、国や社会は、何よりも、一人一人の個人を大切にする、あるいは尊重する、といった原理であると考えています。

自民党草案の他の規定を見ましても、個人よりも社会や秩序優先の考えかたがはっきりと表れており、にわかに賛成できませんが、私は、個人主義こそ民主主義、人権主義、平和主義を支える原点であると考えています。

卒業生の皆さんは、遅かれ早かれ憲法改正問題に直面することと存じますが、そのときには、本日の卒業式において、敢えて申し上げた個人主義を思い起こしていただきたいと思います。そして、熟慮に熟慮を重ねて、最終的に判断して頂きたいと思うのであります。

結びに当たりまして、卒業生、終了者の皆さんのご健康とご多幸をお祈りし、併せて、一国の良心としてご大活躍されますことを期待し、また、お祈りして祝辞とします。

本日は、誠におめでとうございます。

(以上、大谷先生の式辞の転載おわり)

「世の中は悪くなっている。恐ろしく退化している。人間がダメになっている。何も考えない人間がふえている。甘ったれたバカが増殖している。これではいかん。やはり軍隊が必要だと、右の人達はずいぶん前から言っている。もって行かれるぞ。甘い考えで生きてるとあっという間に、もって行かれちまう。この国をたて直すためには戦争をするしかないと考える人間がたくさん居るんだ。奴らはずっとチャンスを狙ってる。気を付けろ。注意しろ。もっと注意深くあるべきだ」(忌野清志郎『どっちが付き人なんだ!』TV Bros・2005年4月2日号)

今年の大学の入学式では、黒のリクルートスーツを着た新入生たちで埋め尽くされる光景が、多くの大学で見られたようです。皆と同じことをしていれば安心だという青年たちの思考(停止)が透けて見えます。気持ちの悪いこと、この上もありません。

青年たちも現実を見据え、「アベ様の犬HK」をはじめとする御用メディアの垂れ流し報道を信じず、思考停止に陥らないようにすべきです。青年達よ、君達も大人です。「戦争反対!」の声を上げましょう。

私たちや私たちの子供や孫たちが毎日安心して楽しく暮らせる平和な社会を築くことは私たち大人の責任です。『ストップ・ザ・アベ!』『ストップ・ザ・極右!』です。
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