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2019年04月11日22:34

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軽い疑問。

よくYouTubeで居合の動画を見ているが、
なかなか上手い人はいないですねぇ。
(すいません未経験者が偉そうで。)

そんな中、前に黒田鉄山さんを「上手い人」として紹介したが。
今回、他の方の動画を見てて発見したとある居合の人が、
他流派の文句を言い始めた。
「自分の流派こそ!」と言う、よく有る事で有る。

その人自身の技量はともかく、「・・・そう言えば・・・・?」
と、言われてみれば・・?と思う事も発言したのである。

当然、名指しで流派名は明かさなかったが、
聞く人が聞けば限定される流派だ。
最近メジャーになってきたあの流派と、この流派だ・・・
等と思いつつ聞いていたが、

その人の説・・・と言うよりは疑問点であるが、
一つの流派は今、置いといて、特定はしなかったが、
黒田鉄山さんにも該当しそうな事は言っていた、
確かこうである。


「刀は帯に差しているから、居合の時に鞘を引くことは出来ても
 元々空間が限定されているから、引こうにも限定されてくる。

 ところがとある流派は帯ではなく袴に差している。
 しかも上の紐ではなく、下の紐に。
 上の紐であれば、袴の後ろにある腰板
 (袴の背中側にある将棋の駒を大きくしたような物)が邪魔するから
 そこまで後ろには引けないが、
 下の紐に差せば上の紐に差すよりも更にもっと引ける。
 あれはずるい。」


と言う様な事だ。

あくまで黒田先生の事を指しているわけでは無いんだが、
確かに言われてみると、前々からかすかに疑問は湧いていた。

黒田先生は帯ではなく袴の紐に差している。
それに、上の紐ではなく下の紐だ。
通常の、ガッチリ占めた居合帯と違い、かなりの自由度が出ることは間違いない。

黒田先生の流派では、刀の柄頭を地面に接地しながら抜いたり、
壁に柄頭を付けたまま抜いたりする。
刀を抜く抜き手も大事だが、鞘を引く引手も通常の流派より
重要視される流派であると言える。

もちろん、他流派でも「引手」は重視されている物の、
帯に差している物理上、「これ以上は引けません」と言う限界点は有る。
体を開くなりの体術は有るにせよ、
黒田先生の、抜いた瞬間左手を添えるようなやり方の流派の場合は
抜き手を、体を開きすぎて後ろに引いた場合は
かなり無理が出てくるに違いない。
(もちろんそんな事江戸時代から分かっている事だろうから、
 当然その辺に技量が有るんだろうが。)
要するに、通常より後ろに鞘を引けるように刺すのは
この場合は有りなのか?と言う事だ。

もっと言うと、袴に刀を差して良いんだろうか?と言う事だ。

動画を見ればわかるが、鞘から手を離したら鞘が
袴からブラリと下がっている。
帯に差していたらこんな事は起きない。
自由度が高いと言う事だ。
1分20秒くらいからが分かりやすい。



練習風景をたくさん見たが、いつも鞘は
袴からブラリと下がってしまっている。
制定居合ではこの場合許されるんだろうか?
今は江戸時代ではないから現実的な話では無いが、
少なくとも作法上は袴に差すのは問題が有ると思う。

だって自由度が高いってことは、ちゃんと固定されないので、
武士が刀をブラブラさせて歩くって事になっちゃうから。

念のために調べたが、刀は帯に差す物であり、
袴に差す・・・と言うのは検索しても出てこなかった。

帯にさして抜いた事の有る人ならばわかると思うんだが、
あの位置から抜くのと、袴の下の紐に差すのではおそらく
抜きやすさで5〜10cmは有利だと思われる。
これは大きな差なのである。

単純にリーチの差なのである。

「座頭市」で勝新が驚異的な居合を見せるが、
仕込み杖と言う、帯にも差さずに鞘を引き放題・・・
自由にできるというのもあの居合の秘密であろう。
お兄さんの若山さんも、いざという時は寸の短い物を差したようだ。
(ドリフのコント出演時の動画で確認できる。)

黒田先生のこの動画のコメントにも

>刀を抜くっていうより、鞘を引いてるみたい

というコメントが有るが、やはりそう感じるか・・・・。

イチャモンを付けたいわけでは無い。
ただ、とある居合修行者の一言が素朴な疑問を喚起したのである。

ちなみに、帯の位置と言う物は、ベルトの位置と違い
少々下の位置になる。
よって、ベルトに刀を差して居合をしたら通常より抜きにくくなる。

もし、同じ長さの刀を同じ人が抜くとしたら、
ベルトに差した人(笑)と帯に差した人が勝負した場合、
当たり前だが帯の人の方が有利である。
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