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2019年04月10日19:54

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「反逆児」、「バッシング」

 …正午まで、アルバイト。
 寒いどころではない、真冬並みの寒さに加え、一日中冷たい雨。イヤんなる。

 帰宅後、DVDで伊藤大輔監督の「反逆児」と、小林政広監督の「バッシング」を観ました。



 ☆「反逆児」(1961)監督 伊藤大輔 出演 中村錦之助、桜町弘子、岩崎加根子、北沢典子、安井昌二、河原崎長一郎、河野秋武、原健策、佐野周二、杉村春子、進藤英太郎、東千代之助、月形龍之介、風見章子、三津田健、片岡栄二郎

 時は織田信長が天下統一を推し進める戦国時代。若武者・岡崎三郎信康は徳川家康を父に持ち、母は今川義元の血を引く築山御前。武田軍との戦いでは知恵者・羽柴秀吉も舌を巻く頭脳的な作戦で奮闘し、織田勢の勝利に貢献した。
 一躍名を上げた信康だが、怨敵・信長を討って今川家再興を画策する母の存在、気位の高い妻・徳姫との不仲など日々苦悶と虚脱感に悩まされていた。
 やがて築山御前の企みが信長の知るところとなり、かねてから信康の態度を快しとしない信長は、築山御前と信康の断罪始末を家康に命じた。
 血と血のせめぎあいの中、信康の最後の時が訪れようとしていた……。


 大佛次郎の新作歌舞伎「築山殿始末」を原作に、伊藤大輔が脚色・監督。
 徳川家康の嫡男として生まれながら、若くして悲劇的な死を遂げた松平信康の生涯を描いています。

 オリジナルの新作歌舞伎の方を見たくなりましたねぇ。どんな感じだったんだろう?

 錦之助の信康、まぁ、悪くはないんですけど、どうしてもしっくり来ないのが、月形龍之介の信長、佐野周二の家康、原健策の羽柴秀吉。…な〜んか違うんだなぁ。(笑)

 岩崎加根子の徳姫と杉村春子の築山御前はハマっていました。

 前半がもたついて、少々タイクツ。ハナシが煮詰まってきて、信康が追い詰められ始めてだんだんと面白くはなってきます。

 …でも、ちょっと映画的な題材じゃなかったカモね。


 『よしもない成り行きであったが、
  女のことゆえに 咎めはせぬ、と。
  ……愛していた、と。』



 ☆「バッシング」(2005)監督 小林政広 出演 占部房子、田中隆三、大塚寧々、香川照之、加藤隆之、本多菊次朗、板橋和士

 北海道のとある海辺の町。ホテルで清掃のアルバイトをしていた高井有子は、ある日突然クビになってしまう。
 彼女は中東の戦時国でボランティア活動中、武装グループに拉致・監禁され、人質となった女性。無事に解放され、帰国した彼女には世間からの厳しいバッシングが待っていた。
 ホテルの支配人もそんな彼女の存在を持て余し、クビを決断したのだった。しかし、彼女を待っていた不幸はそれだけに止まらなかった……。


 2004年にイラクで起きた日本人人質事件をモチーフにした作品であります。

 なんと言ったらいいのだろうか。…どうしてもヒロインである有子に好意を持てず仕舞いで、なんかヒリヒリィっと、モヤモヤァっとしたものの残る、消化不良な感じの残る映画でした。

 …この有子サン、どうしてもアカンわ。同情できんわ。
 いちばん可哀想なのは、家族だよなぁ。

 人間のイヤなところばっかりを見せられるような映画ではあるが、…どこか本質を突いているんだろう、喉にひっかかった魚の骨みたいな映画だ。
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