2001年の9.11直後のワシントンDC。地方新聞社に記事をバラ売りする「ナイトリッダー社」の支局で活躍する記者ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは、政府が9.11の黒幕としてイラクに疑いをかけているという情報を耳にする。テロの首謀者ビンラディンとアルカイダを叩くならアフガニスタンだろうに、なぜイラク?と疑問を抱いた2人は、チェイニー副大統領とラムズフェルド国防長官が音頭をとり、ネオコン思想に基づいて(いや多分カネ儲けも)9.11と無関係のイラクを侵略しようと画策していることを掴む。国民全員が抱いたテロ後の愛国心を利用して、デタラメな情報をまとめる対策室をペンタゴン内に作り上げ、大量破壊兵器の存在をデッチあげ、着々とイラク侵攻の正当性を刷り込んでいく政府に対し、ランデーら「ナイトリッダー」の面々は堂々と疑いを表明する記事を書いていく…
「記者たち 衝撃と畏怖の真実」。ロブ・ライナーの新作。ライナーさんもウォルコット役で出演し、いい味出してます。
以下、政府が何か言ったらこう問え。「それはネタバレか?」


ジャーナリズムの正義とは、国民を守る真実を伝えること。そんな当たり前のことをやったのに、完全に世間に無視され、唾棄され、後年になって「やはり君たちが正しかった」と評価された男たちのドラマ。硬派な題材なのに、ジミー・マースデンとウディ・ハレルソンというユーモラスで人間くさい2人が主役なので軽さがあり、とても見やすい作品でした。このドラマの最大の魅力は、ナイトリッダーの4人が擬似家族っぽい関係性に見えること。編集長ウォルコットは頼れるパパ、ランデーはやんちゃな兄で、ストロベルは可愛い弟、そしてトミー・リー親父が演じるギャロウェイは「親戚の叔父さん」みたいな存在。彼らの活躍をもっと見たい気分になりますよね。
ちなみにギャロウェイという人物は、みんな大好きメルギブの「ワンス・アンド・フォーエバー」の原作者。この「ワンス…」に関するプレス会見場にウォルコットが現れるシーンが「記者たち」の中にありましたよね。
女優陣では、あっさりした扱いですが2人のパートナー役でジェシカ・ビールとミラジョボが出演。美人すぎて、記者って職業が羨ましくなるよ(笑)
時間の都合で「バイス」は観られるかどうか微妙ですが、その予習としては最適の作品。〈ブンヤもの〉映画にハズレはないなぁ。今日昼のシャンテ、終映後に拍手が起きてたよ!
ログインしてコメントを確認・投稿する