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2019年04月03日14:15

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【ニュース】わかってない子がたくさんいるので、つい長くなってしまう。【令和】

サヨっぽいひとたちは「命令的だ」って、そりゃ正朔を定めるのは命令的じゃないと困るんだよ、その国で統一的に一斉にやらないといけないからね。

その1〜暦を定める難しさ
まずは年号のさきに、暦(カレンダー)の話。サヨなひとたちも使う西暦は、「グレゴリオ暦」グレゴリウス13世なるローマ教皇が定めたやり方。復活祭の日が春分の日からずれていると気がついた、というか気がついてたんだけど直してなかったみたい。でもグレゴリウス13世まじめなので「いい加減どうにかしようぜ」って、400年に一度閏日を省くって方法を導入した。

導入したとは?つまりそうすれば合うと科学的にわかってたってこと。ここで重要なのは「科学的にわかっていても導入はできていなかった」「ローマ教皇という時の権力者の号令で一気に変える必要があった」ということなのさ。
改めてwikiみると、導入にも国によって差があったってあるよね。暦の改定はそれほど難しいってこと。

ちなみにグレゴリオ暦の前はユリウス暦、初代ローマ皇帝(になりそこねた)くらいの権勢と情報伝達能力がないと、周知徹底がむずかしい。グレゴリウス13世が改製するまで1700年くらいかかるほどに。

その2〜暦を定めるということ

暦の原点をさかのぼれば、四大文明までたどりつくことができる。すなわち、洪水や種まきの時期を知らせるために、カレンダーができたというのだ。むしろカレンダーで表せるほど四季がはっきりしていたところに文明が起きたといっても過言じゃないと思う。

そこで用いられるのが、天文学や気象学になる。なかには「おばあちゃんの知恵」や「地元のじーさんの言い伝え」みたいなものも含まれるけど、その時の最先端技術が集約されたのが国家権力であった。すなわち「国はその時代の最高の技術を用いて、暦を作り民に還元する」「民は国の支持にしたがって耕作し、税金を払う」。原始共産制ですら、この程度の共生関係はあった。

ただし…暦を定める技術は当時最先端過ぎて、秘匿された技術だったんだ。というか、民衆の知識レベルがそこまでおいつかなくて、「わかるひとが結果だけ教えてくれ」ってことに→秘匿する気はなくても、専門の研究者がやるように→精度があがるので歓迎される。
熱心な権力者とやとわれた学者、そして利用者である一般ピープルの格差が発生、実は権力の集中化もここから発生する→やがては積極的に秘匿されるようになっただけで。

その3〜日本の場合
だから、権力者の数だけ暦は発生する。世界のほとんどがグレゴリオ暦で覆われていることも、いまだにグレゴリウス13世?知らんわ!とユリウス暦使う教会があっても、イスラムがイスラム独自の暦を使ってても、すべてが「正しい」。そして日本の元号も。

日本はまぁ、鎌倉時代以降は権力の二重構造三重構造でしたからね(天皇−将軍−執権とか)、日本は以外とデカいので新しい元号になってることに遠隔地で気がついてなかったり><;そして新しい元号が行き届かないうちに、また新しくなってたり(爆)。

でも権力者が「自分勝手に」暦を変える/強制する図式は同じ。どんな国でも宗教でも、民衆は暦を必要としています。繰り返しますが強制力は必要なんです。それは民衆のあいだで、共通の言語が作られたり共通の貨幣が造られたするのと、同じ作業なのですから。
でもあまりに頻繁に変えられたのではやはり困る、ということで、明治時代になって「一世一元とする」、すなわち天皇の代替わりがあったときだけ、変える、という方式が編み出されました。

このシステムのすごいところは、天皇自身によっても、(二重構造である)時の政権によっても、暦は変えられないってところですね。明治憲法下では天皇陛下は絶対君主のはずなのに、すごいきまりだなと。
その不自由さ(好きなとき変えられないのに、天皇崩御で強制変更)には時の政府も気づいていて、「皇紀」ってものを使い出したこともあったけど、流行らなかったわね^^;

その4〜現代の暦
西暦こそが絶対唯一、と勘違いしてるひともいるけど、そんなことはないぜ。その国ごと、その宗教ごとに、日の数え方はたくさんある。

強制力の話。いまでもイスラムの国では「今日からラマダンだ!」と号令すると、あっという間に断食月になってしまう。天体観測とか太陰暦との整合はとるんだけど、最後は指導者の会議で決まるって聞くよ?
でも西暦だって強制するんだぜ。気象台が「うるう秒はさみます」って言うと、あっという間に1秒遅れてしまう。自動補正だからなかなか気づかないけど、これも古代から続く為政者の強制なんだ。人工的に定められたUTC(国際標準時、notグリニッジ標準時)を使うよう条約締結して定めているのは政府なのだから。

「だってGPSと時間くるったらみんなが困るでしょ?」という、こちらは共生力。北朝鮮やリビアのような乱暴な国ですら、航空管制は英語だしUTC使う。そうじゃないと飛行機もミサイルも飛ばないしな(爆)。
そういえば、EUでサマータイム廃止されるらしいな?緯度の高い国では「まるでいいことない」そうで。アメリカでも「そろそろうんざり」って声あがっているのに、なかなかやめられない。日本も「もっと労働者を働かせたい」時の政府が何度も導入しようにして、何度も失敗している。

地球の自転と民の生活によりそいつつ、やるときは権力者がイッキにやる。「共生力と強制力」これは暦を改訂するときの、古代からいままで4000年続く、不変の原則だと思うよ。


まとめ〜このニュースを拾ったそのわけは

実は平成31年と令和元年は並走することができる。強制はするが、生活ができなくなるのは困るという、暦の改訂の原則に沿っているんだね。カレンダー業者が困るという声もあったけど、ほんとうに困るのは5月の超大型連休のほうで(笑)、「5月から出てくる文章が令和になる」すなわち4月いっぱいは令和で準備しちゃいけないんだね。

役所どうするのかって?きっと平成31年で出てくると思うよ、システムの更新が済むまでは。おそらく差し替え可能な形に改修してあるはずだけど、場所によっては「平成32年は令和2年と読み替える」ってゴム印かもしれないよ?(爆)。

このへんのゆるさが、共生力が、元号が生き残り愛される理由なのではないかと。皇紀滅びた理由も含めて、古代から現代に続く「暦は誰のためのものか」に思い至ってほしい。改元ってそのための、なかなかにいい機会だと思った。


■月内公文書「令和」使わず=元号法に基づき−政府
(時事通信社 - 04月02日 11:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5564011
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