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2019年03月29日07:11

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「燃えよデブゴン 豚だカップル拳」\(^o^)/

「燃えよデブゴン 」は知ってても「燃えよデブゴン 豚だカップル拳」は
あまり知られてないような気がする(そんな事無いか?)

タイトルを聞いただけで借りる気の無くなる作品で、
その当時レンタルビデオ屋さんで、借りる物が無くなり
仕方なく借りた事を覚えている。

サモハンが主演の場合、内容は、いつも通り

「尺を合わせるために無理やりつまらないギャグとか、
 入れんで良いエピソードを詰め込んでなんとか持たせました。」

的な感じであるが、この人のメインの作品と言うのは
ほとんどの場合、見てて悲しくなるくらいに
どうでも良いシーンに満ちている・・・・・。

誤解を恐れずに言うと、「下らない」と言うのは大いに結構!
むしろ大歓迎だぜ!!!

しかし、「下らない」と「つまらない」は違う。
基本的にサモハンさんはギャグのセンスがあまり無いように思う。
(個人的な感想だが。)

言葉の通じない海外の人間にすら秒速で理解できる
「分かりやすさ」は確かに重要なんだが、
「トムとジェリー」ばりのドタバタが絡んでいる感じで
一定の年齢を超えると、なかなか辛い物が有った。

しかし、最後には・・・・・
ラスト近くのアクションでは「動けるデブ」の面目躍如!
こちらが期待する以上のアクションを発揮してくれるのだ。
と言うパターンか・・・

と言うか、

逆に言うと「ラストで暴れてくれるまで我慢して観るしかない」感じで、
確かこの人の監督した「ドラ息子カンフー」でも、
詠春拳の練習風景・・・ラストのド迫力ファイトが有ればこそ
100点満点のクンフー映画になっていたが、
そこに行くまでの・・・と言うか、そこ以外の部分がどうでも良く、

「バナナで滑って転んだ」式のギャグが満載なのである。

今はどうか分からんが、その頃の香港映画のギャグとか、
コメディリリーフの人は、面白げな顔の俳優さんに
面白メイクを施して、おどけた感じの芝居をさせて、
それで笑いを取る所が毎回出てきたんできつかった・・・・・・。


まあそれはともかく。\(^o^)/


本作、「燃えよデブゴン 豚だカップル拳」はちょっと違う。

オープニングから中盤以降くらいまで、
はっきり言ってどうでも良いシーンが満載なのであるが、
中盤以降・・・・・くらいからギャグの中にリアルなシーン・・・
と言うか、感情移入出来てくる場面が出てくるのである。

本作、プロットで言うとよく出来ているのであるが、

天下一の剣の達人と槍の達人の2人が居て、
毎回勝負しては引き分けている。
仕方ないのでお互いがそれぞれに弟子を取り、
お互いの弟子が育ったら弟子同志を戦わせよう、
そうして勝った方が勝負の勝者である!と言う約束の元、
お互いが弟子を取るシーンから始まる。
(勝負のコマ代わりに使われる弟子達的にたまらんが。)

プロットだけ見るとかなり良くできている。
漫画の企画であれば、俺が編集であれば

「じゃあコンテに直してみてよ!」

と、即返事するレベルである。

これが日本時代劇の黄金期であれば確実に名作になったであろうが、
さすがサモハン!
全然緊張感のないおちゃらけ(?)映像が続くのである。

しかし!

「ああ・・・いつも通りの最後のアクションだけを楽しみに観てれば良いのね・・」

な感じから、ラスト少し前に、心動かされるシーンが有るのだ。

(この辺からネタバレになるが、後から見る人は読まないで下さい。)

剣の達人、槍の達人、無敵の二人では有るが、
「弟子を取る」と言う域の年齢になり、
要するに衰えてきているわけだ、

そんな時に、かつて二人が軽くあしらった敵が目の前に現れる。
しかも、恐ろしい使い手となって・・・・・。

弟子二人はこの男の人質になり、剣、槍の二人は取り返しに急行する。
軽くあしらわれる敵の部下。
しかし、かつてのザコ敵は、最強の男となり目の前に立ちふさがる。

弟子は二人とも、自分たちの師匠の「勝負の道具」として
育てられたことを知って師匠に愛想をつかしていたが、
命がけで二人を救い出す師匠たちを見て、最強の敵に復讐を誓う!

死ぬ間際までおちゃらけていたサモハン師匠(弟子と一人二役)も
最後は槍の師匠と共に命尽きる。

そのおちゃらけが逆に「死にぞこないの強がり」と変換され、
観ている人間に「え?死んじゃうの!?」と意外性を生む。
話の流れからは当然であったが、
サモハン監督の作品から考えて、そこで悲劇的に突入するとは、
しかも、こちらの共感をもって感情移入させるとは・・・・。

かつて無敵だった師匠たちが、必死に二人がかりでも
ラスボスに軽くあしらわれてしまう現実、
文字通り死を賭して弟子を救う二人に、実は「勝負の道具」として
育てていたはずが、
育てている内にそうではなくなっていた事が分かるシーンである。

そして二人が息を引き取る最後の場面の、倒れ込んだサモハンの剣が
槍の名人の槍と重なるシーンはなかなか胸に来るものが有った。

かつて幾度となく勝負を重ねて、生涯引き分け続きだった二人の
片方がまず倒れ、

「俺はまだ死なんぞ・・・・・」

と、「こんな最後じゃ無かったはずだ・・・」と言う様な
(おそらく、本当は勝負なんか付かないままで良かったんじゃないか?
 と感じていたはずだ・・・と思わせるシーン。)

かつてのライバルが死んで転がっているのを見下ろす様子、
なかなか名場面である。

この作品では、ラスボスを倒すのが目的ではなく、
弟子同志が互いに決着をつけることが主眼なので、
ラスボス(?)を二人で協力して倒すシーンはあまり緊迫感が無い。

ネタバレ続けで言うと、磁石を使用して相手の半月刀(?)をくっつけ、
動きを取れないようにして倒すのであるが、少しギャグタッチで残念である。

まぁ、サモハン作品らしいと言えば言える。

ところが最後の二人の勝負、これが本当に凄い!
今の様にワイヤーワークで空を飛んだりする事の無い、
(まぁ、早回しくらいは使用しているが。)
古き良き、剣技と槍捌きだけで見せる極致である。

日本映画であそこまでの手数をつける立ち回りはあり得ないであろう。
アクション監督や殺陣師をつとめるサモハンの実力全開である。

この人は体形からか、足は上がらんが、剣技、棒術は目を見張るものが有る。
もう、お腹いっぱいに剣対槍の立ち回りが見れる。最高だ!

このシーンが見られるだけでこの手の作品を借りる人には1万点であろう。

ラストのラストははやりギャグで締めるが、
ともかく、レンタルビデオ分の楽しみは有るはずだ。
最後に出てくる締めのナレーションが、実は隠れた(?)
テーマで有るわけだが、それは、いつか観る時が有れば確認していただきたい。

とにかく作品タイトルがいかん!!!!!!!!!!!



「燃えよデブゴン 豚だカップル拳」




だせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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