真理の玉手箱、「モルモン書」
マタイによる福音書 20（新約聖書）2019.03.25.& 11.06.
《英文欽定訳(KJV)対照預言者ジョセフ・スミス霊感訳(JST)＋α》
第二十章
1(J-1). 「天の御国は、葡萄園の経営者が朝早く出かけて行って、自分の葡萄園で働いてくれる日雇い労働者達を雇うようなものです。
2(J-2). 彼は、労働者達と一日＊一デナリの契約を交わすと、彼らを葡萄園に送ります。《* KJV&JST : a penny / 1 デナリは当時の一日分の労賃に相当=Gre銀貨4.3g》
3(J-3). それから、農園主が＊九時頃に出かけて行ってみると、市場では【まだ】他の人々がぶらついているのを見かけた 《* KJV&JST&Gre : 第三時》
4(J-4). ので、その人々に声を掛けました。『見合うだけの労賃を払うから、あなた方も葡萄園に行って【働きなさい】。』彼らは葡萄園に行きました。
5(J-5). それから、農園主は＊十二時頃と三時頃に出かけて行って、また同じようにしました。《* KJV&JST&Gre ：第六時頃と第九時頃》
6(J-6). そして彼は、＊五時頃にまた出かけて行ってみると、まだ別の人々がぶらついているのを見つけたので、彼らに言いました。『あなた方は何故、仕事もしないで一日中ここでぶらついているのですか？』《* KJV&JST&Gre ：第十一時、比・参D&C33:3》
7(J-7). 彼らは農園主に言いました。『誰も俺たちを雇ってくれないからです。』
=(J-8). 農園主は彼らに言いました。『あなた方は、【まだ】受け取る権利があるのだから、あなた方も葡萄園に行きなさい。』
8(J-9). こうして、夕方になったので、農園主は自分【に仕える】世話役に言いました。『日雇い人達を呼んで、最後に来た人から始めて、初めに来た人迄順番に賃金を払ってやりなさい。』
9(J-10). そこで【先ず】、＊五時頃に雇われた人々が来て、それぞれ＊＊一デナリづつ受け取りました。《* KJV&JST&Gre ：第十一時。**KJV&JST : a penny》
10(J-11). ところが、最初に雇われた人々が来て、自分達はもっと多くもらえるだろうと胸算用していたのに、彼らもやはり同じく一人＊一デナリづつだった。《* KJV&JST：a penny》
11=. そこで、これを受け取った彼らは、農園主に対して言いがかりをつけ、
12=. 言いました。『この最後に来た連中は、たった一時間しか働いていないのに、あなたは、一日中焼けるような暑さの中で【辛抱して働いた】俺達と同じにしました。』
13(J-12). 然し、農園主はその日雇い人達の一人に答えて言いました。『友よ。私はあなたに何も間違ったことはしていません。あなたは私と＊一デナリの約束をしたではありませんか？《* KJV&JST：a penny》
14(J-13). 自分の分を取って帰りなさい。ただ私はこの最後の人にもあなたと同じようにしてあげたいのです。
15=. 自分の物を自分の思い通りにしてはならないと言う法がありますか？
=(J-14). 【それとも、】私が気前良いので、あなたの眼には＊妬ましいですか？』《*KJV&JST ：evil》
16(J-15). このように、招かれる人は多くても、選ばれる人が少ないので、後の人が先になり、先の人は後になるでしょう。」
17(J-16). さて、イエスは、十二人の弟子たちだけを連れてエルサレムへ行く途中、彼らに言われた。
18(J-17). 「さあ、私達はこれからエルサレムに行きますが、人の子は、祭司長、律法学者たちに引き渡され、そして彼らは人の子に死刑を宣告するのです。
19=. また、【人の子を】馬鹿にし、鞭打ってから、彼を十字架につけるため、異教徒に引き渡します。そして、人の子は三日目に蘇るのです。」
20(J-18). その時、ゼベダイの子らの母親が、その子供達と一緒にイエスの元に来て、ひれ伏しながら、一心に願った。
21(J-19). そこで、イエスは彼女に言われた。「私に何をして欲しいとお望みですか？」
=(J-20). 彼女はイエスに言った。「私のこの二人の息子が、あなたの御国で、一人はあなたの右に、もう一人をあなたの左に座れるようお許し頂きたいのです。」
22(J-21). 然し、イエスは答えて言われた。「あなた方は自分が何を求めているのか、分かっていないのです。あなた方は私が飲もうとしている杯を飲むことが出来ますか？また、私が受けるバプテスマを、私と一緒に受けることが出来ますか？」
=(J-22). 彼らはイエスに言った。「私達は出来ます。」
23(J-23). イエスは彼らに言われた。「あなた方は確かに私の杯を飲むでしょうし、私の受けるバプテスマを私と一緒に受けるでしょう。然し、私の右と左に座らせることは私が許すことではなく、私の父によって備えられた人々に与えられていることです。」
24(J-24). このことを耳にした他の十人は、この二人の兄弟に対して腹を立てた。
25(J-25). そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言われた。「あなた方も知っている通り、異邦人の君主たちは、その国民を支配して大きな権力をふるいます。
26=. 然し、あなた方の間ではそのようであってはなりません。
=(J-26). むしろ、偉くなりたいと思う者は皆に仕える者になりなさい。
27(J-27). また、あなた方の間で頭になりたいと思う者は、しもべになりなさい。
28(J-28). 人の子が来たのも仕えられるためではなく、仕えるためであり、多くの人の為に身請けして自分の命を与えるのと同じです。」《to minister》
29(J-29). さて、彼らがエリコを立ち去ると、大勢の群衆がイエスについて行った。
30(J-30). すると見よ。道端に座っていた二人の盲人が、イエスの通られることを聞き及んで、「ああ、主よ。ダヴィデの子よ。私達を憐れんで下さい！」と叫び出した。
31(J-31). 余りやかましいので、群衆はこの二人を黙らせようとしたが、彼らは益々叫んで言った。「ああ、主よ。ダヴィデの子よ。私達を憐れんで下さい！」
32(J-32). すると、イエスは立ち止まって、彼らを呼んで言われた。「私に何をして欲しいのですか？」
33(J-33). 彼らはイエスに言った。「主よ。私達の眼を開けて頂きたいのです。」
34(J-34). イエスは彼らを気の毒に思い、二人の眼に触れられると即座に眼が開いて見えるようになり、イエスに従がって行った。
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