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2019年03月23日09:52

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よたよた日記83「身軽に逝きたい」

内田裕也さん延命治療拒んでいた 近親者で告別式
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=5549224

「延命治療を拒んだというのはさすがにロケンローラーらしい格好いい逝き方ですよね」
「いやいやそんなにカッコいいもんじゃないよ、ちっぽけで愚かな意地を張っただけのことだからね、、、」
「ちっぽけな意地?」
「なにせ相方は俺に対して歯に衣を着せない言い方だったからね、俺は医者に対して鼻に管を通さない逝き方を迫っただけのことさ」

たしかに希林さんは歯に衣着せぬ物言いではあったが、その奥には彼女の深慮遠謀が隠されていた。一方裕也さんのロケンロールな発言の裏にはディレッタントとしての憂愁が貼りついていたように思う。そのコントラストの面白さこそが彼ら夫婦の異形さを際立たせていたのではないか?

昨夜はNHKBSで「改善か信仰かー激動チベット3年の記録」を観た
宗教を認めず僻地の開発を推し進める中国政府と信仰にすがり伝統文化に帰依するチベット仏教の修行僧たち、その両者のせめぎ合いを四川省の天空宗教都市ラウンガル・ゴンパで取材した壮大なスケールのドキュメンタリー。淡々とした語り口のなかにその深刻さが凝縮されていた。

貧しい遊牧民の少女が時代に翻弄されながら必死で中国語を学びそのあまりの熱心さのために視力が悪くなったという話、28歳にしてテレビ局の副局長を務める遊牧民出身の女性が信仰を捨て共産党員になって地元の貧困改善に邁進する姿、宗教儀式である鳥葬さえも観光資源として利用しようとする強烈な観光政策、そしてその地を追われた修行僧たちの流浪の暮らしぶりまで、なかなか腹にしみわたる時間だった。

それが終わったと思ったら保育園ビジネスの闇を取り上げた番組を別の局でやっていてそれも観てしまう。補助金目当ての儲かる商売として幼児教育がターゲットにされ、それに携わる保育士たちの給料が安く抑えられ、子供たちへの保育の質も十分には担保されない劣悪な労働環境と教育環境が取材されていた。教育現場で医療現場で老人介護の現場で、これほどまでに様々な問題が起きているにもかかわらず、公金の使用用途は一向に改善されず、社会制度の見直しや法制度の手直しはなかなか進まない。そんな社会が幸福であるはずがない。日本の幸福度は世界58位まで下がったという。
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