16世紀の半ば。フランスに嫁ぐも夫の死で未亡人となったメアリー・スチュアートは、母国スコットランドに帰り着いた。メアリーはスコットランドの王位を有している。不在の間、異母兄のマリ伯が摂政として国を統治していたが、帰国によりメアリーが宮廷の主=スコットランド女王の座に就くことになった。
このメアリー王女誕生に神経を尖らせていたのが、もう1人の女王…イングランド女王エリザベスである。エリザベスは大使を度々スコットランドに送ったり、スコットランドを追放された貴族をイングランド宮廷で登用したりと、スコットランドを掌中に収める考えを示していた。そんな時に、突然スコットランド女王メアリーが登場したのは迷惑な話だ。しかもスチュアート家はイングランド王家の血筋。つまり、メアリーはスコットランドだけでなくイングランドの王位継承権も有しているのである。メアリーがイングランド女王の座も狙っているのなら、彼女は明確な敵である。そこでエリザベスは、メアリーにイングランド貴族をあてがって政略結婚をさせ、意のままに操ろうと画策、自分の抱えるイケメンな愛人をスコットランド宮廷に送り込むが、その目論見はメアリーにはバレバレであった。メアリーはエリザベスの裏をかくように、スコットランド出身の欲のない貴族ダーンリー卿ヘンリーとスピード入籍。未婚のエリザベスに先んじて子を産み、エリザベスに書簡を送る。「貴女が子を産まなかった場合には、次期イングランド王位は我が息子に継がせてほしい」という内容だ。天然痘を患い、女としての峠も越えてしまったエリザベスは、この正当な要望を拒否することはできなかった。
こうして、スコットランド・イングランド同時統治の夢を息子に繋ぐことができたメアリーだったが、ヘンリーの変節や参謀メイトランドの陰謀などに振り回され、思わぬ結末を迎えることになる…
「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」鑑賞。
…コスチュームプレイが苦手だと公言していながら、こんな映画を観てしまう俺。17時から当直なので、それに間に合う時間で観られるのがこれだけなので仕方なく。ただ、オッサンになって実感してるんだけど、学生時代にあれほど嫌いだった歴史モノが結構好きになってるんだよね。しかも主演がシアーシャ・ローナン&マーゴット・ロビーと知って、気分が上がりました。で立川シネマシティに行ってみると、予想外に客大入り。やはり女子に受けるんだろうか。
さて内容ですが
以下、ふたりのネタバレ。


女であることに拘り続けた女王と、女であることを棄てた女王。2人の女王の対比を描いた史実ドラマでした。ま、題名からして比重はスコットランド女王メアリーの方に傾いてはいるんですが、エリザベス役のマーゴット・ロビーの貫禄と名演技で、その存在は小さくありません。話はまずまず起伏に富んで飽きないし、ジェンダーレスなリッチオの存在が現代っぽかったりして、いま映画化する意味がある作品なのは間違いないなと。しかし俺にとっては、やはりシアーシャを愛でる作品であったことは否めません。あどけない笑顔、輝く力強い瞳、そして全身から溢れでる処女性…シアーシャの魅力全てを堪能できる一本でした。侍女たちの和気あいあいぶりも楽しいし、観て損は無かったです。
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