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2019年03月15日08:23

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「あしたのジョー」

 「あしたのジョー」。ほとんどTVアニメでしか見たことがないし、それも後半曖昧なので読んでみた。

 1巻に、作者・原作者の住所が書いてある。。。おおらかな時代だったのね。

 あと、丈の葉子批判が理路整然としている。実は頭が良いジョー。


 「あしたのジョー」。「力石の体格がデカく描かれたので、ボクシングの階級を変えざるを得なかった」と過酷な減量が描かれた背景が説明されるけど。でも、力石初登場時は、そんなに体格変わってないよ?アレはガセ?

 あと、ジョーたちがパチンコの景品を路上で売っている。。。当時は、パチンコ景品換金所がまだ無かったのね。今は昔。


 「あしたのジョー」3巻4巻。この辺りから、テレビでもマンガでも知らない内容。子どもの頃は、不良の世界が怖くって見られなかったのでした。スポーツじゃない殴り合い怖い。


 「あしたのジョー」8巻。力石戦と力石の死まで。現代マンガならもっと引っ張るでしょうに、アッサリとした描写。これで力石のお葬式が出るほど盛り上がったのかぁ。9巻、ショックを受けたジョーがなんとか立ち上がるまで。立ち直ってはいないけど。

 全体に、ここまではボクシング物というよりマンガ・マンガした必殺技モノに感じた。クロスカウンターやノーガード戦法と言う必殺技に頼りっきりで、今の目で見るとボクシングっぽくない。スポーツとしてのボクシングの描写が薄い。スポーツマンガも進歩しているのね。原作の高森(梶原)が特に古臭いのかもしれないけれど。


 10巻、顔面を強打出来ないジョー。
 11巻、ドサ回り編、カルロス登場。
 12巻、カルロスの活躍とエキシビジョン試合。この10〜12巻の辺りはテレビで観たおぼろな記憶がある。でも、エキシビジョンマッチだったとは記憶に無かった。なんか暗くって、見ていられなかった記憶がある。気の小さなワタクシ。

 13巻。カーロス第一戦の終わりと、第二戦後楽園球場まで。下段ロープを使うとことか、おぼろな記憶がある。

 14巻、カーロスが世界戦で負け、ジョーは東洋クラスで連戦。紀ちゃんに「真っ白な灰になりたい」言う名シーン。この辺りは記憶にない。クロスカウンターやノーガードを封印して、ボクシングマンガっぽくなって来た。

 15巻、東洋チャンプ金竜飛の登場と減量苦。太郎たちは全然成長しないのに、ジョーはちゃんと成長してる。。。全然記憶にない。フェザー級にまで大きくなっていたのね。力石とはこの頃に戦えば良かったのに。

 16巻。東洋チャンプに、パンチドランカーの疑い、ハワイへ。全然記憶にない。ハワイになんか行っていたんだ。

 17巻。ハワイ編。パンチドランカーの疑い、ますます強まる。ひたひた迫る不吉な予感、子どもの頃は怖くて見ていられなかったのかも。


 18巻。野生のマレーシア人ボクサー・ハリマオと、浮浪者になったカーロスが登場、ジョーの力の衰えを予感させるストーリー。不安で怖い。カーロスが浮浪者になったのは記憶にありました。


 19巻。ハリマオ戦勝利もパンチドランカーの症状が悪化、カーロスの症状がその恐怖を煽る。実はジョーも自分がパンチドランカーであることを自覚していた。葉子は自らの愛を告白しホセとの世界戦を止めようとするが、ジョーは止まらない。
 20巻。片目の視力を失いつつあるジョー。少年院時代の仲間、ガイコツや青山君も応援するが、善戦むなしく敗れ。。。

→ ラスト2巻は、流石名作と言われるだけのことはある内容で、良かった。

 振り返ると、減量苦の描写は一戦だけでしたね。クロスカウンターも力石戦以降は最終戦の終盤まで封印されていて好ましい。クロスカウンターを大々的に取り上げたのは、ボクシングマンガに読者を引き込むための仕掛けだったのね。

 ナンダカナァ、と思ったのは太郎やサチが成長しないこと。子どもの感情移入の対象だからでしょうけど、成長させても良かったのでは。。。
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