真理の玉手箱、「モルモン書」
マタイによる福音書 16（新約聖書）2019.03.13.& 11.06/'21.12.06.
《英文欽定訳(KJV)対照預言者ジョセフ・スミス霊感訳(JST)＋α》
第十六章
1(J-1). パリサイ派の人々とサドカイ派の人々が一緒にイエスの御傍にやって来て、イエスを試そうと、「天からのしるしを見せてもらいたい。」と頼んだ。
2(J-2). イエスは彼らに答えて言われた。「あなた方は、夕方に『夕焼けだから晴れる。』と言い、
3=. 朝には、『朝焼けでどんよりしているから今日は荒れ模様だ。』と言うでしょう。
=(J-3). やぁ、あなた方偽善者たち。そんなにはっきり空模様の見分け方を知っていながら、何故時のしるしを見分けることが出来ないのですか？
4(J-4). 不道徳で姦淫の時代には、しるしを求めるものですが、預言者ヨナのしるし以外与えられないでしょう。」
=(J-5). こう言うと、イエスは彼らを残して去って行かれた。
5(J-6). ところで、弟子たちは対岸に渡ってから、自分達がパンを持って来るのを忘れていた【ことに気付いた】。
6(J-7). イエスは弟子たちに言われた。「パリサイ派とサドカイ派のパン種には心して注意しなさい。」
7(J-8). すると、弟子たちは、「主がおっしゃったのは、我々がパンを持って来なかったからだ。」と言って議論し始めた。
8(J-9). そして、彼らが議論していることに気づかれたイエスが言われた。「あぁ、幼い信仰！どうしてパンを持って来なかったからだと言って仲間内で議論し合っているのですか？
9(J-10). まだ分からないのですか？五つのパンを五千人に分けた後、幾かご集めたか覚えていないのですか？
10(J-11). また七つのパンを四千人に分けた後、なお幾かご集めましたか？
11(J-12). 私が言ったのは、パンなどについてではなく、パリサイ派とサドカイ派のパン種に注意することだと言うことが、何故あなた方は分からないのですか？」
12(J-13). 弟子たちはようやく、イエスが気をつけなさいと言われたことが、パン種のことではなく、パリサイ派とサドカイ派の教えであることを悟った。
13(J-14). さて、イエスがピリポ・カイザリア地方へ行かれた時のこと、イエスは弟子たちに尋ねて言われた。「人々は人の子を誰だと言っていますか？」
14(J-15). 弟子たちが言った。「バプテスマのヨハネだと言う人もいますし、＊エライアスだと言う人もいます。また他の人はエレミヤだと言い、或いは預言者の一人だとも言っています。」
15(J-16). イエスは弟子たちに言われた。「では、あなた方は私を誰だと言いますか？」
16(J-17). すると、シモン・ペテロが言った。「あなたこそ生ける神の子キリストです。」
17(J-18). そこで、イエスは彼に答えて言われた。「あなたは幸いです。バルヨナ・シモン。このことをあなたに現わしたのは＊生身の人間ではなく、天に居られる私の父です。
18(J-19). では、私もあなたに言います。あなたは＊ペテロです。私はこの岩の上に私の教会を建てます。地獄の門もそれには打ち勝てません。
19(J-20). 私はあなたに天の王国の鍵を委ねます。何であれ、あなたが地上で結び固めることは天でも結び固められ、また何であれ、あなたが地上で解くことは天でも解かれるのです。」
20(J-21). その時、イエスは弟子たちに、御自分がキリストであることを誰にも言ってはならないと口止めした。
21(J-22). その時からイエスは弟子たちに、御自分がエルサレムに行って、【民の】長老達、祭司長、律法学者達から多くの苦しみを受け、殺され、そして三日目に蘇るべきことを示し始められた。
22(J-23). するとペテロがイエスを引き寄せ、いさめ始めて言った。「とんでもないことです、主よ。あなたにそんなことが起こるはずがありません。」
23(J-24). 然し、イエスは向き直ってペテロに言った。「下がれ、サタン。私の邪魔をするな。あなたは神のことを考えないで人のことを思っている。」
24(J-25). それから、イエスは弟子たちに言われた。「誰でも私について来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って私について来なさい。
K-0(J-26). そして、自分の十字架を負う者は、自分を捨て、全ての不信心とあらゆる世俗的な欲望、肉欲を捨てて、私の戒めを守らなければなりません。」
25(J-27). 私の戒めを守る人は自分の命を救い、誰でもこの世で自分の命を救おうとする者は、来るべき世でそれを失うことになるのです。
=(J-28). また誰でも、私の為にこの世で自分の命を失う者は、来るべき世でそれを得るのです。
26(J-29). ですから、この世を捨てて自分を救いなさい。たとい人が全世界を手に入れたとしても、自分を損じたら何の得になりますか？その命を買い戻すために、人はいったい何を差し出せば良いでしょうか？
27(J-30). 人の子が父の栄光を帯びて天使達と共にやって来る時、彼は全ての人をそれぞれの行いに応じて報いるのです。
28(J-31). あなた方によく言っておきますが、ここに立っている人々の中には、人の子が自分の国に来るまでは決して死を味わわない人々がいます。」
訳註 ///《＊14 ：英文欽定訳の綴りも Elias 、ドイツ聖書協会発行（1979）Gr.語版も Elias 。このElias （原意：遣わされし者）と言う肩書については文献が殆ど無いため、異本訳者によっては、個人名のElijah（列王記等に登場する預言者エリヤ）と混同されている方がおられるのではないかと診ます。》《＊17：直訳は肉と血》《＊18：Gre. ペトロス＝岩》
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