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2019年03月09日23:42

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ベルサイユのばら45 〜45年の軌跡、そして未来〜

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「ベルサイユのばら」は観客15万人を動員した宝塚最高のヒット作。初演から45周年を迎える今年、70年代全盛期の映像、演じてきた3世代のトップスター達の歌とトーク、現在の団員による名シーンの再現というスペシャルステージでした。
目もくらむ艶やかなステージに夢中になった幼い日の感動が蘇ってきます。
懐かしさと、もう一度見たいという長年の思いが叶った感激で、こうして今まで生きて来て、今この場所にいられる自分の幸福をかみしめるのでした。
18人のオーケストラが舞台の奥にいて、タクトふる指揮者の影が私の席から見えて、生オケの舞台は心躍ります。いいなあ〜。
ベルサイユのばらが好き!宝塚が好き!今なら胸を張って、世界の中心で「ああ〜愛をあればこそ〜♪世界は〜一つ〜♪」と叫べる気がします(←バカ)。
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〇記憶の再生
冒頭、70年代にNHKで放送された「ベルばら」の舞台中継、ダイジェストで流れました。私の記憶にある宝塚「ベルばら」そのまんま。全然忘れてないです。
実はレコードやムック本、いつくか持ってました。月組の初演のレコードは発見できたんですが、一番好きだった花組のとか、どこにしまったのか、失くしてしまったのか・・・・
でも歌曲はよく覚えてます。「この世では結ばれぬ愛と知りながら〜」「叶わぬ恋とは知りながら〜」
演歌っぽいシチュだから、アントワネットフェルゼンの歌曲は、オリジナリティ冴えてましたね。
男役声、女役声どっちでも歌える気がします。
原作以上に、オスカルが「女の幸せ」が欲しいーーー!」と強調するあたりが、男性脚本家の捉えるオスカルなんだよね。女の幸せが結婚出産という古典的価値観が宝塚らしい。
これがアニメだと、父子関係にスポットが当たっててどこか劇画巨人の星っぽかったし、仏映画はアンドレが革命のヒーローになってたり。。。
それぞれ捉えどころに面白さがあることに思い及びます。
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〇ダイジェストシーン
オスカルとアンドレ、扮装が昔より洗練されてるし、今の若い人は身長高いから。「ベルばら」の第2世代に憧れた更に新世代で、歌もダンスも演技も非の打ちどころないですもん。うっとり〜vv
アントワネットとフェルゼン、子供のころはなんとなく見流してたシーン。「私は王妃である前に母です。どうして我が子を置いて、このフランスを出ることができましょう」というセリフに何でかぼろぼろ泣けました。アントワネットに、というより、カペー未亡人にすっかり感情移入できる自分にびっくり。ああ私も、母になってたんですね。
それと同時に何故かフェルゼンが、昔ほど清い人物に思えなかったです。不倫という言葉に抵抗感あるワイドショー主婦感覚なのかもしれません。近年の池田さんが描かれた続編のフェルゼンのみじめな最期もちょっと引きずってて、池田さんも不倫男性への不信感みたいなのはあるんだろうな〜というちょっと汚れた現実が頭をよぎったり、それは私自身が汚れた大人になったからでしょう。
夢見る少女期に描かれた「愛」のドラマだったから、ああいう美しい物語が紡ぎだされ、多くの夢見る汚れなき少女たちが、その理想の愛に酔いしれたのでしょう。
そしてその理想は、汚れた大人になっても今もどこか心の奥に美しく咲いていると思えます。
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〇榛名由梨さんに憧れて
私が見たのは、梅田芸術劇場、2月22日(土)お目当ては、榛名由梨さんと汀夏子さんです。
小学校4年の時、学級文庫にあった、ベルサイユのばらを一気に読んで涙し、全巻揃え、5年生の時岩手県民会館で、宝塚花組の「アンドレとオスカル」を見て、あれから45年近く経ってるんですね〜。
とりわけアンドレが好きで、私にとってはあの頃も今も、永遠の理想の男性像です。
そのアンドレを花組地方公演で演じた榛名由梨さんに憧れて、悲願かなって、44年ぶりにそのお姿を拝見いたしました。
当時、安奈淳さんや汀夏子さんらはよくテレビで見かけたものですが、榛名さんが雑誌のインタビューでしか見ることもなく・・・・
いつかご本人をこの目で、もう一度見たいとずっと思ってました。
御年73歳でしょうか。それでも胸のときめきは止められません。
「白ばらの人」をワンコーラスだけ歌ってくれましたが、少しはらはら。当時トップスターの中ではあまり歌の上手いほうでなかった記憶があるので。
そしたら思った以上に力強く歌い上げてくれて、ああああやっぱり私のアンドレ様vvv
でも、今回も素に戻ってる姿、観ないでしまうのかなって、心寂しく思ってたら、最後の最後に少しだけ汀さんとトークしてくれました。ちょっとだけだけど、素の榛名さんを拝めて、やったー!!!大阪まではるばる来たかいありました!!
チケット取ってくれたAさん、ありがとうございます!
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〇汀夏子さん
6年生の時、一人こっそり遠野の雪組公演昼の部を見に行きました。空席が目立ちましたが、それでも前の席でばっちり見た汀夏子さんのキラキラ光る目力のすごさは、今でも鮮明に記憶してます。その後もテレビで何度か見たことあります。
今もとてもきれいな方で、昔よりほっそりとされて儚げな感じが好印象でした。

余談ですが、実はこの公演見に行ったことが母親にばれてひどくぶたれましたorz...
「呆れた我慢のない子だ。他の子(学校の友人)は誰一人来てないのに!親のお金で遊び歩いて、なんでお前は我慢のない子なんだ。」
うちの母は自分も我慢を強いられて来た怨嗟があって、自分の娘が他の子と違い過活動で、人一倍はまりやすい性分が許せなかったんですね。自分に似てるからでしょう。
私は母のように子どもの娯楽を禁止する親になるまいと、反面教師にして、子育てしてたつもりですが・・・子供は子どもで、やはり親が好きなことを好きなようにやらせてくれなかったと思ってるようです。そんなものかもしれませんね。

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〇汝鳥伶さん
司会をされた方。この方の声、印象あるわ〜。ブイエ将軍だったか、すごい渋い声で役者の層の厚さを感じさせる名脇役されてた気がします。

〇杜けあきさん
宮城県出身の方で、萩の月のCMでお馴染みの方ですが、それ以外で見たのは初めてかも。
優雅で優美で流暢に美しい声で話される方ですね。宝塚の男役トップスターというと、関西弁でがらっとしたイメージだったので、あまりに普通の女優オーラに、今はこんな感じなんだーって。
トーク内容も面白かったです。
「オスカルは宝塚男役そのもので中身女だからそのままでいいけど、アンドレやフェルゼンは男だから、演じるとしばらく男から女優に戻れなくなる、」
うん、なんかわかる!オスカルは非常に自分に理解しやすく同化できるけど、アンドレやフェルゼン、ジェローデルには絶対自分は同化できないもん。だからこそ神秘的で、恋焦がれる対象なんだよね〜vv
あと、アンドレに絶命シーン、修学旅行の男子中学生に爆笑された体験を語られました。
「アンドレが銃弾11発被弾して絶命するシーン、5発目(?)で立ち上がり、6発目で倒れ、また立ち上がったら男子中学生からうっそーと声があがり、そのあと髪の毛をかきあげブロンドの髪ひるがえし、と歌い始めたら大爆笑が起きた」って。
そのシーン、44年前に見ただけなのに、鮮やかに蘇ってきました。
(そして、思い出した!!私が昼の放送に持ってきたベルばらのレコードかかったら、クラス中の男子が私の周りを囲んでさんざん笑ってバカにしたんです。その頃から、文芸の情趣を理解しない脳筋男子がとことん嫌いになったんだっけ)
私はアンドレに最期を泣きながら見てましたが、頭の隅で、このシナリオは感動的だけど、ちょっと無理があるなって子ども心に思ったもん。
あのシーン、正直アンドレ被弾し過ぎだと思うし、姿勢を低く保つののが銃撃戦のセオリーなのに、なんでわざわざ立ち上がって銃の的になるかなってw瀕死の状態にしては、やたら歌が上手いし^^;。原作はかすかに歌ってたんだよね。
そして改めて、この日、フェルゼンが王妃処刑の直後に、「王妃様は私の心で永遠に生き続けます!」と宣言し、「あぁーい♪それは~」と歌い始めるのを見て、うーん、アンドレといいフェルゼンといい、男は大変だなって(笑)。
でもこれが宝塚の「型」でこのケレン味がダイナミックでいいんだよね。

中学生の頃、すごくシェイクスピアの悲劇にはまったけど、舞台における「悲劇」って癖になります。
舞台終わったあとのフィナーレに登場する役者さんに、ああ、これはお芝居だったんだー見事に騙されてたーって、映画館では味わえないカタルシスです。さっきまで演じられた悲劇を我がことのようにリアルの感じて感情を排泄し、すっきりした心で日常に戻っていける感じが好きです。
また宝塚、見に行きたいなって思いました。
この日は安奈淳さんの出演はなかったので、それだけが心残り。
娘たちも「ベルばら」はまってたので、またやってほしいです。
スペシャル企画で、榛名由梨さんと安奈淳さんのツーショット見たいなあ〜vv
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