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2019年03月08日20:52

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「命の自己決定権」は、本当に理想的な機能を果たしているか。

この内容は、昨日記したものと本質的部分でほぼ同一で、まさしく多様な患者さんに拠る
多様な心理を伺うに重要な示唆を含んでいる・・ということを、改めてじっくり
考えるべきものだろうと思われ。

https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1970648034&owner_id=13658569

結論的に言うには、自身の命の行く末を決める「自己決定権」が、
果たしてちゃんと理論通りに、または理想的な内容になっているのか!?を、
当時案は世間に対して投げかけている・・と思うわけで。

その投げかけや問いに対して、今まさに病気や治療と対峙している当事者をはじめ、
広く一般の隅々が、命という果てしく大きな事柄に対してどれだけ想像を巡らし、
多面的に考え抜く、悩み抜くということを行っているか!?をも問うている・・
とするべきであり。

先述の日記に、「人は心変わりをする動物」という“基本特性”について記したが。
当記事は、まさに“揺れ動く不安定な心理状況”と、それをもたらしているのが
そもそもの「病気内容」である・・という素朴な基点が示されていて、
沸き起こる議論の中には、その辺が軽んじられてるものはありやしないか!?
という間接的な問いであると。

その点で、本来の「自己決定権」そのものは、現実の苦しみや物理的な事情等、
現実論をベースにした側面にあると言える。それ自体否定し得るものではないし、
目を背けることも出来ない。但し、現実的な要素と「アナログ要素」にある
人間の心理とを合わせて整合性を図ろうとすると、どうしても矛盾や
弊害が露呈して来るのも事実。

それを極力少なくし、妥当性をもたらすことが中心作業であるも、
その難しい作業自体は「正常で健康体の思考状態」でしか成し得ないことで、
正常で健康体の思考状態とは、まさに「病気に掛かっていない状態」でしか
出来ないこと・・という根本原理が、実はちゃんと踏まえられてないのではないか!?
ということであり。

そこで成り代わるに該当して来るのが「近親者」。
“健康体”であるという最低条件と、患者当人の意思や経緯を一番知る者として、
補完や代替の対象になるのは必然的だけども。がしかし、近親者もやはり
苦しむ当人を目の当たりにし、苦悩する姿を近くで直視し続けてる状態にあるから、
本人が悩み迷う状態に「引き込まれ、同じように揺れ動き苦悩する」。
とすれば、その心理状態に影響を受けず、淡々と整合性を図れるとする医師か、
または全くの利害関係にない「第三者」しかない。

ところが、その医師もまた人間であり、従事する病院の態勢や本人の資質にも左右され、
差し出す決定が妥当で正しいかどうか、実は正確に測れるものでもなく。
いわんや第三者となれば、逆に当人や近親者の意向を正しくトレースされない恐れが
多分にあるので、やはり適当な存在にはなり得ない。

その意味においても、自己決定権は単に好きなものを買うため能動的に、
または明るく楽しそうなことを目指す上で取られる決定行為とは全く異なるもの・・
という至極当たり前のことが、この考察上では時々見落とされていると思うわけで。

だからこそ本件に纏わる自己決定権は「極めてフレキシブル」でなければならないし、
実際にも一応そのような基本原則にあるはずだと思うが、現実をつぶさに見ると、
実は所々に穴があり不完全である・・ということはどうにも
否定しようのない気がするし、その辺が今回の事案に現われている、と。

一方で・・。
本件と内容や主旨が完全に同一とは言えないが、本件にも絡む重要な指摘を含んだ
興味深い実態を示したものがある。↓

https://synodos.jp/society/1070

表題のように「安楽死」や「自殺幇助」を主題にした考察だけども、
内容は本件の治療行為と一致する点が数多くあると思われ。
調査内容は、記事自体が2012年ということもあって、現時点ではどうであるか、
その辺までもしっかり照合する必要は多少あるものの・・

しかし「命の自己決定権」が、これからの人類未来にとって有益なものだ・・
という本来の目的・骨子からすると、実態はその限りじゃないどころか、
かえって不健全な方向へと進んでいるという、極めて危険な状態となる・・
その元来一番の注意と懸念を示された上で、そのための防波堤や防止機能をちゃんと
組み込んだはずが、そこをすり抜けて別な解釈や手法をもたらしてしまった・・
というのが、先行して積極的に取り組んだ「諸外国」の事例であり。

この事例から汲み取るべき、測るべき要項は、相当に重要性を持つと思うわけで、
メリットとデメリットとの正しい比較検討をするに、先例を基にしここで今一度
よく考え直すべきだろうと思うところだ。。

透析中止「判断迫るのは酷」
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5528567
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