真理の玉手箱
マタイによる福音書 10（新約聖書）2019.03.05.&10.09.
《英文欽定訳(KJV)対照預言者ジョセフ・スミス霊感訳(JST)＋α》
第十章
1(J-1). イエスは十二人の弟子達を呼び寄せ、彼らが穢れた霊共を制して追い出す為、またあらゆる病気、あらゆる煩いを癒すための権威をお授けになった。
2(J-2). さて、その十二使徒の名は次の通りである。先ず、ペテロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、
3=. フィリポと＊バルトロマイ、トマスと収税人マタイ、アルパヨの子ヤコブ、姓がタダイと呼ばれるLebbeus、
4=. ＊カナン人シモン、そしてイエスを裏切ったユダ・イスカリオテである。
5(J-3). イエスは、この十二人を遣わすにあたってこう命じて言われた。
=(J-4). 「異邦人の道に行ってはいけない、またサマリヤのどんな街に入ってもいけません。
6(J-5). むしろ、イスラエルの家の道に迷って行方不明の羊の所へ行きなさい。
7(J-6). 行って、『天の御国が近づいた』と宣言しなさい。
8(J-7). 病人を直し、ハンセン病患者を清め、死人を生き返らせ、悪霊共を追い出しなさい。あなた方は只でもらったのだから、只で与えなさい。
9(J-8). あなた方の＊財布に、金貨も銀貨も銅貨も入れてはいけません。
10(J-9). 旅行用の袋も、二枚目の上着も靴も、杖も持たないで行きなさい。働き人が食べ物を与えられるのはふさわしいことです。
11(J-10). どんな街や村に入っても、そこで誰が尊敬に値する人物かを訪ねて、そこを立ち去る迄その家にとどまっていなさい。
12(J-11). その家に入ったら、あいさつし【平安を祈ってあげなさい】。
13=. もしその家が【それを受けるに】ふさわしければ、あなた方の【祈る】平安がその家に来るでしょうし、ふさわしくなければ、その平安はあなた方に戻って来るのです。
14(J-12). もし誰もあなた方を受け入れず、あなた方の言葉に耳を傾けないならば、その家や町を出る時に、彼らに対する証としてあなた方の足の塵を払い落しなさい。
15(J-13). あなた方によく言っておきますが、裁きの日にはその町よりもソドムとゴモラの方が未だ我慢出来ます。《＊罰が軽い》
16(J-14). さあ、私があなた方を遣わすのは、狼の群れの中に羊を送り出すようなものです。ですから、あなた方は賢い召使いであり、鳩のように穏やかでありなさい。
17(J-15). 人々に用心しなさい。彼らはあなた方を法廷に引き渡し、会堂で鞭打って【苦しめるでしょう】。
18(J-16). またあなた方は、私の為に政府役人や王たちの前に連れて行かれますが、それは、＊彼らと異邦人に証を宣べるためなのです。
19(J-17). 然し、彼らの前に連れ出された時に、何をどのように語ろうかと思案するには及びません。何を話すべきかは、その時に示されるからです。
20=. というのも、語るのはあなた方ではなく、あなた方のうちにあって語るあなた方の父の霊だからです。
21(J-18). そして、兄弟はその兄弟を、父は子を死に引き渡し、子供たちはその両親に逆らって、彼らを死に追いやるでしょう。
22(J-19). あなた方は、私の名の為に全世界から憎まれるでしょう。然し、最後まで持ち堪える者は救われるのです。
23(J-20). 然し、あなた方がある町で迫害されるならば、別の町へ逃れなさい。あなた方によく言っておきますが、あなた方は人の子が来るまでに、決してイスラエルの街々を巡り切れないのです。
24(J-21). 弟子はその師以上の者ではなく、使用人はその主人に勝る者ではないことを覚えていなさい。
25=. 弟子はその師と同じようになれれば十分であり、使用人はその主人のようになれれば十分です。
=(J-22). 彼らが家の主人をベルゼブブ（悪魔）と呼ぶくらいなら、況して自分の家の者を何と呼ぶのでしょう？
26(J-23). ですから、彼らを恐れてはいけません。覆われているもので露わにされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。
27(J-24). 私が暗闇であなた方に語る何事でもあなた方は明るみで説き、またあなた方が耳元で聞く何事でも屋上で言い広めなさい。
28(J-25). 体を殺しても魂を殺せない者を恐れてはいけません。むしろ、地獄で魂と体の両方共殺せる者を恐れなさい。
29(J-26). 二羽の雀は＊一アサリオンで売られているではありませんか？その一羽もあなた方の父の＊＊お許しが無ければ地に落ちることはないのです。
30(J-27). 然も、あなた方の髪の毛さえ皆数えられています。
31=. だから、恐れるには及びません。あなた方は多くの雀よりも優れているのです。
32(J-28). ですから、人々の前で私に【対する信仰を】告白する人は、私も天に居られる父の前でその人の申し開きをするのです。
33(J-29). 然し、人々の前で私を知らないと否定する者は、私も天に居られる父の前でその人を知らないと言います。
34(J-30). 私が地球に平和をもたらすために来たのだと思ってはいけません。平和ではなく、剣を投ずるために来たのです。
35(J-31). 私が来たのは人をその父親と、娘をその母親と仲たがいさせるため、また嫁をそのしゅうとめに逆らわせるために来たからです。
36=. そして、家族の者がその人の敵となるでしょう。
37(J-32). 私よりも父親、母親を愛する者は私にふさわしくありません（私にとって価値がありません。）また私よりも息子、娘を愛する者は私にふさわしくありません（私にとって価値がありません）。
38(J-33). 自分の十字架を背負って私について来ない人は私にふさわしくありません。
39(J-34). 自分の命を救おうとする者はそれを失い、私の為に自分の命を失う者はそれを見出すのです。
40(J-35). あなた方を受け入れる者は私を受け入れるのであり、私を受け入れる者は私を遣わされた方を受け入れるのです。
41(J-36). 預言者の名前の為に預言者を受け入れる人は預言者の報いを受け、
=(J-37)また義人の名前の為に義人を受け入れる人は義人の報いを受けるのです。
42(J-38). そして、【私の】弟子だと言うので、これらの＊小さい者の一人に冷たい水の一杯でも飲ませてくれるなら、よく言っておきますが、その人は決してその報いから漏れることはありません。
訳註 /// 《3・バルトロマイ・・・即ち、タルマイの子》《4＊カナン人シモン・・・別訳、熱心党員シモン》《9＊Ｇ＝胴巻き》《18＊別訳、ユダヤ人と》
《29＊farthing（Ｇ＝一アサリオン・最小単位銅貨）、＊＊without your Father knoweth it.》《42＊へりくだった者》
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