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2019年03月04日20:25

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それは魅惑のエスカルゴ

http://www.mie-escargots.com/res00.htm

お忙しくてなかなか会えないマイミクさんにお誘いをいただきまして、エスカルゴを食べに行って来ました〜。
三重県松阪市のその名もエスカルゴ牧場へ。
車で連れていってもらいました!
声をかけてくれて、ありがとうございます(⌒‐⌒)


私、初めて食べたんですよ。エスカルゴ。
「はあ? サイゼリヤにあるじゃん。」
と思ったあなた。
あれは何と、エスカルゴではないのです!
アフリカマイマイという、エスカルゴの代用品なのだそうな。
そりゃそうよね。代用品よね。
だって高級食材ですよ? エスカルゴ!
ファミレスで数百円で食べられる時点で、なにかがおかしいのです。


なーんて、偉そうに書いていますが、実はエスカルゴについては何も知らなかったど素人のワタクシです。
詳しく教えて下さったのは、エスカルゴ牧場オーナーの高瀬さん、ありがとうございました。
オーナー自らお話ししてくださるとは、なんて贅沢な。
何とこの高瀬さん、本職は別に立派なお仕事をお持ちだった方で、私財をなげうって研究を続け、世界で唯一、ブルゴーニュ種のエスカルゴの養殖に成功なさったという凄い方だったのでした。


日本で唯一じゃないよ、世界で唯一だよ。
エスカルゴには3種類があるらしいけれど、ブルゴーニュ種は採られ過ぎちゃって、今や保護育成動物で、フランスでもそんなに食べられないんだよー。
まさかそんな稀少種が、フランスから遠い日本で養殖されているとは!
リーズナブルなコースも色々あるけれど、ここはやはりフルコース一択、たまの贅沢と参りましょう。


美味しかったの。
生臭さがちっともなくて、和風に酢味噌であえたものも、カルパッチョ風に酸味を効かせたものも美味しい。
なにより、やはり殻ごと出されて、専用トングを使っていただくエスカルゴがね。
自家製ソースが美味しいんだ。
さすがは、森のあわびと称されるエスカルゴ。
柔らかいのに歯応えもあって、これは珍しいものをいただきました。


サラダも美味しい。
パセリが苦くないんですよ。
無農薬で自家製のパセリの柔らかいところをふんだんに使ってあるの。
パセリが苦手な人こそ食べるべきよ〜。
葡萄ジュースも甘すぎず、でも濃厚で美味しかった。


で、食事を出していただく前も、食事中も、高瀬さんが色々話をしてくださるのです。
世界三大珍味が、キャビア、フォアグラ、トリュフになる前は、キャビア、白キャビア、フォアグラだった、とか知ってる人います?
その白キャビアこそ、エスカルゴの卵だったのだとか。
あー、そりゃ、絶滅寸前まで採られちゃうわ。
美味しいのに、動きがゆっくりだからねぇ。
見せていただきましたが、エスカルゴの卵、大きいの。
白いイクラをご想像ください。
まさにそんな感じ。


そして牧場も見学させていただきましたよ。
温度や湿度が管理された清潔な人工の森で、すくすくと育っていましたよ。
色々な実験も続けておられるらしく、本当にお好きなのが良く伝わってきました。


ただ、明るく話しておられましたが、歯痒い思いも色々なさったようでした。
大学の権威をかさに着た、厚かましいだけの共同研究の誘いとか、全然動いてくれないお役所の話とか。
本当は、国をあげて守ってもおかしくない技術だし研究なのに、日本って、個人がいくら頑張っても、なかなか
報われないんですよね。
例えば補助金だして、海外にも国をあげてバックアップして、幻のブルゴーニュ種エスカルゴがここにあり、と大々的に発信できたら、地域も潤うし、絶滅寸前の種をフランスに返す事もできるかも、とおっしゃってました。
でも、報われなくても報われなくても彼は挫けないのだ。
次の手を着々と打っておられるご様子で、ぼたもちも及ばずながら応援したくて日記なんぞをポチポチ入力しちゃいました。


なかなかふらっと寄るという訳には行きませんが、また必ず伺いますね〜。
ありがとうございました。
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