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2019年02月25日10:33

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「ゼニカル、オルリスタット、肯定派」その理由

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GLP1ダイエット外来を行っていて、代表的な質問があったら、ブログで回答ができるものは、そうしようと思い、毎日、ブログを書いています。



最近の質問に、「ゼニカル」は肯定派なのですか? という質問がありましたので、あらためて、「はい、肯定派」です。と答えたいと思います。



なぜならば、オルリスタット(商品名:ゼニカル)は、日本では発売されていませんが、アメリカ、ドイツ、中国、台湾などでは、「薬局で容易に誰もが購入できる薬」、だからなのです。日本だけが例外であり、日本だけが「薬局で購入できない」国なのです。ですから、世界的視点からみれば、ゼニカルを否定しているのは、日本の厚労省だけであります。 世界の厚労省にあたる審査機関では、どの国でもゼニカルを、「抗肥満治療薬」として認定してます。



The NICE guideline on identifying, assessing and managing obesity (2014) recommends considering pharmacological treatment for people who have not reached their target weight loss or have reached a plateau on dietary, activity and behavioural changes. The guideline recommends orlistat as a pharmacological treatment option only as part of a weight management plan in adults who are obese or have a BMI of 28 kg/m2 or more with associated risk factors, such as type 2 diabetes.



このように、2014年のNICE(National Institue for Health and Care Excellence )
nice.org.uk/guidance/es14
という英国から示されたガイドラインにも記載されています。



Liraglutide is given by subcutaneous injection. Orlistat is an oral treatment, which may be preferable to some patients. Orlistat and liraglutide have different adverse effect pro les, which also need to be considered.
そして、ビクトーザとオルリスタットとは、違う機序で作用するため、some patients, つまり、効果がある人たちには、望ましい併用であると考えるべき、とあります。



ただし、副作用は、それぞれが異なるので、両者の副作用は、しっかりと理解した上で治療するべきであると記載されているのです。



Resource implications
(処方にあたって示唆される金額ですが、以下が海外の通常にかかる費用のようです。ただし、薬の値段、薬価といいますが、それは、国ごとにルールが異なりますので、ご注意を。日本では国が製薬メーカーと交渉して薬価を決めていますが、アメリカでは、薬価を決めるのは製薬企業の自由とされています。ですから、すごく高い場合もあれば、すごく安い場合もあり、海外の薬価は変動が大きく、参考にしかなりません。)



Liraglutide (Saxenda) costs £196.20 for 30 days' supply at the maintenance dose of 3.0 mg daily (MIMS, May 2017, excluding VAT).



Orlistat 120 mg 3 times a day costs £18.05 for 30 days' supply (Drug Tariff, May 2017,
excluding VAT).



£196.20 は、28,352.53 円、約3万円です。しかも3.0mgを1ヶ月間で消費するための金額が、この金額になっています。



£18.05 = 2,608.38 円、約3千円です。1ヶ月、オルリスタットを1日3回、服用しても、ビクトーザの10分の1の金額で、できる抗肥満治療です。



そう考えると、GLP1治療にかかる費用の、10分の1の費用で、できる安価な肥満治療であり、かつ、相乗効果もある治療とされているわけですから、それが、有効である場合には、積極的に処方したいと考えのは、内科医師として当然の発想であるわけなのです。





PS



幸い、知人から先日、電話がありました。なんとか、オルリスタットの医師による輸入を手伝ってくれるそうです。よって、どこかの段階で、私たちのサイトでも、オルリスタットを、抗肥満治療のオプションとして選択できるようにしたい、と考えています。


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