《ネタ切れ現代》
テレビがついてたのでチラッと流す程度に視てみたが、なんつーのかな、年齢のせいもあるんだろうけど、いつか見たような内容がひっくり返し放送されているもので…。
まあ、こんな思いは遥か20年以上も前に気付いた事で、だからテレビを見る機会が減っているわけで、っていうか、見る気もしない訳で。
変わり映えするのは司会者や芸能人の顔触れ。
でも、そんな顔触れも過去の芸能人との繋がりがあるみたいで、結局は新たな素材の発掘に巡り合えていないような思いしか浮かばない。
一言には『ネタ切れ』。面白味に欠ける番組構成の目白押しだ。
ネタ切れと言えば、インスタントやチルドなんかもネタ切れが目立つらしく、新発売ラインナップのほとんどはウケ狙いの一発勝負に思考が偏っている。
ここ数年はやきそば系統で有名になったが、チョコだのケーキだの、それまでの想像を覆す発想というよりも、もはや暴走に近い発案が商品化し、負けじといろんなメーカもハチャメチャな『味』を世に出し、そんで売れ残っている。
世界の問題か日本の問題かは判らないが、いずれにせよ理想の限界に近付き過ぎて、短期間発展のしっぺ返しを食らう寸前に見えるんだな。
新規開発には本腰を入れるほどに開発費用がかさばると思っていたが、やっぱり思った通りなのか、夢見るほどの回収には繋がっていないらしい。
そりゃ、あれだこれだと新商品ばかりが並べられても買う側にも限界があるもので、その限界はメーカーが思う以上に浅かった現実が『売れ行き』という数字に出るんだろう。
でも、たまにはヒットが出る。そしてメガヒットの可能性も…。
そう考えるとやめられない?
そして無駄遣い。だな。
そんな観点からメイジを眺めると、なかなかの決断をしたなって考えさせられる。
『カール』って言うお菓子を覚えているかな?
カールおじさんというキャラが描かれるスナック菓子だが、確かメイジで良かったと思う。
メイジは日本の伝統とも言えたお菓子のひとつ、カールの販売をほぼ全国的に出荷を停止したのだが、その理由は難しくとも簡単。
値下げばかり主張する販売業者に嫌気がさし、採算は取れるもののその純利益が低下する一方の現状を見かね、じゃあいっそのこと止めちまうか。という流れに。
大部分のメーカーは利益が出れば、それだけですがる思いで販売業者に売り込む訳だが、それを敢えて撤退する理由とは、如何なものか?
俺の個人的な考えは以下の通り。
極論すれば、メーカーのシェアや規模からして、純利益が一袋に対して1円程度でも経営を続ける分には全く問題は無く、むしろ会社の貢献には影響しないだろう。
けど、時代背景で物を言えば、まずは世論調査の報告程の好景気ではない現実、大暴落を経験した打撃から学んだ売り手側の一方的防衛型経営、買い手の徹底した低価格購入主義の定着がある。
言うなればどこもかしこも『安さ』に意識を高め、それだけが全てとなる現実に至って随分と時間が過ぎたため、今となればそれが当たり前という話になっている所だな。
そんで悪い事に、ことごとく税金が上昇している。しかも税金の回収口が他分野に増えてしまい、それが高くなる一方だ。
それだけで生産者側からすれば大問題だというのに、更に衛生管理・品質管理の急上昇。ISOから始まった基準は事故発生の度に締りがキツくなり、問題が発生する度に生産の回収や停止が求められる。
そしてトドメの原材料価格の上昇。
これでは確かに利益があっても、何か不都合が発生したら一気にマイナス域に足が飛び出してしまう。
メイジはその辺を危惧して生産幅を最小限に抑えたのでは? とか考えた。
実際、ごく一部でカールは販売が続けられているようなので、言ってしまえばその区域では強引な値下げ要望が無いと思われる。
有名にして古いブランド。価値ある顧客の期待は裏切らない姿勢といったところだろうね。
まるで相撲協会がNHKに続ける感謝の意のような話だ。
話が凄くそれていたが(7回くらい諸事情で離れたり戻ってきたり…)、ネタ切れなんだよね。あらゆる生活基盤のツールが。
まったく新しい物を誰かが見付けても、それを他の権力者がみんなで真似てしまい、あっという間に標準化。
そんで廃れる。
で、結局は頼れるは自社ブランドの有名商品のゴリ押し一択に迫られてしまうが、当たり前過ぎてこちらは値落ちの一本道。
なんとも…まあ…。一体どうしろって話だね。
《あとがき》
瞑想にも似た無意味な時間が長かった本日。
ちー+書き損ねた。
てか、書いたが文章が短すぎた…。
野暮用も多過ぎた…。
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