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2019年02月21日12:09

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二月歌舞伎座・昼の部 辛口の感想 壱

2月17日 三階 2列36番で観劇

*先ず「自分の事は棚に上げて」の辛口の感想です。

実は11日の三部制の落語会の為 チラシをきちんと読まないで席に着きました。

|、義経千本桜・すし屋
*実は「鹿芝居」でこれを取り上げてかなり詳しく勉強しました。
その時のお手本は国立劇場で公演した二代目・松緑のものです。
|、いがみの権太:松緑
初役だそうです。もっと早く30代前半に挑戦させるべきでしたね。
今 勉強芝居が無くなりましたね。
*通常公演が勉強芝居っぽく成ってますね。
国立劇場は「小」の方で稚魚の会ばかりで無く将来歌舞伎を背負って立つ人達に
場を与えるべきですね。
浄瑠璃を良く読んで改めて挑戦して欲しいですね。
終いの梶原の台詞で「惟盛の首に相違ない」を聞いて肩からゆかたが落ちる仕草は無し。
まだまだ台詞廻しに工夫が欲しいですね。
特に、刀が突っ込まれてからが、六代目・菊五郎の音が残ってますから聴いて欲しい。
「にん」から言えばハトコ(幸四郎・海老蔵・廣太郎・廣松)の中では一番。

|、弥助・実は三位中将惟盛:菊之助
見た中では、梅幸と芝翫が良かったですね。
弥助からの変わり身は、もっときっぱりしても良いかも?
全体的におっとりしているのは、やはり「血」ですね。
*プログラムを相変わらず買わないので間違っていたら御免なさい。
勘弥も性根に「武士(もののふ)」が有りました。
それに近い演じ方です。(そう 感じた)

|、弥左衛門:團蔵
なんか元気が無かった。もっと突っ込んで車輪で遣った方が盛り上がります。
無理かもしれないが追善でもあるし亀蔵辺りを抜擢しても良い様な・・・。

|、女房おくら:橘太郎
びっくりした。良い母親で好演。
やはり身近で多賀之丞を見ていたからだと思った。
しかし 本役では無い。所謂「老け女形」不足なのですね。
逆に言えば、筋が違うかもしれないが梅花でもいけたかも?。

|、若葉の内持:新悟
なんだか良く解らないけど菊五郎劇団で無い人が入ると・・・味わいが違う。
花道の歩き方にも「疲れを感じ無い」所謂「性根の無い歩き」
これは四天王にも言えるし梶原にも言えた。

|、六代君:亀三郎
子供ですが、台詞が粒たっている。やはり声の良い父親(彦三郎)譲りか?

|、梶原平三景時:芝翫
がっかり、染五郎時代の現白鸚の方が歳も若いはずだが全然良い。
先ず 今更ながら声の幅が無い。義大夫の稽古をしない弊害が出た。
呂(りょ)の声が出ないから押す台詞に迫力が無い。
怖くない梶原なんて出て来た意味が無い。
怖いだけで無く情けがあるから陣羽織のところで泣けるのである。
この辺を芝翫が理解しているか? はなはだ疑問です。
歩き方が武士の歩き方では無い。気が入って無いのか?
普通に歩くな! 匿った惟盛を受け取りに来た様には全然見えない。
怖い慣れに成って来てる。
口やかましい先輩がいないのか?  
歌舞伎に舞台監督が居ない欠点が出ました。
*可能ならご馳走で吉右衛門が出るべきです。
 従兄弟の追善ですからね。
昔「勧進帳」の三役:弁慶・富樫・義経を、
海老蔵(12代團十郎)・吉右衛門・辰之助が日替わりで演じたのを見ました。

|、四天王:吉之丞:男寅:玉太郎:もうひとり(チラシに名前なし)
台詞をとちらず 言えば良いと云うものでは無い。
先ず 歩き方 そして台詞の抑揚 
もっともっと勉強して欲しい。

|、お里:梅枝
唯一 ヴィデオの中のお手本をしのいでました。
持ち味の古風さが光りました。
娘らしい初々しさも有りました。
このところ良い面が出てます。
菊五郎や吉右衛門の相手役に抜擢するべきですね。
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