mixiユーザー(id:26523738)

2019年02月13日23:37

50 view

《移り変わる時代》《サルEの脅威》《ちー+! 096》

《移り変わる時代》

少し前までは重要書類の身分証明の『生まれ欄』には、必ずと言ってもいいくらいに

『明治・大正・昭和』

という並びが表記されていた。

これは『書く』というよりは『丸を付ける』場合に多かったわけだが、気付けば『明治』の文字が脱落していて、代わりに『平成』の文字が参入していた。

昭和後期生まれの俺は小さい頃、明治生まれの人物を指し、
『3つの時代をまたいでいるなんてスゲェなぁ!』
なんて仲間内と話していたが、気が付けば俺もまた『スゲェなぁ!』の仲間入りが確定していたワケで…。

昭和・平成、そして新たな時代…か。

どんな名前になるかが気になるが、変わったところで何が変わる訳でもない事も事実。全ては時間経過と共に変化するわけで、その後の全ては結果論だ。

もし、次の時代の呼び名が『元成(がんせい)』とか言うものだったら個人的に興味深いものだね。
いや、単にオカルト系統の話で知った話なんだけど、未来から来た人物の所有した『500円玉』の年号が『元成元年』という内容だったんだけど、500円玉の形状が現行の物と同じというから、何となく気になっていた。
そんだけの話。

ところで、今回みたいに年号が一定周期で交代というのが一般化したら、俺は後どれだけの時代を生きるのかがちょっと気になる。

昭和から数えて5つくらい生きちゃう人も出現するのかな?


《サルEの脅威》

サルEの能力には目を見張るものがある。
先日の俺の激しい一喝? の甲斐? あり、仲間内の話だと妙に前向きに行動した昨日だったと聞いたのだが、確かに今の所は話の通り、妙な意気込みがある。

けど、空回りなのか、一定時間の作業進行数が…落ちてた…。どうして?

誰から見ても素早くなった動き、そして見違えた程の自らの行動がありつつも、どういう訳か落ちたスピード…。
ある種の能力者なのだろうが、それにしても…。

ま、まあ、とりあえず一週間は静観して、その間に処置法を考えよう。
まずはそれからだ。うん…。


《ちー+! 096》

第一章 仲間たちとの行進曲 3-58

【拠点ネメス・ネメス城下町北区域】
『ギルド ネメスのあくび』

「…おっと、そろそろ時間が足りなくなるな。…悪いがもう退いてくれ!」
 上機嫌に『ユーツンノートについて』を話し終えたボーセスは、思い出したかのような素振りでチータスたち4人に退店を求める。考えてみれば、基本的にボーセス1人が切り盛りするネメスのあくび。このまま話し込めば夜の営業に響いてしまう事は説明されなくとも理解出来る事だった。
「それじゃ、私も手伝うよ。皿洗いとその片付けだけで銀貨は大きいでしょ?」
 夜のネメスのあくびには昼間には無い忙しさがあり、そこそこの割合で出入りしているアキもその事は知っている。この後にこれといった予定が無いアキは自ら手伝いを申し出るが、ボーセスはそれを良しとしなかった。
「バカ言うな。そちらさんたちとのせっかくの再会初日なんだ。再会相手のお前を借りるわけにもいかんだろうが。それよかせっかく奮発したバイト料なんだ。その辺の洒落た店にでも入って女子会でもしておけ」


『冒険者通り』

 結局、誰の反論も受け付けない態度を見せたボーセスから一方的にネメスのあくびを追い出された4人は、タバチの案で先程とは異なるもう一ヵ所の武具屋に足を運ぶ事にした。
 その道中。
「おっさんはよくわからない人だね。情報屋のわりに色々とペラペラしゃべっちゃってさ」
 これまでを振り返り、思ったままを言葉にするチータス。確かラウニー達城兵4人からの情報だと、ギルドから引き出す話の全ては金次第と聞いていたため、それにしては金銭の要求も無しにあれこれと話し込むボーセスの態度に不思議さが拭えないのだ。
「あんな上機嫌のボスは私から言わせても珍しいよ」
「ちぃさんやナルさんの活躍に期待しての事でしょう!」
 チータスの疑問にそう答えるのはアキとタバチ。先程ボーセスはチータスたちに向かって『未来の看板娘』みたいな言葉を口走っていたが、そういう表現はまんざら嘘でもないらしい。
「何かヤダなぁ。その看板娘ってヤツ」
「あの…、その『期待』っていう言葉にはわたしも含まれているんでしょうか…?」
 にこやかに話し合うアキとタバチの声色に反比例するように、チータスとナルミの言葉は重いものだが、アキはもとより、今やタバチの存在も今後のネメス城下町での生活には重要な存在となっており、その2人がネメスのあくびを多用するとなれば、そこが自分たちも無視する事が出来ない場所と化した今、今後もネメスのあくび…というよりも、ボーセスとの付き合いは避けられないだろう事を悟り始めていた。
「なんだかおっさんの手のひらの上って感じだなぁ」
「あら、ちぃも難しい言葉知っているのね」
 ぼやくように呟いたチータスの声にナルミが反応する。
「あのね、そこまでバカじゃないよ。それよりも、あたしのイメージのおっさんの手のひらの上ではあんたもコロコロされて目を回しているんだからね」
「わたしは勇者志願じゃないもん…」
「自分でそう言い張るのは勝手だけどね、周りはそう簡単に『そうですか』ってならないものよ」
 チータスの言葉をナルミは否定するが、隣のアキは事が簡単に進まない事を強調する。
 そしてタバチのトドメ。
「手遅れですね!(にっこり)」


『ぼーけんや3257(サニコナ)』

「………………。うん、これが普通よね」
 店内に足を踏み入れ、その内部を見まわしたチータスの第一声はそれだった。
『ぼーけんや3257(サニコナ)』に揃えられる武具は、言わば飾り気の無い普通の代物が所狭しと並べられており、一目で『武器・防具』と理解できるそれらのほとんどは、確かにチータスも村や馬車での移動中に目にした事がある形状の物が多く見られる。
 先程の『装備屋ライフキラー』と比較すれば、それぞれの商品に備えられる華やかさこそ皆無であるが、危険行為でしかない戦闘の道具となれば、これこそが本来の形なのだろうと納得がいくものだ。
 問題は、ここに足を踏み入れたからには自分に合う武器等を見定める必要があるのだが、そもそもまともな武器を手にした事も無いチータスにとっては、何を手にするか以前の問題として、どこに目をやっていいのかが分からない。
 そんなチータスの目線の先では、妙に興味津々な素振りのナルミが目に付くもので、それぞれの武器に近付いては指先で切っ先など、刃となる部分をつついて変な感動に浸っているようだった。
「ナル? あんた、武器とか好きなの? なんかあたしのイメージに無かったんだけど? てか、あんたのイメージでもないよ?」
「うーん、なんか強くなりそうなイメージがあって、重くて持てないんだけど見るのは好きなの」
「…でも、重くて持てないんだよね?」
「うん、持てないの。いつかお父さんの剣を構えようとしたら、落として右足に突き刺さりそうになったの」
「…それって、笑い話?」
「うん。楽しい思い出♪」
 たまにナルミは不可解な『笑いのツボ』を露わにするが、こればかりはチータスにも理解出来ないナルミの謎めいた部分の1つである。
 それよりも、ただでさえ運動能力に致命的な欠点を有するナルミだが、そんなナルミが戦士さながらの装備を身にまとった場合は…、一体どんな動きになるのだろう?
まずもって実現が遠そうな話ではあるが、チータスはそんな事が気になった。


《あとがき》

ひたすらに寒いなぁ。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する